京都検定の学習ノートです。 興味がある方は、ご自由に覗いてみてください。

近現代の京都 (近代の京都)

開国と江戸幕府の終焉〜明治のはじまり 公式テキスト[増]28〜29ページ [新]23〜24ページ要約

☆嘉永6年(1853年)6月、マシュー・ペリー提督率いるペリー艦隊(黒船)が浦賀に来航して江戸幕府に開国を要求
 ◦ 江戸幕府側が諸藩の大名に開国の可否を諮問
 ◦ 「日米修好通商条約」を巡って朝廷の「勅許」が必要だと苦し紛れにアメリカに回答
 ◦ そのため、遠く京都も巻き込んだ大騒動となる

☆日本の一大事に、諸大名や諸藩の家臣たちが次々と入京
 ◦ 政治的意見が飛び交い、反対者への様々な画策や暗殺が横行

元治元年(1864年)に「蛤御門の変」、慶応4年(1868年)には「鳥羽・伏見の戦い」が起こり、江戸幕府は倒壊し新政府が樹立

☆同年、二条城にて大政奉還が行われ、京都に中央政府が設置され時代は明治へ

☆明治2年(1869年)、明治政府は遷都のため天皇・皇后を次々と東京へ行幸啓させる
 ◦ これに対し京都の人々は、遷都による「都下衰微」を危惧
 ◦ 連日、京都御所周辺に「お千度廻り」のデモを行って遷都反対運動を繰り返した
 ◦ 案の定、東京遷都からわずか10年ほどで御所周辺の町々は「孤狸の棲家」と呼ばれるほど荒廃してしまった

遷都による衰退から近代都市への変貌 公式テキスト[増]29〜30ページ [新]24〜25ページ要約

東京遷都による衰退から京都回復のためには近代的な殖産興業が必要であるとして、明治4年に勧業場を設置して欧米の新技術の導入をはかり、同年に「京都博覧会」を開催

☆京都府知事が槇村正直から北垣国道に代わると、さらに巨額の資金を投入して交通・情報・通信・エネルギー・飲料水問題を解決するため琵琶湖疎水事業に着手
 ◦ 琵琶湖疎水事業は「100年の計」とされ、明治18年6月に着工、同23年に完工
 ◦ 琵琶湖疎水は設計施工のすべてが日本製の技術であり、日本初の事業用水力発電所である

☆明治28年(1895年)、第4回内国勧業博覧会を開催
 ◦ 平安京建都1100年を記念する歴史的意義も含めて開催
 ◦ 東京で行われた第1〜3回を凌ぐ入場者100万人を超える大盛況
 ◦ この博覧会の記念殿として「平安神宮」を建造

☆その後も、京都では都市基盤整備のための三大事業(第二疎水上水道道路拡築・電気軌道敷設)が打ち出される
 ◦ 明治末年から大正初期にかけて大胆な外貨投資によって、京都近代化を目指した新しい基盤整備が大規模に進められた

☆昭和時代に入ると、都市基盤整備によって東西南北の大路に市電が走り、その両側にはモダンな建築物が次々に建設
 ◦ 河原町では喫茶店・ミルクホール・西洋料理・書店・洋品店・映画館などがオープン
 ◦ 四条通は拡幅され、東京の銀座をモデルに多くのショーウィンドウで彩られた

☆第二次世界大戦中、京都は六大都市の中で唯一戦略爆撃を受けなかったため、「国際観光都市」として日本国内外から多くの人々が訪れた

☆古いものと新しいものを併せ持つ京都は「日本のふるさと」の美称を与えられたが、あまりの盛況ぶりに「何もしなくても京都というだけで人々は来てくれる」と思い込んだため観光文化は一時衰退
 ◦ その後、それではいけないと気付き、京都の更新・改新を進める動きが活発化
 ◦ 先端企業を立ち上げ、ものづくりの新しい動きが伝統を意識する中で進められた

要点チェック

  1. ペリー提督率いる通称「○○」が、現在の神奈川県横須賀市の○○に来航して江戸幕府に○○を要求した。
  2. これをきっかけに開国賛成派と反対派が対立し、やがて江戸幕府派と尊王攘夷派の争いへと発展。京都でも政治的意見が飛び交い、様々な画策や暗殺が横行した。
  3. それが引き金となり「○○」や「○○」に発展し、二条城で○○が行われ300年余り続いた江戸幕府はついに終焉を迎えた。
  4. 明治政府は首都を東京に遷したが、これに対し京都の人々は京都御所周辺で「○○」と呼ばれるデモを行って遷都反対運動を繰り返した。
  5. しかし、遷都は滞りなく執り行われたが、そのわずか10年後には「○○」と呼ばれるほど御所周辺の町々は荒廃していった。
  6. 東京遷都の影響で京都からは人々が離れて行った。そこから立ち直るために近代的な殖産興業が必要であるとして、明治4年に勧業場を設置して欧米の新技術の導入するために「○○」を開催した。
  7. 京都府知事が○○に代わると、巨額の資金を投入して交通・情報・通信・エネルギー・飲料水問題を解決するために○○事業に着手した。
  8. この事業では設計施工のすべてが○○製の技術で、日本初の事業用○○であった。
  9. その後も「都市基盤整備のための三大事業」として、○○・○○・○○および○○が打ち出された。
  10. 明治末年から大正初期にかけて大胆な○○投資によって、京都近代化を目指した新しい基盤整備が大規模に進められ、昭和時代に入ると東西南北の大路に○○が走り、その両側にはモダンな
    建築物が次々に建設された。
  11. 第二次世界大戦中、京都は六大都市の中で唯一戦略爆撃を受けなかったため、「○○」として日本国内外から多くの人々が訪れた。
  12. 京都は古いものと新しいものを併せ持つ「○○」と称賛され観光客を集めたが、京都ブランドに酔い過ぎて努力を怠ったため観光文化は一時衰退するものの、何とか失敗に気づいて京都の更新・改新を
    進める動きが活発化し、○○や○○の新しい動きが伝統を意識する中で進められた。


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第14回京都検定

実施概要

▽試験日
平成29年12月10日(
[3級]10:00〜11:30
[2級]13:30〜15:00
[1級]13:30〜15:00
※開始20分程度、注意説明あり
▽受験料(予定)
[3級]3,240円(2,600円)
[2級]4,320円(3,460円)
[1級]6,480円(5,190円)
※カッコ内は団体割引適用額
▽試験会場(予定)
◦ 京都学園大学 太秦キャンパス
◦ 同志社大学 新町キャンパス
◦ 龍谷大学 深草キャンパス
◦ 明治大学 駿河台キャンパス

出題範囲

▽歴史・史跡

京都の史跡

▽神社・寺院

京都の神社

京都の寺院

▽建築・庭園・美術

京都の建築

京都の庭園

京都の美術

▽芸術・文化

伝統工芸

伝統文化

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▽生活・行事

祭と行事

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▽公開テーマ問題
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