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【定義】

江戸時代の学僧面山瑞方師が、日本曹洞宗歴代祖師の詩偈、約300首を各地から集め、そして編集し刊行したものである。収録されているのは、道元禅師から、江戸期の万安英種和尚にまで至る。1人1首というわけではない。全1巻。寛延2年(1749)2月に成り、宝暦12年(1762)に刊行された。

面山師の「自序」を読む限りに於いては、多くの優れた祖師が遺した門風が、記録として残らないことを歎き、自ら各地を歩いて拾い集めた記録から、詩偈を300余首を得て、これを集めることで、その道風の記録にしようとしたようである。題名の「夜明簾」というのは、水晶や白玉などで作った簾(すだれ)のことで、暗夜でも明るく輝くことから、悟りの境地に喩えられる。現在では、『曹洞宗全書』「歌頌」巻で見られる。

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