【定義】
能州とは能登のことであり、本題名は能登国にある洞谷山永光寺の開山である瑩山禅師が書かれた仮名法語、の意である。茨城県六地蔵寺(新義真言宗)には、臨済宗法灯派の禅僧を中心とする13編の法語などが収録される『無名冊子』があり、その一篇である。
【内容】
『無名冊子』は、文安3年(1446)前後に筆録されたと推定されているが、本法語については奥書等を欠き、瑩山禅師と結びつけるものは、題名以外知られない。
内容は、全3段に分けられており、第1段は仏法を流布するには、処を嫌わず、時を待つべきものではないとされ、第2段は、坐禅こそが正行?であると説き、第3段では、坐禅を通して得られる真実人体のありようについて、身心の作用などから説明し、大疑団を起こして、それを破することを求める。
現在は、『続曹洞宗全書』「宗源補遺?」に収録される「常済大師法語集」の一篇として見られる。また、論文として椎名宏雄師「六地蔵寺所蔵『無名冊子』について」(『宗学研究』14)などがある。
能州とは能登のことであり、本題名は能登国にある洞谷山永光寺の開山である瑩山禅師が書かれた仮名法語、の意である。茨城県六地蔵寺(新義真言宗)には、臨済宗法灯派の禅僧を中心とする13編の法語などが収録される『無名冊子』があり、その一篇である。
【内容】
『無名冊子』は、文安3年(1446)前後に筆録されたと推定されているが、本法語については奥書等を欠き、瑩山禅師と結びつけるものは、題名以外知られない。
内容は、全3段に分けられており、第1段は仏法を流布するには、処を嫌わず、時を待つべきものではないとされ、第2段は、坐禅こそが正行?であると説き、第3段では、坐禅を通して得られる真実人体のありようについて、身心の作用などから説明し、大疑団を起こして、それを破することを求める。
現在は、『続曹洞宗全書』「宗源補遺?」に収録される「常済大師法語集」の一篇として見られる。また、論文として椎名宏雄師「六地蔵寺所蔵『無名冊子』について」(『宗学研究』14)などがある。
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