タイミング | セリフ |
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| トモハウス |
トモ | あの子なら……本当に、ハイパートイになれるのかもね。 |
でも、あたしは……。 |
ヒカル | へへっ、アイロンビーズ、すっごく喜んでくれたな。 |
お礼のビーズ、トモにあげようっと! |
ユメ | こんにちは……ヒカルさん。 |
ヒカル | あれ、ユメちゃんじゃないか!アイコさんは一緒じゃないの? |
っていうかどうしてここに? |
ユメ | ……ヒカルさん、何か忘れてませんか? |
大切な……とっても、大切なこと……。 |
ヒカル | へ?なんのこと? |
ユメ | ハイパートイズコンテストへの『エントリー』……やってない、ですよね? |
ヒカル | エントリー?それはもうとっくに……。 |
………。 |
ヒカル | あーーーーーーーーっ!!エントリーしないで、スマイルタウンを出てきちゃったーっ!!! |
ユメ | はい……ヒカルさん、急いで行っちゃったから……。 |
ヒカル | まずいっ、すぐにでもスマイルタウンへ行かないと! |
ユメちゃん、教えてくれてありがとう! |
ユメ | いえ……お役に立てたのなら、よかったです。 |
ヒカル | そうだっ!コンテスト、ユメちゃんも見に来てよ!アイコさんも一緒にさ。 |
アタシ、楽しい気持ちをたくさんあげるからさっ。 |
じゃ、ちょっと行ってくる! |
あっ、トモにも連絡しなきゃ!と、とにかく急がなきゃーっ! |
トウッ! |
アイコ | ふふ、相変わらず行動が早いですね。 |
さて……私も、準備しないと。 |
ユメ | 私も、お手伝いしますね……。 |
楽しい気持ち、かぁ……ふふ……。 |
ヒカル | トモ、大変だっ!アタシ、コンテストのエントリーしてなかった!すぐ終わらせてくる! |
トモ | ええっ!?まだだったの!?ていうか、ちょ……ちょっと待ちなさいよ! |
ヒカル | 待てないよっ!今すぐ行かなきゃ、夢のために! |
トモ | 夢……? |
夢、夢、夢って……それが何よ! |
夢なんか……叶えるもんじゃないわ! |
ヒカル | いきなりどうしたんだ? |
アタシをハイパートイにしてくれるって言ったのは、トモじゃないか。 |
ヒカル | 今更、何言ってるんだよ? |
トモ | あたしはね、最初から、あんたをハイパートイにする気なんてないの。 |
ただ、イジワルしたかっただけよ。 |
修行なんて、ウソっこよ! |
だから、エントリーしたってムダ。諦めなさい、諦めてこの町で……。 |
ヒカル | イヤだ!絶対に諦めないよ。アタシは……ハイパートイになるんだ! |
トモ | あたしの言うことが聞けないの!? |
ヒカル | ああ、こればっかりはね! |
子どもたちを笑顔にする……それが誰にも譲れない、アタシの夢だから! |
トモ | 何よ!人間の世界へ行ったこともないくせにっ! |
キラキラな目しちゃって、夢ばっかり語って…… |
あんたのそういうところが嫌なのよ!昔のあたしを見てるみたいで! |
ヒカル | 昔のトモ? |
トモ | あ……今のは、その……。 |
ヒカル | なあ、トモ。アタシ、考えてたんだけど…… |
『伝説のおもちゃ』って……トモのことなんじゃないか? |
レトロタウンの人たちを見てて、思ったんだ。もしかしたら、そうなのかなって。 |
トモ | ……そうよ。 |
伝説、だなんて大袈裟すぎるけどね。 |
そう呼ばれたこともあったそうよ。 |
ヒカル | ああ、やっぱりそうだ!トモは、『伝説のおもちゃ』なんだ! |
トモ | それが、どうかした? |
あたしは、ず〜っと昔……大昔に、コンテストで優勝した、ハイパートイ……だっただけ。 |
ヒカル | じゃあ、人間の世界に行って、子どもたちとも遊んだんだな! |
いいなぁーっ! |
トモ | そうね。子どもたちと遊ぶ時間は、とっても幸せだった。 |
あたしの占いで、みんなが笑顔になって……嬉しかったわ。 |
ヒカル | だったら、どうしておもちゃの世界に戻ってきたんだ? |
トモ | 戻ってきたんじゃない、戻るしかなかったのよ。 |
最初は、もてはやされたわ。みんな、あたしを望んでくれた。 |
