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足関節内反捻挫

【概念】

足関節内反捻挫は、関節の生理学的運動範囲を超えて過度な底屈・内反動きが強制されたために発生するもので、骨折を除いた構成体、すなわち関節包や靭帯の損傷を言う。損傷の程度は放置しても差し支えのないもの(過内反)から手術の必要なもの(部分断裂や完全断裂など)まで多様である。この反対に外反捻挫があるが、足関節の可動域要因などにより内反捻挫が圧倒的に生じやすいため、足関節外側の靭帯が最も損傷を受けやすい。前距腓靭帯?踵腓靭帯?後距腓靭帯?の順で損傷を受けやすくなる。時に靭帯のみならず前方の関節包も損傷を受けることがある。

  • 捻挫の重傷度分類
第1度捻挫:靭帯の一部線維の微細断裂で、関節包は温存されている。
第2度捻挫:靭帯の部分断裂で、関節包も損傷されることが多い。
第3度捻挫:靭帯の完全断裂で、関節包の断裂も伴う。

【症状】

重傷度により症状は異なるが、重傷度2度以上の損傷の場合は、損傷靭帯部に激しい疼痛を伴う。また、荷重時痛を伴い、歩行障害をきたす。また、捻挫受傷時に足関節包の損傷を伴った場合には、後足部外側下縁に出血斑が出現してくる。前距腓靭帯?は関節包靭帯として関節包と一体となっており、出血斑を伴いやすい。踵腓靭帯?は関節外の靭帯であり、前・後距腓靭帯間に存在するため、単独で断裂することは稀で内反捻挫の多くは前距腓靭帯の損傷を伴う。

【診断】

受傷機転を詳しく問診することで、足関節捻挫と骨折の疑いを持つことができる。また、局所の圧痛部位を確認し、圧痛部位から推測される靭帯部にストレスをかけて疼痛の増減を確認する。次に、骨折との鑑別をするためにX線検査にて確認する。また、内反ストレスをかけながら撮影を行い、距骨傾斜角を測り、靭帯の損傷度を確認する。距骨傾斜角が7°以上もしくは左右差が5°以上ある場合に前距腓靭帯?の部分・完全断裂が疑われる。
徒手検査としては、前方引き出してストが臨床ではよく行われる。足関節中間位にて前足部を前方へ牽引すると距骨が果部から亜脱臼するのを感じることができる。このテストは、熟練した技術を要する。

【治療】

損傷の程度や年齢、性別、職業、受傷後のスポーツ活動レベルなどを想定し、総合的に判断して治療法を選択する。手術治療は予後が良好であり、保存療法と比較して関節不安定性の改善が見込める。しかし、保存療法であっても受傷前と変わりなくスポーツ活動を維持できるとあって保存療法を第一に選択することが多い。また、関節不安定性が残存する症例であっても無症状でスポーツ活動が継続できる場合も多い。

  • 手術療法
多くは、前距腓靭帯?踵腓靭帯?の縫合目的に行われる。前距腓靭帯?は関節包の内側に密着しているため、関節包と剥離して断裂部位の詳細な情報を入手することができる。断裂部は腓骨や踵骨に逢着させるが、踵骨への逢着は技術を要する。

  • 保存療法
ほとんどの症例で、保存療法が適応される。足関節捻挫は疼痛存在する期間は慎重になるが、疼痛が軽減してくると足関節のケアを怠りやすくなる傾向がある。また、『捻挫は怪我ではない』、『1日休めば気持ちで治せる』など軽く考えられがちである。しかし、捻挫を軽視することで後遺症を残し、機能低下が必ず起きるためパフォーマンス低下の危険性もある。また、急性期・緩解期・競技復帰期に分け、それぞれの期にあわせた保存療法を選択していく必要がある。

1.急性期
速やかにRICE処置を行う。R(Rest:安静)I(Icing:冷却)C(Compression)E(Elevation)
を行う。捻挫を受傷した場合は、易捻挫足関節で軽症でない限り運動を中止する。急性期の炎症症状が1週間は続くため、症状が落ち着くまでギプス固定やテーピング固定を施行する。腫脹が強い場合には、下肢を挙上し末梢循環を促進する。また、早期リハビリは競技復帰を早める事ができるために疼痛を確認しながら足趾の屈伸運動から開始する。

2.亜急性期(回復期)


3.慢性期


競技復帰にあたり
外側靭帯損傷に限らず、『足関節捻挫』の場合には『圧痛』『片脚カーフレイズ』『片脚ジャンプ』『フルスクワット』の4つの所見が重要な判断材料になる。その他にも、細かくは腫脹や熱感、発赤、歩行時痛などもチェックする。

【後遺症】

足関節捻挫後に軟骨障害や小さな剥離骨折片の移動で出来る関節ねずみなどにより、様々な後遺症を呈するため注意を要する。
1.腓骨筋腱脱臼
足関節背屈内転位での不安定性を伴う場合に多発する。

2.第5中足骨骨折?
受傷機転は足関節内反捻挫と同様である。血液供給が乏しく、骨癒合が得られにくい。

3.有痛性外脛骨

4.拇趾種子骨障害?

5.足底腱膜炎
2007年11月30日(金) 23:27:10 Modified by medireha_jiten




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