最終更新:ID:GeHyLAs1Og 2008年06月09日(月) 21:53:06履歴
「すごい、なぁ……」
マサヒコは呟くと、息をほうっと吐いた。
彼の目の前には、物凄い光景が広がっている。
「マサ、ちゃん……」
「小久保君に、見られてる、見られちゃってる……」
「凄く、ドキドキするよぅ……」
「……ああ、マサヒコ君……」
天野ミサキ、若田部アヤナ、的山リンコ、濱中アイ。
四人の可憐な女性が、マサヒコの目の前にいる。
揃って、身体には一糸も纏っていない。
それだけではない。
自らの太股に手をやり、大きく脚を開いている。
「こうして見ると、それぞれの違いがよくわかるな」
当然ながら、秘所の形や色は個人個人でそれぞれ異なる。
だが、如実に違いがわかるのは、その秘所を覆うアンダーヘアの濃さだろう。
ミサキとアヤナは、その髪の色に比べてやや淡く、そして量も薄い。
リンコは本人が常々言っているように、一切生えていない。
そしてアイだが、やはり四人の中で最も年長なだけあって、色と量がともに最も濃い。
とは言っても、そこはやはり女の子、手入れがされており、
いわゆるだらしない感じは全くない。
「あ、あ……マサ、ちゃ、ん……」
ミサキの目には、情欲の炎がポオッと宿っている。
いや、ミサキだけではない。
他の三人も同じだ。
愛する人の前で、はしたない格好を、自らの意思でしている。
そして、最も恥ずかしい場所を、じっくりと見られている。
その事実が、彼女たちの体をトロトロと焙っている。
「みんな、濡れてきてるよ」
マサヒコはペロリと、唇を舌で舐めた。
乾きを潤すための行為だったが、
少女たちには、自分たちを食らう狼の舌舐めずりにようにも見えた。
無論、だからと言って恐怖を四人が感じることはない。
逆で、彼女たちは、マサヒコに「食べられたがっている」のだ。
「マサちゃ、あん……はぁ……」
「こ、くぼ……くぅん……」
「身体が熱いよぅ……」
「マサヒコ君、マサヒコ君……」
床の上で、痴態を露わにする四匹の美しく、そして淫らなケモノたち。
マサヒコに命令されたから、はしたない格好をしているわけではない。
彼女たちは、自らすすんで、己の奥をマサヒコに供している。
ただ、マサヒコを愛するが故に。
春のうららかな日差しが街の隅々を照らし、
本咲きとなった桜が、優しい風に吹かれ、人々の頭上で軽やかに揺れる。
四月に入って数日、学校でも社会でも、新しい年度がスタートし、
ワクワクとした気持ちが抑えきれないこの頃だ。
マサヒコとミサキ、アヤナ、リンコ、そしてアイの関係は、昨年から全く変わっていない。
マサヒコは皆を愛し、皆もまた、マサヒコを愛する。
世間一般の常識で測ってみれば、イビツとしか言いようのない、五人の関係。
だが、五人にとっては、イビツでも妙でも何でもなく、これ以上ない完成された愛のカタチなのだ。
恋愛につきものの、嫉妬や羨みなどの感情は、人間なのだから、当然ある。
しかし、そこから綻びが生じることはない。
全てを包み込むマサヒコの男としての器の大きさと、
マサヒコをひたすらに愛するミサキたちの想いの深さ。
五人が五人とも、満たされている。
そう、何かが入り込む余地などない、幸せな世界―――
「あぅ……!」
ベッドの上で、リンコはぷるっと小さく、身体を痙攣させた。
一番感じる秘所の粒を、マサヒコの人差し指がトントンと叩いている。
滲み出た愛液が、無毛の秘所をねっとりと濡らし、溢れ、飛び散る。
「的山は、相変わらず、敏感なんだ……な」
マサヒコの声が途切れ途切れになるのは、
ミサキとアヤナ、アイが桜色の舌が身体を這っているからだ。
「くっ……!」
「きゃう……うぅ!」
唾液の線が三つ、まるで蛇のようにマサヒコの体にぬらぬらと伸びていく。
三人の舌がくねる度に、マサヒコと、そしてリンコが呻く。
間接的に三人が、リンコを責めていると言えるかもしれない。
「あ……ん……っ!」
リンコは朱が差した身体をぐっと仰け反らせ、顎を突き出した。
秘所から零れた愛液が珠となり、マサヒコの指から手首までに振りかかる。
「リンちゃん、イッちゃった……?」
「ああ、的山は感じやすいから、ちょっと触っただけですぐしょぐし……むぅ!」
最後まで喋りきる前に、アヤナはキスでマサヒコの唇を塞いだ。
両手をマサヒコの首に回し、ぐいぐいと強引に吸いつき、舌をねじ込む。
「ん……」
「む、ちゅ……は、あ……んん、ぷ、はぁ」
一分程後、アヤナはマサヒコから離れた。
マサヒコとアヤナの唇の間に、唾液の細い橋がつうっと掛かり、
重力に引かれて下に垂れ、そしてぷつりと切れる。
「小久保君……次は、次は私にシテ……」
瞳を潤ませ、アヤナは情熱的にマサヒコに迫る。
「ああ、若田部」
