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【定義】

江戸時代中後期の宗乗家・玄楼?奥龍禅師(1720〜1813)の著作。上中下の全3巻。外題は『仏心宗 臨在家語』であり、内題は『玄楼禅師臨在家語』である。刊行に至る経緯だが、法嗣である風外?本高禅師の序によれば、玄楼禅師が但馬・龍満寺(現在の兵庫県美方郡新温泉町に所在)に住していた時、檀信徒が集まって請益を願ったため、慈悲をもって示された内容を、その時の侍者がまとめたものであるという。そのため、在家者向けの内容から、本書の名称が付けられた。文政2年(1819)の当陽軒蔵版・播磨屋九兵衛版が古いが、前版が焼失したため浪花某氏が釈了専追福として、天保14年(1843)に柳枝軒にて再版された。

【内容】

本書の内容は以下の通りである。

※上巻
・序(風外?本高禅師・文政2年3月穀旦)
・輪解品
・頓漸品
・業報品〈天〉
※中巻
・業報品〈地〉
※下巻
・業報品〈人〉
・修行品
・羯磨品

本文は漢字カナ交じり文で読みやすいが、経論・祖録から縦横無尽に引用等が行われ、決して安易な参究を許すものではない。また、宿業論も随所に見られるため、その教示の扱いには注意されなくてはならない。

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