つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉

【定義】

温石を抱くことを意味するが、転じて腹を温めると同程度の食事のこと。禅宗寺院で、昼食より後に摂る軽い食事のこと。薬石に同じ。

【内容】

仏教の戒律では、日中一食を基本とし、正午以後の食事は非時食として禁止されていたため、飢えと寒さをしのぐために石を温めて腹部に抱いたとされているが、それが語源である。しかし、禅宗寺院では、晩に粥などを食すようになり、それが転じて、茶席に於いて出される軽い食事のことを懐石というようになった。