カワカノ

　ルキ原曲。

　ルキさん曰く「ここのところヘヴィな曲ばかりだったので『次は違うテイストのものがいいかな？』ってところから始まり、考えたのは良い曲を作ろうということ。2009年までのシングルの方向性と違う、新鮮さを感じさせる曲がいいと思った」とのことです。*1

　ルキさん曰く「SHIVERは聴きかたによってはポップに感じると思うんですけど、自分の中では王道というか。昔はよくこういう曲をやっていたんです。だけど昔の焼き直しではなく、the GazettEの王道の最新形です」とのことです。*2

　最近は難解な歌詞が多かったので、今回はわかりやすい言葉を使うようにしたとのことです。
　ルキさん曰く「自分の昔の曲を今聴いたりすると、昔の自分の良さというものがあって。ファンクラブツアーをまわって、今はそれをだしてもいい時期なんじゃないかなと思ったんです。昔の歌詞はわかりやすいんだけど、ただわかりやすいだけじゃなくて。言葉選びも良いなと思って。今回はそういうことを意識して描きました」とのことです。*3

　歌詞のテーマは、恋愛物で『一番悲しい離れかた』です。ただ、ひとつのストーリーが見えてしまう歌詞にはしておらず、聴いた人それぞれに解釈してほしいとのことです。なので題材は恋愛物ですが、一般的なポップソングとは切り口が違っています。*4

　TVアニメ『黒執事II』のタイアップがついていましたが、アニメの制作サイドから事前に「アニメの内容は考慮しなくていいです」と告げられてました。
　ルキさん曰く「歌詞は喪失感を軸にして、言葉としてわかりやすいものを選んで、聴いた人次第でどうとでも取れるようなかたちにしてあります」とのことです。*5

　ルキさん曰く「今回のシングルを作る前に、初期から今までの曲をあらためて聴きなおしたんです。今までは昔の曲って自分の中でタブーだったんです。『もっとヘヴィに』という意思のもとに音源をだしてきたから。でも考えた結果、もう1回シンプルに戻してみようと。だからこの曲は機械音が一切入っていないバンドサウンドです」とのことです。*6

　ルキさん曰く「最近の曲は新しいものを追及したり、よりヘヴィにライブのことを想定して作ったりしてたんだけど、SHIVERに関しては元々自分の中にあるものを引っ張りだす感覚で、昔のカンで作ったというか。今のthe GazettEがやったらこうなるってのもあったし」とのことです。*7

　ルキさん曰く「ちょっと前の自分なら『SHIVERはポップすぎるんじゃないか？』と思ったかもしれないし、『なにか狙ってるんじゃないか？』と思われるのが嫌だった。
　でもそういうのって結局『狭い世界で自分が戦ってたんじゃないか？』ってことがわかったんですよね。もちろんヘヴィなことをやってきたのは自分達にとって正しかったし、だからこそ今がある。だからなにに対してもかたくなになっていない『それもアリだ』って考え。『ヘヴィなものもやるし、キャッチーなものもやる』っていうのが、the GazettEの本来の姿だったから。
　だからDIMを作って良かったと思うし、あの作品があるからこそ今こういうスタンスでやれる。なにを言われようとやりたいことに向かってガッと突き進んだからクリアになったというか純粋にやれてる」とのことです。*8

　TOXICに収録する際に、ドラムの音を中心にリミックスしています。*9

---

_{Mei Misaki}

　SHIVERは「震える」や「身震い」という意味。

_{Eru Chitanda}

　会いたくて♪　会いたくて♪　震えるぅ〜♪*10

_{Mei Misaki}

　……。

_{Taiga Aisaka}

　恋愛物なので、二人は恋人同士だと思うの。


　それが突然離ればなれになってしまう。


　原因が「死」以外なら相手に会おうとすれば会えるわけじゃない？


　だから離ればなれの原因は死別だと思うの。

_{Mei Misaki}

　歌詞に「私」や「僕」などの一人称が入ってないから、どちらの性別視点でもなりたつようになってる。

_{Taiga Aisaka}

　SHIVERの歌詞って、死んだ側の視点からでも話が通じるように描かれてる気がするんだけど？

_{Mei Misaki}

　残された側の視点だと「あなたが死んでしまった。時間が過ぎてもあなたを忘れる日がくると思いたくない」


　死んだ側の視点からだと「自分が死んだことで、あなたを悲しませてしまった。自分のことを忘れないでほしい」という感じね。

_{Taiga Aisaka}

　どちらのパターンでも、ずっと相手のことを想い続けるけど、再び相手と言葉を交わしたりできないのは悲しいね。

_{Mei Misaki}

　死んだ側の視点だと、「待ちぼうけの公園で…」のシチュエーションと近い印象かな。

_{Eru Chitanda}

　SHIVERは『黒執事II』の視聴者にも評判が良かったみたいですね！

_{Mei Misaki}

　解釈次第でアニメの内容にもハマるように受け取ることができると思う。


　私は見たことないから、わからないけど。

「残された側視点」
あなたが死ぬ。突然の別れ。
それでもあなたは私を愛してくれていますか。（頭サビ）

あなたの死体。私の心はあなたを愛したまま変わらない。
なぜならあなたを信じているから。（Aメロ）

あなたのなにげない仕草を今も私は覚えている。
でもいつか忘れるときがくるのかな。（Bメロ）

（頭サビ繰り返し）

ときが過ぎる。死んだあなたと私の距離は随分離れてしまった。
あなたにまた会いたいけど、それは叶わないことだとわかってる。（Aメロ’）

あなたのことを思いだす日はない。私はあなたを忘れたことなんてないから。
もうあなたと新しい思い出を増やすことはできない。でも私は前に歩いていきます。（Bメロ’）

あなたは今も私を思って泣いているんでしょう。
あなたが私のことを忘れずにいてほしい。（2番サビ）

あなたと私が再び交わる日はこない。私の傍できっとあなたは泣いている。
あなたの本心が見れた気がしたのに、もうあなたには触れられない。（Cメロ）

あなたは覚えていますか。「別れなんてこないよ」と言ってくれた日のことを。
1人で過ごした日々、再会の日を願ったこと。
二人は離ればなれになる前と変わらない。あなたの心の中に私はいるから。（大サビ）

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「死んだ側視点」
僕は死んだ。僕が死んだことであなたが悲しみ、泣いている。
僕はあなたの目の前にいるよ。遠くになんて行っていないよ。（頭サビ）

死んだ僕はあなたの背中を見ている。
あなたがこれからどんな人生を進もうと、僕はずっと傍で見守ってる。（Aメロ）

あなたとの日々。
死んだ僕は今もあなたの傍にいるのに、気付いていない。（Bメロ）

（頭サビ繰り返し）

ときが過ぎて、死んだ僕とあなたの距離は随分離れてしまった。
あなたにまた会いたいけど、それは叶わないことだとわかってる。（Aメロ’）

あなたのことを思いだす日はない。僕はあなたを忘れたことなんてないから。
もうあなたに新しい思い出を作ってあげることはできない。でも僕はずっと傍にいるからね。（Bメロ’）

あなたは今も僕を想って泣いている。
僕のことを忘れないでいてくれていると知る。（2番サビ）

僕が死んだからあなたはずっと泣いていた。
あなたの全てを傍で見てきた僕。あなたに会いたいのに触れることはできない。（Cメロ）

あなたは覚えていますか。僕が「別れなんてこないよ」と言った日のことを。
1人で過ごした日々、再会の日を願ったこと。
二人は離ればなれになる前と変わらない。あなたの心の中に僕はいるから。（大サビ）

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