持久力
【定義】
持久力とは、疲労する事なく、身体活動を持続して行う能力である。持久力を機能的に・・・、
� ゞ攣�久力
�◆仝撞杤朶鳥�久力
�� 精神持久力
の３つの要素に区分される。
【持久力要素】
� ゞ攣�久力（Muscular endurance）
活動筋の持続的収縮能力を意味する。これは、中枢神経系の興奮性・伝達性の低下、あるいは筋の局所変化によって低下をきたす。
�◆仝撞杤朶鳥�久力（Cardio-respiratory endurance）
換気と循環による外気からの作業筋への酸素輸送能力である。これは呼吸筋や気道の障害による換気障害や肺拡散、ヘモグロビン?の結合能力の低下、および活動時心拍数、１回心拍出量の低下によって障害をきたす。一般的に持久力があるというのはこの呼吸人感持久力を指す場合が多く、体力と混同されがちであるが、持久力は体力を構成する一要素であり同義語として用いるべきではない。
�� 精神持久力（Mental endurance）
課題への忍耐力、注意集中などの能力である。これはモチベーションの低下や課題の難易度によって影響を受ける。
【持久力の評価】
筋持久力評価� �下腿三頭筋持久力検査
被検者は壁に沿って立ち、壁側の上肢を180°挙上する。できるかぎり伸び上がり（つま先立ち位をとり）最高到達した指先の位置に印を付ける。被検者は印の位置まで指先が届くように繰り返し伸び上がり運動を行う。その際メトロノームなどで２秒間に１回の同一のテンポで運動を行う。検者は運動回数を数え、被検者が印まで指先を持っていけなくなる
＊下腿三頭筋に限らず、他の筋も同様に最大収縮を何回繰り返すことが出来るかを検査することで筋持久力を評価が可能。
呼吸循環持久力評価
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最大酸素摂取量?（maximum oxygen uptake;VO2max?）
有酸素的作業能力の最も適した指標として認められている。
＊高強度の運動負荷を要する為に被検者に対する負担が大きく、臨床においては通常用いることができない場合が多い。
�◆〔技請農�作業閾値（anaerobic thresshoid;AT）
ＡＴの定義は、運動強度が高くなるにつれて無酸素的過程が動員された結果、乳酸濃度の上昇による代謝性アシドーシス（酸化）や、それに伴っておこる炭酸ガス排出量の増加といった変化が起こる直前の酸素摂取量のレベル。ただし、血中乳酸濃度?と呼気ガス交換の変化が必ずしも一致しないという報告が多く見られ、呼気ガス分析による判定方法である換気性無酸素閾値は疑問視されている。
�� 心拍数による評価
酸素摂取量の測定は全身持久力を測定する最もよい指標であるが、高価な解析機器を必要とし測定に熟練を要する。しかし、心拍数の測定により呼吸循環持久力および運動効率を調べる検査法が開発された。
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ハーバード・ステップテストは、より多くの人を単位時間内で検査するために開発された。方法は、20インチの大を用いて毎分30回のテンポで５分間台昇降運動をしたときの、運動後の回復期脈拍数と運動持続時間から全身持久力を評価する。途中で運動を続けられなくなったときは運動持続時間を記録し、運動後の脈拍数を同様に測定する。運動持続時間と脈拍数から体力指数が算出され、健常成人における体力判定基準が示されている。
�ァ�Physical Work Capacity（PWC）テスト
PWCテストは、運動時心拍数が170拍/分の定常状態になったときの作業強度を全身持久力の指標としたPWC170が従来から行われてきた。
自転車エルゴメーターで行い、３段階の負荷強度で12分間被験者は作業を行う。
各段階で期待される心拍数が設定されており、１段階では115〜130拍/分、２段階目では130〜145拍/分、３段階では160〜180拍/分となっている。この３つの作業負荷の心拍数よりダイヤグラムを作成しPWC170を内挿あるいは外挿法にて求める。
PWC75％HRmaxは、最高心拍数の75％に相当する仕事量で評価が行われる。PWC75％HRmaxの測定は３段階の負荷でそれぞれ３分間、計9分間自転車エルゴメーターを駆動し、各段階最後の30秒間の心拍数を数える。作業強度は、25ワットより開始し、最終段階の心拍数が最高心拍数の70％を超えないように設定する。心拍数と負荷との関係から一次回帰式を求め、最高心拍数は男性が209−0.69×年齢、女性は205−0.75×年齢によって求める。
その他のテスト
Physiological Cost Index(PCI)
歩行中１ｍあたりの心拍で表され、歩行時のエネルギー効率の指標として用いられる。
日常生活レベルでの持久力評価に適しており、スポーツにおける心拍数評価としては運動負荷が低い。
精神持久力評価
持久力に影響する心理的要因は主にスポーツ
心理学の分野で研究が行われ、重要な要因として、
�’β冦蓮´⊆�己実現 ��自己コントロール ��リラックス �ソ乎耄蓮´�自信 ��闘争心 �┷鄒鑁塾蓮´�協調性 ��勝利志向などが挙げられる。
この中で、日常生活の中においても求められる能力であると考えられるのは� 銑Δ任△襪里任呂覆い�な？
下に記載した自覚的運動強度（RPE）テストは、RPEは運動時心拍数と酸素摂取量と相関しているため、RPEによって運動強度の目安を知ることができる。
【持久力アップのPoint】
運動時のエネルギー源になるATP?（高エネルギーリン酸化合物）を作る材料が体内にたっぷりあるかどうかがPointになる。その材料はグリコーゲンであり、さらにグリコーゲンの材料になるのは・・・・
ご飯、うどん、スパゲティなどの穀類を主成分とした食品に多く含まれている糖質になる。
持久力を高める第一の栄養摂取方法は、主食の穀類をしっかり食べること！！
体内のグリコーゲン積載量には限りがあり、１時間以上の強い運動ではガス欠になる可能性がある。そこで、実際にはグリコーゲンをいかにして節約してエネルギー生産を継続できるかが大きなポイントになる。グリコーゲン節約の代用品になるのは体脂肪である！！
ところが、体脂肪のような脂質はグリコーゲンと違って、たっぷり酸素がある条件下でないとエネルギーにならない。
第二の栄養摂取方法は、鉄とたんぱく質の十分な補給である。
【例】
赤飯、ひじきの煮物、ほうれん草の磯部巻き、おろしもち、バナナ、かぼちゃのスープ、たらこスパゲティ、グリーンサラダ、オレンジジュース、うなぎ‥
【持久力におけるポイント】
運動の持続を阻害する要因として『乳酸』があげられる。乳酸の発生機序として、運動→筋に送る酸素不足→無酸素的代謝→乳酸発生と考えられている。乳酸発生による結果、換気量が増加すると考えられてきた。
1982年Hagbergらはマカードル症（乳酸を生成できない病気）の患者の運動中に換気量の増加があったと報告。まず、運動中の換気量が増加するメカニズムには、
� ／牲佚�な刺激によって換気が増加していく
�◆＿奮愿�な刺激で換気が増加していく
場合とに区別される。
上記の患者の換気量増加を観察するとカリウムイオン（K＋）の増加とに関係があった。
つまり、乳酸だけでなく、カリウムイオンやその他の様々な要因が換気量には影響していることがわかる。
しかし、乳酸の蓄積はパフォーマンスを低下させることは従来どおりの学説が支持されている。ATを超えると、どうなるか？
激しい運動をしてきた方は経験がないだろうか？
プレー中に手や足がしびれる！
呼吸ができなくなる！これらは、乳酸による影響である。
つまり、乳酸をためなければ筋のキャパがあればあるほど、パフォーマンスを保てることになる。
乳酸はエネルギーが発生する際に生じる燃えカスのようなものであるから、燃えカスを分解して体内にエネルギーとして循環させればよいと考えており、乳酸が発生する運動負荷に達したら、有酸素運動に切り替える事を繰り返して行う。
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2008年04月06日(日) 19:34:45 Modified by medireha_jiten