マサヒコはミサキとアイをちらりと見やった後、
リンコの愛液でべとべとになった指を、アヤナの秘所に潜り込ませた。
「あっ……! はぁ、っ……!」
大きな嬌声をあげて、マサヒコの指から送り込まれてくる快楽を貪るアヤナ。
「あ、あ……! 小久保くぅん、キモチ、イイ……っ!」
マサヒコと関係を持った四人の中で、最も性に対して貪欲なのがアヤナだった。
普段は気高く、強気で、時にキツイと評される性格の彼女だが、
それだけに、愛欲には素直に身体と心が反応してしまうのかもしれない。
「マ、マサちゃん、私も……!」
負けじと、ミサキもマサヒコにお願いをする。
ミサキとアヤナ、二人が揃ってマサヒコに抱かれる時、
先に激しい行為を要求するのは決まってアヤナで、
ミサキはいつもその後に、やや恥ずかしげに、マサヒコにねだるのがパターンだ。
勉学ではミサキの後塵を拝し続けてきたアヤナだったが、
セックスの場では、積極性で一歩リードといった感じだろうか。
「ミサキ……」
涙目で求めてきたミサキに、マサヒコはそっとキスをすると、
アヤナを責めているのとは逆の腕を、ミサキの下腹部へと滑らせた。
マサヒコは積極的かどうかで、行為に差をつけたりしない。
皆に等しく、そして最大限の愛と誠意をもって、優しく、時に激しく、快楽を施す。
それが、小久保マサヒコという男なのだ。
「二人とも……ぐっしょりだな」
「はぅっ……あっ、小久保く、ん、小久保くぅん!」
「マサちゃ、いいよ、凄い、よぉ……!」
下から突き上げるような快感に、ミサキとアヤナは姿勢を保っていられず、
崩れるようにマサヒコの肩へと寄りかかっていく。
「お……っと」
腰かけた状態では、さすがに二人分の体重を支えることは出来ない。
勢いに押され、トサリと背中をベッドに預けるマサヒコ。
「あ……」
アイは艶がかった声を歯の間から漏らした。
ベッドにマサヒコが横たわったことで、股間の膨らみがはっきりとわかるようになったからだ。
「マサヒコ君の、が……」
トランクスの布地を押し上げる、マサヒコの猛り。
速くトランクスの外に解放してほしい、と言わんばかりだ。
「す、ごい……」
「は、濱中先生!?」
アイは手を伸ばすと、マサヒコのトランクスに手をかけ、下ろし始めた。
猛ったモノが途中で引っかかったが、アイは構わず、じりじりと力を込め、
足首の方に向かってトランクスを引っ張っていく。
「わ……」
亀頭にかかったトランクスが外れ、その反動で、マサヒコのモノがぶるりと揺れる。
勢いよく天井に向かってそそり立つマサヒコのペニス。
その逞しさに、思わずアイは感嘆の声を上げた。
「ホント、すごいね……」
「そんな、別に初めて見るわけじゃな……むわわわ」
マサヒコが指の動きを止めた隙に、ミサキとアヤナがキスをせがむ。
互いの額がぶつかり合うが、お構いなしだ。
「ふふ……」
ミサキとアヤナに圧し掛かられた形になったマサヒコを見て、アイは微笑んだ。
そして、同じくマサヒコの下半身に覆いかぶさり、いきり立つマサヒコのモノに、そっとキスをする。
「む、あぁ……マサちゃん、マサちゃあん……」
「好き、大好きなの、小久保君」
「ぺろ……はむ、ぅ……、ふふ、マサヒコ君の、硬い……」
ミサキとアヤナはマサヒコの口と頬に、アイはマサヒコのモノに。
唇と舌を這わせる。
何度も、何度も。
「う……ん……あ、あれぇ……?」
そこに、リンコがようやく絶頂から覚めた。
目をパチクリとさせて、目の前で絡んでいる四人の姿を見る。
「……あ、ずるいよう、うぅ……」
気を失っている間に置いてきぼりにされたことを悟り、慌てて輪に加わるリンコ。
アイの隣に身体を寄せると、一緒にマサヒコのモノにしゃぶりつく。
「ちょ、ちょっと皆、わむ、むむむ、むー!」
いつもいつも、マサヒコのペースでコトが進むわけではない。
ミサキ、アヤナ、リンコ、そしてアイ。
四人が揃ってマサヒコと身体を重ねる時だけが、マサヒコの手から主導権が離れる。
「マサちゃん、そろそろ私に……」
「ダメ、ダメなんだから! 最初、一番最初は私に、アヤナにちょうだい!」
「ああん、ミサキちゃんもアヤナちゃんもズルいぃ……」
窓の外では、満開の桜が揺れ、
部屋の中では、桜色の肌が揺れる。
穏やかで、優しくて、そして淫らなこの一時。
「三人とも喧嘩しないで、ほら、マサヒコ君も困ってるよ。ふふ……」
「いや、ははははは……」
マサヒコは皆を愛し、皆もマサヒコを愛する。
五人が五人とも、満たされている。
何かが入り込む余地などない、そう、幸せな世界―――
F I N
ハッピー(セックス)ライフ 5
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