【定義】
居室を掩って
夏安居中に坐すること。
道元禅師が『
嘉泰普灯録?』巻10「楚州勝因咸静禅師」章から引用した「摩竭陀掩室説法」話について、
釈尊の行いを「掩室坐夏」と表現した。
いま邪党おもはくは、掩室坐夏の仏意は、それ言説をもちいるはことごとく実にあらず、善巧方便なり、至理は言語道断し、心行処滅なり、このゆえに、無言無心は至理にかなふべし、有言有念は非理なり、このゆえに、掩室坐夏九旬のあひだ、人跡を断絶せるなり、とのみいひ、いふなり。これらのともがらのいふところ、おほきに世尊の仏意に孤負せり。 『正法眼蔵』「安居」巻
コメントをかく