本当に気持ちがよかったわ。でもね、そんなの一瞬だった。 |
子どもたちは、楽しいことが大好きなの。だから、次々出る新しいおもちゃに夢中になった。 |
……それで、あたしはゴミ箱行き。おもちゃの世界に、戻ってきたってわけ。 |
ヒカル | そんな……。 |
トモ | 勘違いしないで。悲しいのは、捨てられたことじゃないわ。 |
あたしと遊んでくれた子どもたちのことは、今でも大好きよ。 |
……だからこそ、つらいのよ。 |
子どもはあたしのことを忘れてしまっても、おもちゃは思い出を忘れられないもの。 |
できることなら、ずっと一緒に遊びたかったわ。 |
あたしのひとりよがりだけれどね。 |
こんなつらい思い、新しく生まれたおもちゃたちにはしてほしくないの。 |
行かなきゃよかったなんて……思ってほしくない。 |
ヒカル | ……トモは、やさしいおもちゃなんだな。 |
トモ | なっ!急に何いってるのよ!?おべっか使おうなんて、そうはいかな―― |
ヒカル | よし。アタシ、決めた。 |
トモ、アタシと一緒にハイパートイズコンテストへ出よう。 |
そして、一緒に人間の世界へ行こう! |
トモ | はあ!?ちょっと、あたしの話聞いてた!? |
ヒカル | おもちゃは思い出を忘れられないんだろう? |
だったらもう一回、今度はアタシと一緒に楽しい記憶で塗り替えればいいさ! |
それにトモは、レトロタウンのみんなを、ずっと笑顔にしてきたじゃないか。 |
子どもたちのことも、何度だって笑顔に出来るよ! |
トモ | 無理よ!あたし、古いおもちゃなのよ!?相手にされるわけないわ! |
もし今度も同じことになったら、あたし……。 |
ヒカル | ……トモ、占いをしよう! |
トモ | へ?占いって……なんの?ていうか、誰の? |
ヒカル | トモの『今日の運勢』だよ。アタシの誘いにのるかは、それで決めればいい。 |
トモ | 『今日の運勢』!?そ、それは絶対ダメ……! |
もうずっと壊れてて、『運勢』の項目は、アンラッキーしか結果が出ないんだもの! |
おもちゃの世界に戻ってから、ずーっと、あたしの占いはダメなの。当たらないのよ。 |
ヒカル | そんなことない!ナナさんへの占いだって、当たってたじゃないか。 |
ラッキーカラーは黄色で、ラッキーアイテムは花! |
アタシが、黄色の花をあげたら、ナナさんは笑顔になった! |
それに、町の人だって、トモの占いが大好きなんだ。 |
そんなことは、トモが一番知ってるだろう? |
トモ | でも……。 |
ヒカル | 大丈夫、自分を信じるんだ! |
トモ | …………もうっ。何が出ても知らないからねっ! |
| ポチッ |
トモ | 『今日のあなたのラッキーカラーは、白!ラッキーパーソンは、アツ〜い人! |
そして、今日の運勢は〜……チャラン☆』 |
ヒカル&トモ | ……! |
トモ | 『すごいっ、超ウルトララッキー!挑戦が成功する日になりそう☆ |
また明日も、素敵にときめきスピリチュア〜ル♪』 |
トモ | ねえ……今、ウルトララッキーって……? |
ナナ&アキ | トモちゃ〜ん!トモ殿ー! |
ヒカル | わわっ!? |
アキ | トモ殿!私、感動しました……! |
なんと美しい、克服の瞬間!戦場のトラウマを、ようやく乗り越えてっ…… |
うおーん! |
ナナ | ううううっ、ラ、ラ、ラッキー! |
トモちゃんの運勢は、ラッキーなんですよーう!! |
うえええ〜ん!!よがっだ〜〜! |
トモ | んもう、勝手に入ってこないでってば! |
本当、しょうがない子たちね。 |
でも、あたし……こんなに心配されてたのね。 |
だったら、ちゃんとカッコいいところ、見せてあげないとね。 |
ヒカル | ってことは……! |
トモ | だって、あたしの『運勢』はラッキーなのよ? |
だったら……挑戦するしかないじゃない♪ |
もちろん、あんたも一緒よ。 |
その気にさせたんだから、最後まで付き合ってよね……ヒカル! |
ヒカル | へへっ、任せろ!それじゃあ…… |
行こう!ハイパートイズコンテストへ! |
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