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【定義】

在家信者が八斎戒を守って身をつつしむべきだとされる、正月・五月・九月の三月の前半一五日を指す言葉。三長斎月や、善月、神通月・神変月・神足月等とも称する。
なんじ仏子、悪心を以ての故に、自身に三宝を謗り、詐りて親附を現って、口には便ち空と説くも、行は有の中に在り。白衣の、為に男女を通致して婬色を交会し、諸の縛著を作す。六斎日と年の三長斎月に於いて、殺生・劫盜・破斎・犯戒を作さば、軽垢罪を犯す。 『梵網経?』巻下「第三十詐親害生戒」

なお、古い説として、『大智度論』を典拠に挙げる場合がある。
智論に云く、天帝釈、大宝鏡を以て、正月より南剡部洲を照らし、二月は西洲を照らし、五・九月に至りて、皆な南洲を照らす。察人の善悪を察するが故に、南洲の人、多く此の月に於いて、素食修善す。 『釈氏要覧』巻下「三長月」項

ただし、『大智度論』には該当箇所が見当たらず、そのことを指摘する文章もある。
忠曰く、智度論に帝釈照鏡の文無し〈智論には、但だ六斎日の説有るのみ。六斎日の処を見よ〉。要覧、妄引す。 『禅林象器箋』巻4「三長斎月」項

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