曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

修行者が仏道に関する質問をして、師家が応答すること。或いは師家の側が、学人の心境を点検するべく、殊更に問いを発して答えを求めることもある。さらには、2人以上の者が問うたり答えたりして仏法を挙揚することも指す。
妙信尼は仰山の弟子なり。仰山ときに廨院主を選するに、仰山あまねく勤旧前資等にとふ、たれ人かその仁なる。問答往来するに、仰山つひにいはく、信淮子、これ女流なりといへども、大丈夫志気あり。まさに廨院主とするにたへたり。 『正法眼蔵』「礼拝得髄」巻

【内容】

中国では、中唐時代以降、禅宗が盛んになるにつれて問答が盛んに行われ、ついには言語のみならず、一指を立て、棒や拳を振るうなどの動作をする家風も生じた。中国臨済宗の系統になる汾陽善昭は、問答を十八種に分類している(汾陽十八問?)。日本でも、禅宗到来以降、盛んに行われていたようだが、曹洞宗では特に形骸化が著しく、晋山式上堂首座法戦式などの特殊法式に於いてのみ現存し、更に内容も予め決められた文言を遣り取りするだけの場合もあるため、実質的な問答は、僧堂修行時に行われる小参独参などに限られている。臨済宗では、公案を学人に授けるので、比較的まだ禅問答も熱心であろう。

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