タグ検索で【olさゆみ】7件見つかりました。

(50-818)OLさゆみ 第6話

  [[←BACK>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2850%2d559%29OL%a4%b5%a4%e6%a4%df%20%c2%e85%cf%c3]] こんな気持ちが久しぶりすぎて、思いが大きくなる分だけどうしたらいいのかわからなくなる。 それは、そう、出口のない迷路のようで――――――――… 「うーむ」 亀井絵里は自室でうなり声をあげていた。 その手には、携帯電話が握られている。 あの夜から数日。 さゆみの連絡先を知ることができたものの、絵里…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2850%2d818%29OL%a... - 2014年02月11日更新

(58-369)OLさゆみ 第7話

  [[←BACK>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2850%2d818%29OL%a4%b5%a4%e6%a4%df%20%c2%e86%cf%c3]] 「おはよう、さゆみちゃん」 しばしの沈黙を破ったのは絵里だった。 同じ会社に勤めているのだから、こうしたことはあり得ないことではない。 何も知らないれいなは、訳がわからず目を白黒させている。 「おはよう、ございます・・・」 あきらめてはいなかったが、連絡はないものだと思っていた。 あの夜だけの、関わ…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2858%2d369%29OL%a... - 2014年03月05日更新

(50-559)OLさゆみ 第5話

  [[←BACK>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2828%2d797%29OL%a4%b5%a4%e6%a4%df%20%c2%e84%cf%c3]] さゆみの元へ戻ると、彼女は窓から夜景を眺めていた。 よほど夢中で眺めているのか、絵里が戻ってきたことに気付かないようだ。 それをいいことに、絵里は忍び足でさゆみに近付いていく。 窓ガラスに、絵里の姿が映る。 しかし、さゆみは振り向く気配がない。 そのまま、絵里は後ろからさゆみを抱きしめた。 「…おまた…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2850%2d559%29OL%a... - 2014年02月11日更新

(28-797)OLさゆみ 第4話

「―――…っあ、の。」 目が合って数秒。 沈黙を破ったのはさゆみだった。 緊張からか、出た声は非常に情けないものだった。 そのさゆみの心の中を知ってか知らずか、女性は目を細めて微笑む。 「待ってたの。入って。」 その言葉から、さゆみはあのポストイットを貼ったのはこの女性だったのだということを理解し、部屋の中に足を踏み入れた。 「荷物はテキトーに置いてね、まあそんなに固くならないで。  …って、絵里の部屋じゃないけどねー。」 そういいながら、自らを「絵里」と呼ぶ女性は部屋にある椅子に腰掛けた。 さ…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2828%2d797%29OL%a... - 2013年12月27日更新

(27-359)OLさゆみ 第3話

予約していた部屋に着く。 このホテルはここぞと言うときに絵里が使う所だった。 ゆっくりと扉を開けると、そこには見慣れた室内があった。 大きな窓からは、都内を一望する景色が広がる。 記憶の中と同じ景色。 それは絵里の脳裏に色濃く残る昔のあることを呼び覚ます。 『好き、大好き。』 『あーしも。』 『ずっと一緒だよ…。…愛ちゃん。』 あのとき、この場所で、確かにあった出来事。 思わず景色が涙で歪む。 絵里は首を小さく振ると、ベッドにどさり、と倒れ込んだ。 時計は、19時を示している。 さゆみは…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2827%2d359%29OL%a... - 2013年12月26日更新

(27-303)OLさゆみ 第2話

次の日。 さゆみは、あのあとどうしても戻る気になれず、そのまま帰宅してしまった。 何度かれいなから、メールや電話の連絡が来ていたがそれも応えていない。 朝、れいなに会えば一番にそのことを責められるだろう。 さゆみは重い気持ちのまま会社へと向かった。 「さゆ!昨日はどうしたと?」 デスクに着くなり、すぐにれいなに話しかけられる。 さゆみはため息をひとつ吐いてから口を開いた。 「…急に帰りたい気分になったの。」 「それならそれで一言くれればよかったっちゃん。れいな心配したとよ?」 まあ、昨日のメ…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2827%2d303%29OL%a... - 2013年12月26日更新

(27-253)OLさゆみ 第1話

――――――今日も、かわいいの。 お昼の社員食堂。 窓際の席に座るさゆみは、名前も知らないその女性を見つめていた。 アヒル口が特徴のその女性は、いつも楽しそうに人の輪の中心で笑っていた。 名前は知らない。 同期の中にはいなかった、だからきっと先輩。 入社して早くも3ヶ月目に入ろうとしていた。 仕事には慣れてきたが、やり甲斐は感じない。 とくにやりたい訳でもない仕事を続けていられるのは、 きっとあの人がいたからであろう。 「まーたあの人のこと見てると?」 急に声をかけられた方を向く…わけでもなく、…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2827%2d253%29OL%a... - 2013年12月26日更新

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