曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

明治12年(1879)5月15日に出版された太祖瑩山紹瑾禅師の略伝。詳しくは『總持開山太祖略伝〈完〉』。著者は、当時曹洞宗務局総監であった滝谷琢宗禅師(後に大本山永平寺63世)であり、曹洞宗務局蔵版、明教社が販売を担当した。題は当時の大本山永平寺の貫首であられた久我環渓禅師、序は大本山總持寺の貫首であられた旃崖奕堂禅師、更に題は辻顕高老師、跋は後に大本山永平寺62世となる青蔭雪鴻禅師によって書かれた。

【内容】

本書は瑩山禅師の略伝ではあるが、著者の滝谷禅師は江戸時代までに刊行された諸本を批判的に捉え、瑩山禅師の御真筆及び峨山禅師御真筆の記事などを参照しつつ、その他の古文書、大乗寺永光寺などに秘蔵されている諸本などを参照して編まれたという。また、その伝記として、行年58歳説を採用しているところも特徴である。

また、本文の前には「能州諸嶽山惣持禅師図」が収録されているが、本山の七堂伽藍以外に五院、各塔頭がともに記され、近世以前の總持寺の偉容を伝えるものとなっている。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます