444 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:06:48.15 ID:4tn+52Bpo
【27日目 朝】
キーン、コーン……カーン、コーン
『オマエラ、おはようございます！ 朝です、7時になりました！ 起床時間ですよー！』
『さぁて、今日も張り切っていきましょうー！』
昨日は見つからなかったけど、二人とも今日は出てくるだろうか。
食事は必要だろうし、もしかしたら食堂に来てるかもしれない。
よし行ってみよう……とその前に、銃をつけていかないとだった。少し重いんだよなこれ。
……もちろん、使うことは絶対に無いけれど。
445 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:11:17.70 ID:4tn+52Bpo
― 寄宿舎 食堂前 ―
食堂に向かうと、扉の前に真理木達が集まっていた。その中に不動と御々崎の姿は無い。
安藤「どうした？ 入らないのか？」
真理木「それが、扉が閉まって入れないのよ」
本多「朝になったからロックは解除されているはずなんですけど……」
安藤「食堂に入れない……？」
モノクマ「やっほう、おはようございます！」
戸惑っているとモノクマが現れた。
昨日に続いて現れるって事は……何かあるんだろうか。
446 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:20:55.80 ID:4tn+52Bpo
原井「お早うございます。食堂に入れないのですが、どういう事でしょうか？」
国定「モノクマが出てきたって事は、これもキミの仕業なのかな？」
モノクマ「うぷぷ、諸事情があってね。食糧の補給をしばらく停止します！」
…………停止？ 食糧を、って……！
モノクマ「それに伴い、いくつかの施設を封鎖したんだ。食堂、購買部、ラウンジが封鎖場所となります」
満「食糧が無いから食堂に入れないって……そんな！」
モノクマ「だって食事の出来ない食堂とか、ネズミが苦手なネコ型ロボットみたいなもんでしょ？」
国定「そこはネコで良いんじゃないかな？」
モノクマ「あとついでにオマエラの持ってたプレゼントも一時的に没収いたします！」
本多「ラウンジや購買部も入れないんですか……ってプレゼントも！？」
ミリア「じゃあゴハンはどうしたらいいんですか！？」
モノクマ「誠に恐縮ですが、補給の再開までしばらくお待ちください」
安藤「ふざけるなよ！ いつ再開されるんだ！？」
モノクマ「さあてねえ。もう一度裁判が起こる頃には……かな？ うぷぷ！」
真理木「……！ まさかこれも動機……！？」
そういう事か。モノクマがまた仕掛けてきたんだ……！
447 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:26:56.10 ID:4tn+52Bpo
モノクマ「うぷぷ、だってお前らにも動機が無いと不公平でしょ？」
国定「ボクらが事件を起こす動機って事か。だんだんやり口がなりふり構わなくなってきたね」
真理木「食糧が無いなんて三日も持つかどうか……そんなの無理に決まってるじゃない！」
原井「不公平以前にこれは理不尽というものです！」
モノクマ「おーおー、ブーイングの嵐……。ま、さすがに飲み物も無しじゃきついよね」
モノクマ「つーわけで校舎4階の第二倉庫に腹の足しを置いたから、良かったらどうぞ！」
安藤「腹の足し……？」
モノクマの口ぶりからして食糧って訳じゃなさそうだけど、一体なんなんだ……？
448 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:31:05.63 ID:4tn+52Bpo
― 校舎４F 第二倉庫 ―
モノクマの言う通り、第二倉庫に向かうと、倉庫の隅にある物が大量に置かれていた。
満「これって……」
国定「缶コーヒーみたいだね」
真理木「しかも全部ブラック。これで喉を潤せって事？」
ミリア「コーヒーですかー、苦いのはノーサンキューです！」
本多「えっ、僕も全然飲めないんですが……こ、これしかないんですか？」
原井「そのようですね……」
安藤「結局、食べ物の類はないのか……」
449 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:38:27.42 ID:4tn+52Bpo
満「本気でボク達に食事させないつもりなのかな……これからどうしたらいいんだろう」
真理木「……耐えるしか無いわ。未来機関の救助が来るまで」
本多「こ、コーヒーで、ですか……」
安藤「そうするしかないか。飲み物さえあれば少しの間は……」
モノクマ「まーだオマエラ待ちの姿勢なの？」
真理木「モノクマ……！ また来たの？」
モノクマ「言うなればオマエラは弱肉強食のサバンナにいるんだよ？ 生きたきゃ殺るしかないんだって！」
モノクマ「ちょうどその為の牙だって昨日に配ったんだしさあ」
ミリア「このハンドガンのことですか！」
安藤「そんな状況にしたのはお前じゃないか。誰も銃なんて使わない！」
原井「その通りです。殺し合いなどと……」
モノクマ「うぷぷ、今はそうやって吠えてるといいよ。でもオマエラはその内、牙を持ってて良かったって思う事になるんだから」
そう言い残すと、モノクマは去っていく。
銃なんて……誰が使うか。
450 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:43:11.38 ID:4tn+52Bpo
国定「行っちゃったね。さて改めてどうする？」
真理木「……モノクマはあんな事言ってたけど、おそらく未来機関が救助に向かっている事にあせっているはず」
真理木「だからこそこんな手段を取った、とも考えられるわ」
ミリア「なるほど！ もう少しでナ、ナエ…………くんが来るかもしれないんですね！」
原井「苗木さんでしたね。ではやはりそれまでこのコーヒーで凌ぎましょう」
真理木「各自何本か部屋に持ち込んだ方がいいわ。……地味に４階にしかないっていうのも嫌がらせね」
真理木「あとなるべく体力も使わないように気をつけないと」
ミリア「ハイ！ リョーカイです！」
満「……そういえば二人はこの事は知ってるのかな」
安藤「不動と御々崎か。モノクマが伝えているんじゃないか？」
国定「だとしたら少しまずいね。今の二人はさらに危険だ」
ミリア「キケン……ですか？」
真理木「………………」
……そうか、二人が事件を起こす理由がさらに増えたんだ。
くそっ、次から次へと……。
真理木「……二人を放っておくわけにはいかないわね。今日は手分けして探しましょう」
451 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:51:01.28 ID:4tn+52Bpo
国定「じゃ、ボクはその前にコーヒーを持って帰ろうかな。でもこれ、本当に飲めるのかな？」
原井「……まさかこれすらもモノクマの罠、という事ですか？」
ミリア「むー……じゃあホンダくん、イッポン飲んでみてください！」
本多「えっなんでピンポイントで苦手な僕に！？ 本当に飲めないというか、飲んだらまずい事になる気がするんですよ！」
国定「でも慣れておいた方がいいかもよ。苦手っていっても、飲み物はこれしかないんだし」
本多「そ、それはそうですけど……でも確かに喉も乾いてるし……」
ミリア「ファイトです！ ためしてガッテン！」
本多「う…………ううっ！」ｺﾞｸｯ
満「大丈夫？ 本当に苦手なら無理はしない方が……」
本多「…………うっ」
原井「本多君？」
本多「ぐっ……うううううう……！」
本多は体をコーヒー缶を落として口元を抑えながら苦しそうに体を曲げている。
真理木「ちょっと本多くん！？」
安藤「おい、本当に大丈夫か？ 気分が悪くなったんじゃ……」
本多「………………う」
452 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:56:39.49 ID:4tn+52Bpo
ジョージ「うまあああああぁぁぁぁぁぁいいっ！！」
安藤「なっ……！」
顔を上げた本多……いやジョージは雄たけびを上げていた。
まさかとは思うけど、コーヒーを飲んで人格が入れ替わったのか……
ジョージ「ヒヒヒッ、なんかヤベー事になってるみてーじゃねえか、ああん？」
満「ま、まさか今のでジョージになったの！？」
ジョージ「なっちゃ悪いかコラ！ しっかしコイツぁ上物のコーヒーだな、オレには分かる！」
国定「ジョージクンはコーヒーが得意みたいだね。本多クンも今はこっちの方がいいんじゃない？」
原井「そういう問題ではありません！」
ジョージ「っしゃあ、このコーヒー大量にもらってくぜ！ ヒャハハッ、これで夜もこの体で動き放題だァ！」
真理木「あ、ちょっと待ってよ！ 二人を探す協力を……」
ジョージ「うるせえッ！」
答えながら、ジョージは拳銃をこちらに向けてきた……！
453 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:02:52.91 ID:4tn+52Bpo
ジョージ「この銃、校則がなけりゃあ今すぐにでもバラしてえところだが……せいぜい有効活用させてもらうぜ！」
安藤「……！ おい、それは洒落にならないぞ！」
ミリア「や、やめてくださいジョージくん……」
ジョージ「ヘッ、分かったらオレに指図すんじゃねえ！ バラしちまうぞ！」
吐き捨てるようにそういうとジョージはコーヒーを持てるだけ持って出て行ってしまった。
真理木「……悩み事がまた増えたわね」
安藤「本当に次から次だな……とにかく今は不動と御々崎を優先しよう」
満「……そうだね。ジャマさえしなければジョージくんも今は何もしてこないと思う」
原井「私もそう思います。では一度部屋に戻りましょうか」
不動と御々崎、それに食糧の問題……さらにはジョージまで出てきてしまった。
認めたくないけどモノクマの言った通り危険な状況にあるのは確かだな……。
454 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:06:19.79 ID:4tn+52Bpo
【27日目 朝 イベント】
一度部屋に戻り、コーヒーを置く。
しばらくはこのコーヒーで凌ぐのか……。
……二人もこのコーヒーで飢えを凌ぐしかないはずだ。
なら第二倉庫なら二人も来るんじゃないか……？
今ならモノクマが伝えた直後かもしれない。行ってみよう……！
― 校舎４Ｆ 第二倉庫 ―
第二倉庫に向かうと、缶コーヒーを探っている人影が見えた。
安藤「やっぱり来てたか……」
「…………！」
安藤「探してたんだ……不動」
不動「………………」
455 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:11:07.56 ID:4tn+52Bpo
不動「……俺を探してただと？」
安藤「ああ。皆心配して探してるんだよ、昨日もお前と御々崎は見つからなかったんだし……」
不動「なら言っただろう。御々崎は知らないが、俺は事件を……お前らに危害を加えるつもりは無いと」
不動「俺は部屋に籠っている。……だから殺し合いの心配はするな」
安藤「そうじゃなくて、お前の心配だよ。お前が内通者って事だってまだ納得してないんだ！」
不動「……俺が内通者だった、それは事実だ。そして裏切り者を心配する必要は無い」
安藤「……なら聞かせてくれよ」
不動から聞きたい事、それは……
安価↓１
１．内通者になった理由はなんなんだ
２．事件を起こすつもりはないって信じていいのか
３．どうして皆から距離を取るんだ
４．自由安価
456 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:11:42.02 ID:ZS/qL4+io
2
458 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:29:51.31 ID:4tn+52Bpo
選択 ２
安藤「事件を起こすつもりは無いって言ったけど、信じていいのか？」
不動「……ああ。殺し合いはしないと誓おう」
安藤「……分かった、信じるよ。でもそのつもりならなんで俺達からわざと離れるんだよ」
不動「………………」
安藤「もうモノクマの言う事を聞くつもりはないって事だよな。なら皆に事情を説明すれば……」
不動「……俺の存在そのものが火種になるだろう。こんな凶器を使いこなせるというなら尚更だ」
安藤「でも、俺はお前の事を信じてるぞ」
不動「……確かにお前のような奴なら信じるかもしれないな。だが……全員ではない」
不動「なら俺は出ていくべきではないだろう」
安藤「そんな事……！」
不動「……俺は部屋に戻る。何か用事が無い限り出る事はないと伝えておけ」
そのまま不動は答える隙も与えず足早に去って行った……。
あいつが俺達に事件を起こして欲しくないと思っているのは確かなんだ。
だからこそ争いを生まないように皆を避けている……。
不動は内通者だったとしても、本当に俺達を陥れようとしているとは思えない。
でも殺し合いをしないとは言ったけれどあいつの言い方……何か嫌な予感がする。
俺だけじゃ、説得しきれないのかもしれないな……。
460 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:39:29.33 ID:4tn+52Bpo
【27日目について】
今日はコミュは出来ませんが、今日の行動によってこのチャプターの事件の内容が変化します。
そして不動と御々崎の説得には成功させる条件が存在します。
また、間違えた選択をしてもヒントは出ます。
残りの行動は昼、夕、夜です。
【27日目 昼】
不動が部屋にいるという事は分かったけど、皆の元に戻るつもりはないみたいだ。
俺だけじゃ不動を説得は出来ないのかもしれないな……。
誰かに協力を頼んだ方がいいのかもしれない。
時間的には昼か……どうするかな。
安価↓２
１．誰かと相談する
２．不動に会いに行く
３．御々崎を探す（コンマ40以上で発見）
462 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:42:02.32 ID:94sHWX5TO
3
463 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:51:26.65 ID:4tn+52Bpo
選択 ３ コンマ３２ 発見ならず
御々崎……あいつは今どこにいるんだ？
第二倉庫、御々崎の部屋……とにかく思いつくところに行ってみよう。
：
：
……ダメだ、見つからない。
どこかですれ違ってしまったのか……？
[ヒント]
二人の説得にはそれぞれ誰かの協力が必要になります。
正解の人に相談した後、一緒に会いに行く事で説得が可能です。
不動は正解が一人のみ、御々崎には正解が二人います。
464 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:55:51.94 ID:4tn+52Bpo
【27日目 夕】
結局、御々崎は見つからなかった。
他の人が見つけているといいけど……
夕方になった。どうするか……
安価↓２
１．誰かと相談する
２．不動に会いに行く
３．御々崎を探す（コンマ40以上で発見）
466 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:58:14.52 ID:oQzPu/kSO
1真理木
468 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/22(水) 00:11:56.52 ID:D9Szqiowo
選択 １ 真理木
安藤「真理木！」
真理木「安藤？ 二人について何か進展あったの？」
安藤「御々崎は探したけど見つけられなかった。けど不動は見つけたんだ」
真理木「不動を見つけたですって！？ 話はしたの？」
安藤「ああ……でも俺じゃ説得できなかったんだ。今は部屋に籠ってるみたいだ」
真理木「説得できなかったって……どういう事？」
ここで……どうするか。
安価↓１
１．一緒に不動の説得に行くように頼む
２．やめておく（時間変化なし）
469 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/22(水) 00:13:55.21 ID:yvLI1zeX0
1
471 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/22(水) 00:20:03.11 ID:D9Szqiowo
選択 １
安藤「俺と一緒に不動の部屋に来てくれ。たぶん真理木なら……不動を説得できるかもしれない」
真理木「私が……？ ……分かった、行く」
真理木「部屋に籠ってる場合じゃないでしょうが……聞きたい事は山ほどあるんだから！」
安藤「ああ。よし、不動の部屋に行くぞ！」
【ＩＮＦＯ】
真理木に協力を頼んだため、夜時間の行動は不動の説得に決まりました。
477 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 22:59:49.63 ID:RO3E3WiUo
【27日目 夜】
キーン、コーン……カーン、コーン
『えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です』
『現在、一部施設は立ち入り禁止となっているのでご注意ください』
『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』
安藤「夜時間になったか。急ごう」
真理木「ええ。銃を持ってて危険とか、もうそんな事は言ってられない」
……大丈夫だ。真理木もいるし、話し合えば事情を打ち明けてくれるはずだ。
478 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:03:03.82 ID:RO3E3WiUo
― 不動の部屋 前 ―
ピーン、ポーン……
……………………。
安藤「……もしかして寝たのか？」
真理木「それは無いと思う。不動もコーヒーしか飲むものが無いはずだし」
そういえばまだ目が冴えて眠くないな……これはコーヒーのせいか。
……ｶﾞﾁｬ
安藤「！」
不動「……安藤、またお前か。何か用か」
真理木「私もいるわよ」
不動「78�僉帖帖�……悪いが夜の見回りは遠慮する」
真理木「そうじゃなくて、話があってここに来たの。入らせてもらうわよ」
不動「………………」
479 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:08:39.80 ID:RO3E3WiUo
― 不動の部屋 ―
安藤「それで話なんだけど……」
不動「俺から話す事は何もない。再三言うが、殺し合いをするつもりは無い」
不動「……まあ、それが信用できないからここに来たんだろうが」
真理木「……！ あんた勝手過ぎよ！ 私達を信用してないのはそっちじゃない！」
不動「………………」
安藤「不動、それは違うぞ。真理木はお前が心配だからここに来たんだ」
真理木「ぐぐぐ……」
不動「……睨まれているのだが」
安藤「落ちつけ真理木。口論するためにここに来たんじゃないだろ」
真理木「わ、分かった。ちょっと待ってて、頭冷やしてくる……」
真理木は気持ちを落ち着けるために外に出て行ったらしい。
感情的になってたけど、連れてきたのは失敗だったか……？
480 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:13:17.07 ID:RO3E3WiUo
不動「……何をしにきたんだ、あいつは」
安藤「…………。なあ、本当に事情は話してくれないのか？」
不動「言っただろう。ここを脱出するために内通者になった事は事実だと」
安藤「でも分からないんだよ……ならなんでお前はモノクマも裏切ったんだ」
安藤「こうやって皆を避けてるのも皆を刺激しない為なんだろ。脱出したいから内通者になったって理由と真逆じゃないか」
不動「お前らと過ごす内に気が変わった。お前らを裏切ってまで……ここを出る価値は無い、とな」
安藤「不動……。なら途中で内通者って事を言ってくれてもよかったんじゃ？」
安藤「そうしたら今回みたいに動機に利用されることも無かったかもしれない」
不動「……俺を信用する奴が何人いるかだ。結局、疑心暗鬼になる事には変わりはしない」
不動「それに……伊田の事もあった」
安藤「伊田？ 確か伊田もモノクマの内通者だったけど……」
481 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:20:30.60 ID:RO3E3WiUo
不動「あいつが脅迫されていた事を知って俺は……内通者を続けるべきだと思った」
安藤「どうしてだよ？ あいつにも事情があったって皆分かったのに……」
不動「内通者はおそらく俺の他にはもういない。だが俺が内通者の役を降りればモノクマは他の奴を選ぶだろう。脅迫によってな……」
安藤「伊田が脅されていたようにか……」
不動「俺には脅迫されるようなネタは無い。だから俺が適役だとそう思ったんだ」
安藤「お前、皆の事を考えて……」
不動「だが結局俺が裏切っている事自体が動機になるんだ。分かっていたはずだったが……」
不動「……俺に出来ることはもう信頼を取り戻す事じゃない。それは……分かっている」
不動「だから……もう俺に構うな」
不動……やっぱりお前は皆の事を考えているんじゃないか。
そうやって閉じこもろうとしてまで……。でも、そんな事をする必要なんてないはずだ。
安価↓２、３まで
不動に言いたい事、聞きたい事があれば
482 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 23:27:08.45 ID:CY6N+gET0
一人で抱え込むな、仲間だろう
それに心配しているのは俺だけじゃないんだぞ。
483 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 23:31:46.40 ID:+KYUXIS0o
この馬鹿野郎。
何でその気持ちを最初から言ってくれなかったんだ。
俺は不動の言葉を……不動自身を信じたいからお前に会いに来たんだぞ。
484 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/24(金) 23:35:13.73 ID:rvvviI2VO
人は成長するものなんだ…満も前を向き！原井も立ち直った！まりきも一人で抱え込みすぎなくなったし…俺も稲本の事件から少しは立ち直った！
だがまだ完璧じゃないだから、本当にみんなを想うなら俺と一緒にお前も前を向かないと！
485 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:51:03.57 ID:RO3E3WiUo
>>482>>483>>484
安藤「この馬鹿野郎、なんで最初から言ってくれなかったんだよ！」
不動「……俺には言葉以外に信用させるものはない。それだけで信用するとは思えなかった」
安藤「俺はお前自身を信じたいから会いに来たんだぞ……！」
不動「………………」
安藤「仲間だろ、一人で抱え込むなよ……こんな時だからこそ一緒に行動するべきだ」
不動「俺は事件の火種になる。その危険性は話しただろう」
安藤「満だって原井だって……俺だって他の奴らの死を乗り越えてきたんだ。そんな中で殺し合いを起こす事なんて無い！」
安藤「それに心配しているのは俺だけじゃないんだぞ……！」
不動「……確かにお前なら信じてくれるんだろう。80�僂�82�僂發修Δ�もしれないな」
安藤「じゃあ……！」
不動「だが全員がそう思っている訳では無い。……事件を起こすつもりはなくとも、俺を警戒しすぎるあまり危険になる奴もいるはずだ」
安藤「……誰の事を言ってるんだよ？」
486 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:54:20.81 ID:RO3E3WiUo
ｶﾞﾁｬ
真理木「待たせてゴメン。不動、話を……」
不動「………………」
安藤「真理木。戻って来たか」
不動「……安藤にも言ったがもう俺に構うな。話す事はない」
真理木「な、なによそれ。話すらさせてくれないっていうの……？」
安藤「お前は真理木の事を信用してないのか？」
不動「……俺を一番警戒しているのは78�僉△�前のはずだ」
真理木「どうしてよ……」
不動「……リーダーだからだ。お前は今まで事件を防ごうと、モノクマの策に懸命に対抗してきた」
不動「だからこそ今回の動機にも、だ。俺自身が凶器なんだからな」
安藤「それは……」
不動「俺はずっと部屋に閉じこもる。見張りをつけてもいい。だからそれでいいだろう」
真理木「……不動」
安藤「真理木、不動は……！」
さっきの事情を話しさえすれば真理木なら信用してくれるはずだ……！
信じるはず……だよな？
真理木「………………」
487 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:00:30.65 ID:MhHPeKjCo
真理木「…………してる」
不動「……何？」
真理木「……私は不動を信頼してる。変態で失礼でデリカシーが無い奴だけど……」
真理木「いつも冷静で、意外に他人を心配して気遣える奴なんだって事も知ってる」
不動「………………」
真理木「裁判中に励ましてくれた事だってあったし、鍵の管理役を決める時に心配してくれた事も覚えてる……」
真理木「本当に私は仲間として不動を信頼してるの！」
真理木「だからどんな事情だったとしても受け入れるから、説明してよ！」
不動「………………」
真理木「重荷は一人で背負わなくてもいいってアンタが言ったんじゃない！ なら私にも背負わせてよ……！」
安藤「真理木……」
不動「…………ふ……」
488 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:05:44.84 ID:MhHPeKjCo
真理木「不動……？」
不動「くくく……よくもまあ、そんな恥ずかしいセリフを言えたものだ」
真理木「なっ……！」
安藤「……でも真理木は事情を聞かなくてもお前の事を信用してたみたいだぞ？」
不動「そうだな……いいだろう。お前がそこまで言うなら従ってやる。事情でもなんでも話す」
不動「俺も……お前らを信じる」
安藤「不動……！」
真理木「……！ ええ、全部話してもらうからね！」
：
：
489 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:12:36.36 ID:MhHPeKjCo
真理木「なんだ、アンタも色々考えてたんじゃない……よかった」
真理木「不動はそこまで悪い奴じゃないって思ってたけど、何も話してくれないから確証を持ってなかったし」
不動「……お前にそこまで信用されてたとはな」
安藤「まあいつも怒られてるイメージがあるからな……不動のせいではあるけど」
真理木「むしろアンタにそこまで信頼されてなかった方がショックよ……そんなに頼りない？」
不動「逆だ。むしろリーダーとしてはお前以上に頼りに出来る奴はいない」
安藤「……おっ？」
真理木「……えっ？」
不動「頭の回転も速い。俺達の中では一番だろう。お前がいなければ解決できない事件もあった」
真理木「ちょ、ちょっとやめてよ、なんでそんな急に……」
今日の不動はなんかえらく素直というか……本音で話してるのか？
490 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:16:26.06 ID:MhHPeKjCo
不動「見た目のレベルも高い。……綺麗な、顔だ」
真理木「ふ、えっ……？ うあ、き、綺麗、って……！？」
お、おお……！？
不動「……胸が78�僂靴�ない事を除けば完璧だ。胸が78�僂靴�ない事を除けばな！」
真理木「…………おい！」
………………ダメだこりゃ。
不動「ふん……さっきの歯の浮くようなセリフの仕返しだ」
真理木「なら最後まで褒めなさいよ！」
安藤「……ぷっ、あはははっ！」
真理木「わ、笑わないでよ……」
安藤「悪い、でも良かったって思ってさ。また前みたいに戻れて」
真理木も不動も、こうやって言い合ってる方が似合ってる気がする。
491 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:20:25.28 ID:MhHPeKjCo
不動「……結局、俺の事はどうするんだ」
真理木「アンタは明日から皆と普通に合流する事。それと皆にも事情を話させてもらう。それでいいわよね？」
安藤「ああ。大丈夫、他の奴らだって信じてくれるはずだ」
真理木「私達からも説得する。だから……戻ってきなさい」
不動「分かった、それに従う。……それと、今日はもう部屋に戻った方がいいだろう」
安藤「そうだな。さすがに時間もかなり遅いしそろそろ眠くなってきた……」
真理木「じゃあ今日はこれで。ちゃんと明日は集まってよ？」
不動「ああ。………………」
安藤「……？」
……部屋を出る時、かすかに不動の声が聞こえた気がした。
たぶんだけど……『ありがとう』って声が。
不動はきっともう大丈夫だ。俺達を信頼してくれたんだから……
【27日目 イベント終了】
【ＩＮＦＯ】
不動の説得に成功しました。
→２８日目
【元スレ】
【安価進行】国定「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】３
【27日目 朝】
キーン、コーン……カーン、コーン
『オマエラ、おはようございます！ 朝です、7時になりました！ 起床時間ですよー！』
『さぁて、今日も張り切っていきましょうー！』
昨日は見つからなかったけど、二人とも今日は出てくるだろうか。
食事は必要だろうし、もしかしたら食堂に来てるかもしれない。
よし行ってみよう……とその前に、銃をつけていかないとだった。少し重いんだよなこれ。
……もちろん、使うことは絶対に無いけれど。
445 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:11:17.70 ID:4tn+52Bpo
― 寄宿舎 食堂前 ―
食堂に向かうと、扉の前に真理木達が集まっていた。その中に不動と御々崎の姿は無い。
安藤「どうした？ 入らないのか？」
真理木「それが、扉が閉まって入れないのよ」
本多「朝になったからロックは解除されているはずなんですけど……」
安藤「食堂に入れない……？」
モノクマ「やっほう、おはようございます！」
戸惑っているとモノクマが現れた。
昨日に続いて現れるって事は……何かあるんだろうか。
446 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:20:55.80 ID:4tn+52Bpo
原井「お早うございます。食堂に入れないのですが、どういう事でしょうか？」
国定「モノクマが出てきたって事は、これもキミの仕業なのかな？」
モノクマ「うぷぷ、諸事情があってね。食糧の補給をしばらく停止します！」
…………停止？ 食糧を、って……！
モノクマ「それに伴い、いくつかの施設を封鎖したんだ。食堂、購買部、ラウンジが封鎖場所となります」
満「食糧が無いから食堂に入れないって……そんな！」
モノクマ「だって食事の出来ない食堂とか、ネズミが苦手なネコ型ロボットみたいなもんでしょ？」
国定「そこはネコで良いんじゃないかな？」
モノクマ「あとついでにオマエラの持ってたプレゼントも一時的に没収いたします！」
本多「ラウンジや購買部も入れないんですか……ってプレゼントも！？」
ミリア「じゃあゴハンはどうしたらいいんですか！？」
モノクマ「誠に恐縮ですが、補給の再開までしばらくお待ちください」
安藤「ふざけるなよ！ いつ再開されるんだ！？」
モノクマ「さあてねえ。もう一度裁判が起こる頃には……かな？ うぷぷ！」
真理木「……！ まさかこれも動機……！？」
そういう事か。モノクマがまた仕掛けてきたんだ……！
447 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:26:56.10 ID:4tn+52Bpo
モノクマ「うぷぷ、だってお前らにも動機が無いと不公平でしょ？」
国定「ボクらが事件を起こす動機って事か。だんだんやり口がなりふり構わなくなってきたね」
真理木「食糧が無いなんて三日も持つかどうか……そんなの無理に決まってるじゃない！」
原井「不公平以前にこれは理不尽というものです！」
モノクマ「おーおー、ブーイングの嵐……。ま、さすがに飲み物も無しじゃきついよね」
モノクマ「つーわけで校舎4階の第二倉庫に腹の足しを置いたから、良かったらどうぞ！」
安藤「腹の足し……？」
モノクマの口ぶりからして食糧って訳じゃなさそうだけど、一体なんなんだ……？
448 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:31:05.63 ID:4tn+52Bpo
― 校舎４F 第二倉庫 ―
モノクマの言う通り、第二倉庫に向かうと、倉庫の隅にある物が大量に置かれていた。
満「これって……」
国定「缶コーヒーみたいだね」
真理木「しかも全部ブラック。これで喉を潤せって事？」
ミリア「コーヒーですかー、苦いのはノーサンキューです！」
本多「えっ、僕も全然飲めないんですが……こ、これしかないんですか？」
原井「そのようですね……」
安藤「結局、食べ物の類はないのか……」
449 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:38:27.42 ID:4tn+52Bpo
満「本気でボク達に食事させないつもりなのかな……これからどうしたらいいんだろう」
真理木「……耐えるしか無いわ。未来機関の救助が来るまで」
本多「こ、コーヒーで、ですか……」
安藤「そうするしかないか。飲み物さえあれば少しの間は……」
モノクマ「まーだオマエラ待ちの姿勢なの？」
真理木「モノクマ……！ また来たの？」
モノクマ「言うなればオマエラは弱肉強食のサバンナにいるんだよ？ 生きたきゃ殺るしかないんだって！」
モノクマ「ちょうどその為の牙だって昨日に配ったんだしさあ」
ミリア「このハンドガンのことですか！」
安藤「そんな状況にしたのはお前じゃないか。誰も銃なんて使わない！」
原井「その通りです。殺し合いなどと……」
モノクマ「うぷぷ、今はそうやって吠えてるといいよ。でもオマエラはその内、牙を持ってて良かったって思う事になるんだから」
そう言い残すと、モノクマは去っていく。
銃なんて……誰が使うか。
450 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:43:11.38 ID:4tn+52Bpo
国定「行っちゃったね。さて改めてどうする？」
真理木「……モノクマはあんな事言ってたけど、おそらく未来機関が救助に向かっている事にあせっているはず」
真理木「だからこそこんな手段を取った、とも考えられるわ」
ミリア「なるほど！ もう少しでナ、ナエ…………くんが来るかもしれないんですね！」
原井「苗木さんでしたね。ではやはりそれまでこのコーヒーで凌ぎましょう」
真理木「各自何本か部屋に持ち込んだ方がいいわ。……地味に４階にしかないっていうのも嫌がらせね」
真理木「あとなるべく体力も使わないように気をつけないと」
ミリア「ハイ！ リョーカイです！」
満「……そういえば二人はこの事は知ってるのかな」
安藤「不動と御々崎か。モノクマが伝えているんじゃないか？」
国定「だとしたら少しまずいね。今の二人はさらに危険だ」
ミリア「キケン……ですか？」
真理木「………………」
……そうか、二人が事件を起こす理由がさらに増えたんだ。
くそっ、次から次へと……。
真理木「……二人を放っておくわけにはいかないわね。今日は手分けして探しましょう」
451 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:51:01.28 ID:4tn+52Bpo
国定「じゃ、ボクはその前にコーヒーを持って帰ろうかな。でもこれ、本当に飲めるのかな？」
原井「……まさかこれすらもモノクマの罠、という事ですか？」
ミリア「むー……じゃあホンダくん、イッポン飲んでみてください！」
本多「えっなんでピンポイントで苦手な僕に！？ 本当に飲めないというか、飲んだらまずい事になる気がするんですよ！」
国定「でも慣れておいた方がいいかもよ。苦手っていっても、飲み物はこれしかないんだし」
本多「そ、それはそうですけど……でも確かに喉も乾いてるし……」
ミリア「ファイトです！ ためしてガッテン！」
本多「う…………ううっ！」ｺﾞｸｯ
満「大丈夫？ 本当に苦手なら無理はしない方が……」
本多「…………うっ」
原井「本多君？」
本多「ぐっ……うううううう……！」
本多は体をコーヒー缶を落として口元を抑えながら苦しそうに体を曲げている。
真理木「ちょっと本多くん！？」
安藤「おい、本当に大丈夫か？ 気分が悪くなったんじゃ……」
本多「………………う」
452 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 22:56:39.49 ID:4tn+52Bpo
ジョージ「うまあああああぁぁぁぁぁぁいいっ！！」
安藤「なっ……！」
顔を上げた本多……いやジョージは雄たけびを上げていた。
まさかとは思うけど、コーヒーを飲んで人格が入れ替わったのか……
ジョージ「ヒヒヒッ、なんかヤベー事になってるみてーじゃねえか、ああん？」
満「ま、まさか今のでジョージになったの！？」
ジョージ「なっちゃ悪いかコラ！ しっかしコイツぁ上物のコーヒーだな、オレには分かる！」
国定「ジョージクンはコーヒーが得意みたいだね。本多クンも今はこっちの方がいいんじゃない？」
原井「そういう問題ではありません！」
ジョージ「っしゃあ、このコーヒー大量にもらってくぜ！ ヒャハハッ、これで夜もこの体で動き放題だァ！」
真理木「あ、ちょっと待ってよ！ 二人を探す協力を……」
ジョージ「うるせえッ！」
答えながら、ジョージは拳銃をこちらに向けてきた……！
453 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:02:52.91 ID:4tn+52Bpo
ジョージ「この銃、校則がなけりゃあ今すぐにでもバラしてえところだが……せいぜい有効活用させてもらうぜ！」
安藤「……！ おい、それは洒落にならないぞ！」
ミリア「や、やめてくださいジョージくん……」
ジョージ「ヘッ、分かったらオレに指図すんじゃねえ！ バラしちまうぞ！」
吐き捨てるようにそういうとジョージはコーヒーを持てるだけ持って出て行ってしまった。
真理木「……悩み事がまた増えたわね」
安藤「本当に次から次だな……とにかく今は不動と御々崎を優先しよう」
満「……そうだね。ジャマさえしなければジョージくんも今は何もしてこないと思う」
原井「私もそう思います。では一度部屋に戻りましょうか」
不動と御々崎、それに食糧の問題……さらにはジョージまで出てきてしまった。
認めたくないけどモノクマの言った通り危険な状況にあるのは確かだな……。
454 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:06:19.79 ID:4tn+52Bpo
【27日目 朝 イベント】
一度部屋に戻り、コーヒーを置く。
しばらくはこのコーヒーで凌ぐのか……。
……二人もこのコーヒーで飢えを凌ぐしかないはずだ。
なら第二倉庫なら二人も来るんじゃないか……？
今ならモノクマが伝えた直後かもしれない。行ってみよう……！
― 校舎４Ｆ 第二倉庫 ―
第二倉庫に向かうと、缶コーヒーを探っている人影が見えた。
安藤「やっぱり来てたか……」
「…………！」
安藤「探してたんだ……不動」
不動「………………」
455 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:11:07.56 ID:4tn+52Bpo
不動「……俺を探してただと？」
安藤「ああ。皆心配して探してるんだよ、昨日もお前と御々崎は見つからなかったんだし……」
不動「なら言っただろう。御々崎は知らないが、俺は事件を……お前らに危害を加えるつもりは無いと」
不動「俺は部屋に籠っている。……だから殺し合いの心配はするな」
安藤「そうじゃなくて、お前の心配だよ。お前が内通者って事だってまだ納得してないんだ！」
不動「……俺が内通者だった、それは事実だ。そして裏切り者を心配する必要は無い」
安藤「……なら聞かせてくれよ」
不動から聞きたい事、それは……
安価↓１
１．内通者になった理由はなんなんだ
２．事件を起こすつもりはないって信じていいのか
３．どうして皆から距離を取るんだ
４．自由安価
456 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:11:42.02 ID:ZS/qL4+io
2
458 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:29:51.31 ID:4tn+52Bpo
選択 ２
安藤「事件を起こすつもりは無いって言ったけど、信じていいのか？」
不動「……ああ。殺し合いはしないと誓おう」
安藤「……分かった、信じるよ。でもそのつもりならなんで俺達からわざと離れるんだよ」
不動「………………」
安藤「もうモノクマの言う事を聞くつもりはないって事だよな。なら皆に事情を説明すれば……」
不動「……俺の存在そのものが火種になるだろう。こんな凶器を使いこなせるというなら尚更だ」
安藤「でも、俺はお前の事を信じてるぞ」
不動「……確かにお前のような奴なら信じるかもしれないな。だが……全員ではない」
不動「なら俺は出ていくべきではないだろう」
安藤「そんな事……！」
不動「……俺は部屋に戻る。何か用事が無い限り出る事はないと伝えておけ」
そのまま不動は答える隙も与えず足早に去って行った……。
あいつが俺達に事件を起こして欲しくないと思っているのは確かなんだ。
だからこそ争いを生まないように皆を避けている……。
不動は内通者だったとしても、本当に俺達を陥れようとしているとは思えない。
でも殺し合いをしないとは言ったけれどあいつの言い方……何か嫌な予感がする。
俺だけじゃ、説得しきれないのかもしれないな……。
460 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:39:29.33 ID:4tn+52Bpo
【27日目について】
今日はコミュは出来ませんが、今日の行動によってこのチャプターの事件の内容が変化します。
そして不動と御々崎の説得には成功させる条件が存在します。
また、間違えた選択をしてもヒントは出ます。
残りの行動は昼、夕、夜です。
【27日目 昼】
不動が部屋にいるという事は分かったけど、皆の元に戻るつもりはないみたいだ。
俺だけじゃ不動を説得は出来ないのかもしれないな……。
誰かに協力を頼んだ方がいいのかもしれない。
時間的には昼か……どうするかな。
安価↓２
１．誰かと相談する
２．不動に会いに行く
３．御々崎を探す（コンマ40以上で発見）
462 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:42:02.32 ID:94sHWX5TO
3
463 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:51:26.65 ID:4tn+52Bpo
選択 ３ コンマ３２ 発見ならず
御々崎……あいつは今どこにいるんだ？
第二倉庫、御々崎の部屋……とにかく思いつくところに行ってみよう。
：
：
……ダメだ、見つからない。
どこかですれ違ってしまったのか……？
[ヒント]
二人の説得にはそれぞれ誰かの協力が必要になります。
正解の人に相談した後、一緒に会いに行く事で説得が可能です。
不動は正解が一人のみ、御々崎には正解が二人います。
464 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/21(火) 23:55:51.94 ID:4tn+52Bpo
【27日目 夕】
結局、御々崎は見つからなかった。
他の人が見つけているといいけど……
夕方になった。どうするか……
安価↓２
１．誰かと相談する
２．不動に会いに行く
３．御々崎を探す（コンマ40以上で発見）
466 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:58:14.52 ID:oQzPu/kSO
1真理木
468 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/22(水) 00:11:56.52 ID:D9Szqiowo
選択 １ 真理木
安藤「真理木！」
真理木「安藤？ 二人について何か進展あったの？」
安藤「御々崎は探したけど見つけられなかった。けど不動は見つけたんだ」
真理木「不動を見つけたですって！？ 話はしたの？」
安藤「ああ……でも俺じゃ説得できなかったんだ。今は部屋に籠ってるみたいだ」
真理木「説得できなかったって……どういう事？」
ここで……どうするか。
安価↓１
１．一緒に不動の説得に行くように頼む
２．やめておく（時間変化なし）
469 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/22(水) 00:13:55.21 ID:yvLI1zeX0
1
471 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/22(水) 00:20:03.11 ID:D9Szqiowo
選択 １
安藤「俺と一緒に不動の部屋に来てくれ。たぶん真理木なら……不動を説得できるかもしれない」
真理木「私が……？ ……分かった、行く」
真理木「部屋に籠ってる場合じゃないでしょうが……聞きたい事は山ほどあるんだから！」
安藤「ああ。よし、不動の部屋に行くぞ！」
【ＩＮＦＯ】
真理木に協力を頼んだため、夜時間の行動は不動の説得に決まりました。
477 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 22:59:49.63 ID:RO3E3WiUo
【27日目 夜】
キーン、コーン……カーン、コーン
『えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です』
『現在、一部施設は立ち入り禁止となっているのでご注意ください』
『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』
安藤「夜時間になったか。急ごう」
真理木「ええ。銃を持ってて危険とか、もうそんな事は言ってられない」
……大丈夫だ。真理木もいるし、話し合えば事情を打ち明けてくれるはずだ。
478 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:03:03.82 ID:RO3E3WiUo
― 不動の部屋 前 ―
ピーン、ポーン……
……………………。
安藤「……もしかして寝たのか？」
真理木「それは無いと思う。不動もコーヒーしか飲むものが無いはずだし」
そういえばまだ目が冴えて眠くないな……これはコーヒーのせいか。
……ｶﾞﾁｬ
安藤「！」
不動「……安藤、またお前か。何か用か」
真理木「私もいるわよ」
不動「78�僉帖帖�……悪いが夜の見回りは遠慮する」
真理木「そうじゃなくて、話があってここに来たの。入らせてもらうわよ」
不動「………………」
479 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:08:39.80 ID:RO3E3WiUo
― 不動の部屋 ―
安藤「それで話なんだけど……」
不動「俺から話す事は何もない。再三言うが、殺し合いをするつもりは無い」
不動「……まあ、それが信用できないからここに来たんだろうが」
真理木「……！ あんた勝手過ぎよ！ 私達を信用してないのはそっちじゃない！」
不動「………………」
安藤「不動、それは違うぞ。真理木はお前が心配だからここに来たんだ」
真理木「ぐぐぐ……」
不動「……睨まれているのだが」
安藤「落ちつけ真理木。口論するためにここに来たんじゃないだろ」
真理木「わ、分かった。ちょっと待ってて、頭冷やしてくる……」
真理木は気持ちを落ち着けるために外に出て行ったらしい。
感情的になってたけど、連れてきたのは失敗だったか……？
480 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:13:17.07 ID:RO3E3WiUo
不動「……何をしにきたんだ、あいつは」
安藤「…………。なあ、本当に事情は話してくれないのか？」
不動「言っただろう。ここを脱出するために内通者になった事は事実だと」
安藤「でも分からないんだよ……ならなんでお前はモノクマも裏切ったんだ」
安藤「こうやって皆を避けてるのも皆を刺激しない為なんだろ。脱出したいから内通者になったって理由と真逆じゃないか」
不動「お前らと過ごす内に気が変わった。お前らを裏切ってまで……ここを出る価値は無い、とな」
安藤「不動……。なら途中で内通者って事を言ってくれてもよかったんじゃ？」
安藤「そうしたら今回みたいに動機に利用されることも無かったかもしれない」
不動「……俺を信用する奴が何人いるかだ。結局、疑心暗鬼になる事には変わりはしない」
不動「それに……伊田の事もあった」
安藤「伊田？ 確か伊田もモノクマの内通者だったけど……」
481 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:20:30.60 ID:RO3E3WiUo
不動「あいつが脅迫されていた事を知って俺は……内通者を続けるべきだと思った」
安藤「どうしてだよ？ あいつにも事情があったって皆分かったのに……」
不動「内通者はおそらく俺の他にはもういない。だが俺が内通者の役を降りればモノクマは他の奴を選ぶだろう。脅迫によってな……」
安藤「伊田が脅されていたようにか……」
不動「俺には脅迫されるようなネタは無い。だから俺が適役だとそう思ったんだ」
安藤「お前、皆の事を考えて……」
不動「だが結局俺が裏切っている事自体が動機になるんだ。分かっていたはずだったが……」
不動「……俺に出来ることはもう信頼を取り戻す事じゃない。それは……分かっている」
不動「だから……もう俺に構うな」
不動……やっぱりお前は皆の事を考えているんじゃないか。
そうやって閉じこもろうとしてまで……。でも、そんな事をする必要なんてないはずだ。
安価↓２、３まで
不動に言いたい事、聞きたい事があれば
482 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 23:27:08.45 ID:CY6N+gET0
一人で抱え込むな、仲間だろう
それに心配しているのは俺だけじゃないんだぞ。
483 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 23:31:46.40 ID:+KYUXIS0o
この馬鹿野郎。
何でその気持ちを最初から言ってくれなかったんだ。
俺は不動の言葉を……不動自身を信じたいからお前に会いに来たんだぞ。
484 ： VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/24(金) 23:35:13.73 ID:rvvviI2VO
人は成長するものなんだ…満も前を向き！原井も立ち直った！まりきも一人で抱え込みすぎなくなったし…俺も稲本の事件から少しは立ち直った！
だがまだ完璧じゃないだから、本当にみんなを想うなら俺と一緒にお前も前を向かないと！
485 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:51:03.57 ID:RO3E3WiUo
>>482>>483>>484
安藤「この馬鹿野郎、なんで最初から言ってくれなかったんだよ！」
不動「……俺には言葉以外に信用させるものはない。それだけで信用するとは思えなかった」
安藤「俺はお前自身を信じたいから会いに来たんだぞ……！」
不動「………………」
安藤「仲間だろ、一人で抱え込むなよ……こんな時だからこそ一緒に行動するべきだ」
不動「俺は事件の火種になる。その危険性は話しただろう」
安藤「満だって原井だって……俺だって他の奴らの死を乗り越えてきたんだ。そんな中で殺し合いを起こす事なんて無い！」
安藤「それに心配しているのは俺だけじゃないんだぞ……！」
不動「……確かにお前なら信じてくれるんだろう。80�僂�82�僂發修Δ�もしれないな」
安藤「じゃあ……！」
不動「だが全員がそう思っている訳では無い。……事件を起こすつもりはなくとも、俺を警戒しすぎるあまり危険になる奴もいるはずだ」
安藤「……誰の事を言ってるんだよ？」
486 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/24(金) 23:54:20.81 ID:RO3E3WiUo
ｶﾞﾁｬ
真理木「待たせてゴメン。不動、話を……」
不動「………………」
安藤「真理木。戻って来たか」
不動「……安藤にも言ったがもう俺に構うな。話す事はない」
真理木「な、なによそれ。話すらさせてくれないっていうの……？」
安藤「お前は真理木の事を信用してないのか？」
不動「……俺を一番警戒しているのは78�僉△�前のはずだ」
真理木「どうしてよ……」
不動「……リーダーだからだ。お前は今まで事件を防ごうと、モノクマの策に懸命に対抗してきた」
不動「だからこそ今回の動機にも、だ。俺自身が凶器なんだからな」
安藤「それは……」
不動「俺はずっと部屋に閉じこもる。見張りをつけてもいい。だからそれでいいだろう」
真理木「……不動」
安藤「真理木、不動は……！」
さっきの事情を話しさえすれば真理木なら信用してくれるはずだ……！
信じるはず……だよな？
真理木「………………」
487 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:00:30.65 ID:MhHPeKjCo
真理木「…………してる」
不動「……何？」
真理木「……私は不動を信頼してる。変態で失礼でデリカシーが無い奴だけど……」
真理木「いつも冷静で、意外に他人を心配して気遣える奴なんだって事も知ってる」
不動「………………」
真理木「裁判中に励ましてくれた事だってあったし、鍵の管理役を決める時に心配してくれた事も覚えてる……」
真理木「本当に私は仲間として不動を信頼してるの！」
真理木「だからどんな事情だったとしても受け入れるから、説明してよ！」
不動「………………」
真理木「重荷は一人で背負わなくてもいいってアンタが言ったんじゃない！ なら私にも背負わせてよ……！」
安藤「真理木……」
不動「…………ふ……」
488 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:05:44.84 ID:MhHPeKjCo
真理木「不動……？」
不動「くくく……よくもまあ、そんな恥ずかしいセリフを言えたものだ」
真理木「なっ……！」
安藤「……でも真理木は事情を聞かなくてもお前の事を信用してたみたいだぞ？」
不動「そうだな……いいだろう。お前がそこまで言うなら従ってやる。事情でもなんでも話す」
不動「俺も……お前らを信じる」
安藤「不動……！」
真理木「……！ ええ、全部話してもらうからね！」
：
：
489 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:12:36.36 ID:MhHPeKjCo
真理木「なんだ、アンタも色々考えてたんじゃない……よかった」
真理木「不動はそこまで悪い奴じゃないって思ってたけど、何も話してくれないから確証を持ってなかったし」
不動「……お前にそこまで信用されてたとはな」
安藤「まあいつも怒られてるイメージがあるからな……不動のせいではあるけど」
真理木「むしろアンタにそこまで信頼されてなかった方がショックよ……そんなに頼りない？」
不動「逆だ。むしろリーダーとしてはお前以上に頼りに出来る奴はいない」
安藤「……おっ？」
真理木「……えっ？」
不動「頭の回転も速い。俺達の中では一番だろう。お前がいなければ解決できない事件もあった」
真理木「ちょ、ちょっとやめてよ、なんでそんな急に……」
今日の不動はなんかえらく素直というか……本音で話してるのか？
490 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:16:26.06 ID:MhHPeKjCo
不動「見た目のレベルも高い。……綺麗な、顔だ」
真理木「ふ、えっ……？ うあ、き、綺麗、って……！？」
お、おお……！？
不動「……胸が78�僂靴�ない事を除けば完璧だ。胸が78�僂靴�ない事を除けばな！」
真理木「…………おい！」
………………ダメだこりゃ。
不動「ふん……さっきの歯の浮くようなセリフの仕返しだ」
真理木「なら最後まで褒めなさいよ！」
安藤「……ぷっ、あはははっ！」
真理木「わ、笑わないでよ……」
安藤「悪い、でも良かったって思ってさ。また前みたいに戻れて」
真理木も不動も、こうやって言い合ってる方が似合ってる気がする。
491 ： ◆uWgF.nv9ZU 2014/10/25(土) 00:20:25.28 ID:MhHPeKjCo
不動「……結局、俺の事はどうするんだ」
真理木「アンタは明日から皆と普通に合流する事。それと皆にも事情を話させてもらう。それでいいわよね？」
安藤「ああ。大丈夫、他の奴らだって信じてくれるはずだ」
真理木「私達からも説得する。だから……戻ってきなさい」
不動「分かった、それに従う。……それと、今日はもう部屋に戻った方がいいだろう」
安藤「そうだな。さすがに時間もかなり遅いしそろそろ眠くなってきた……」
真理木「じゃあ今日はこれで。ちゃんと明日は集まってよ？」
不動「ああ。………………」
安藤「……？」
……部屋を出る時、かすかに不動の声が聞こえた気がした。
たぶんだけど……『ありがとう』って声が。
不動はきっともう大丈夫だ。俺達を信頼してくれたんだから……
【27日目 イベント終了】
【ＩＮＦＯ】
不動の説得に成功しました。
→２８日目
【元スレ】
【安価進行】国定「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】３
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