曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

禅宗叢林に於ける六頭首の一。主に、書状を記す者の役職名である、書状侍者。役職の名称としては、書記の他に、書状記室・外史・外記などとも呼ばれている。役職の内容としては、書を記すことであるが、それは手紙や叢林間の正式な書状、或いは法要に於ける疏などに及ぶ。

【内容】

昨今では、特に住持に仕えて、住持の往復文書の草案作成や、書状に関する一切を司る役として書状侍者が別に設けられることが多く、一般に書記と呼ばれるのは、首座を中心とした制中の配役である。また、中国唐代に皇帝だった宣宗(在位:846〜859)は、禅宗寺院で書記に充てられたことが知られ、道元禅師も以下のようにその修行を賛嘆される。
唐宣宗皇帝は、憲宗皇帝第二の子なり。少而より敏黠なり。よのつねに結跏趺坐を愛す。宮にありてつねに坐禅す。穆宗は宣宗の兄なり。〈中略〉この両句をみて、沙弥はこれつねの人にあらずとしりぬ。のちに杭州鹽官斉安国師の会にいたりて、書記に充するに、黄檗禅師、ときに鹽官の首座に充す。ゆえに黄檗と連単なり。 『正法眼蔵』「行持(上)」巻

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます