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【定義】

禅林に於ける斎時(昼食時)に首座施食として唱える偈文である「三徳六味、施仏及僧、法界有情、普同供養」の一句。読み方は、「さんてるみ、しふぎすん、はかいうじん、ふずんきゅんにょう」である。なお、道元禅師赴粥飯法』(『典座教訓』『知事清規』等にも見える)には、この「三徳六味」の具体的内容が記載されている。
三徳とは、一には軽軟、二には浄潔、三には如法作。六味とは、一つには苦、二つには醋、三つには甘、四つには辛、五つには醎、六つには淡。涅槃経に云云す。 『赴粥飯法

このようにあって、意味としては以下の通りである。

三徳
・軽軟:軽くて柔らかいこと。こってりしていないこと。
・浄潔:けがれがないこと。
・如法作:規定に契って、丁寧に作られていること。

●六味
・苦:苦さ。
・醋:酸っぱさ。
・甘:甘さ。
・辛:辛さ。
・醎:塩辛さ。
・淡:具体的な味として特定できないが、明らかに感じられる淡さ。

なお、『大般涅槃経』巻4・巻10などに、この六味を用いて世尊が説示される様子が見える。

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