『クイーンに首ったけ 〜新婚編〜』 中巻
スレ番号 | タイトル | カップリング | 作者名 | 備考 | レス |
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7 | 『クイーンに首ったけ 〜新婚編〜』 中巻 | 男ハンター×擬人化ランゴスタ | クイーンの人 | 擬人化(ランゴスタ) | 509〜514 |
『クイーンに首ったけ 新婚編』 中巻・夜の部
酒場での知人との会話をグダグダのまま終わらせたのち、俺は妻の待つ我が家へと向かった。
……やっべぇ、いまの「妻の待つ我が家」ってフレーズ、自分で使ってエラく新鮮だ。
「ただいまーっ!」
嗚呼、自宅に帰って「ただいま」と言えることの幸福感よ。
「お帰りなさいませ、我が君」
家に入ると、予想通り俺の……えっと嫁? いや奥さんってフレーズも捨てがたいな。新妻と言う響きも悪くないし……ああ、もうとにかく、結婚した相手が、玄関に正座し、三つ指ついて出迎えてくれた。
東方風のキモノを着ているので、それなりに様になっているが、この純白と朱色のキモノは、何でも東方で神事を司る"巫女"と言う職業の女性が本来着るものらしい。
そういう言わば聖職者の服装を自分の嫁さんに着せるのって、どうよ(しかも、その格好のまま……ゴニョゴニョ)? と思わないでもないが、まぁ、ウチの嫁には似合ってるので無問題だ。むしろ萌え!
まあ、それはさておき。
「おぅ、今帰ったぞ、ラン」
彼女の名前は、連れ帰った日のうちにラン(彼女いわく"お蘭")にすることに決めた。
名前の由来? 無論、"ラン"ゴスタからだ。安直な発想ではあったが、彼女自身も、正式名称を東方文字で"蘭"(花の名前らしい)と表記することを条件に、賛成してくれた。
「夕餉の支度は整っておりまするが、如何なさいますか?」
新婚さんと言えば「お風呂にする? 晩ご飯にする? それともア・タ・シ?」と言うやりとりがデフォだが、俺は夕方以降家に帰ったときは、まずメシにすると決めている。
これは以前からの習慣もあるが、酒場でヤツに話したとおり、下手に風呂に入るとそのまま夜の営みに突入して、晩飯を食いっぱぐれてしまう可能性が大だからだ。
精力不足に加えて栄養失調なんてのはシャレにならん。
なのに、わざわざランが尋ねて来たのは、俺の顔の色を見て、軽く一杯ひっかけてきたことに気づいたからだろう。まったく、俺にはもったいないくらいよくデキた嫁さんだ。
「ああ、ちょうどいい具合に腹は減ってるからな。早速いただこう」
ふたり差し向かいでテーブルに腰かけ、両手を合せて「いただきます」をする。
本日のメニューは、"クック豆の炊き込みご飯"に"ガブリロースの照り焼き・棍棒ネギ添え"、"兜ガニとくの字エビの煮つけ"、"激辛ニンジンと砲丸レタスのサラダ"ってところか。
元蜂だからか、ランはハチミツを使った甘めの味つけを好む傾向はあるが、別に食えないほど甘過ぎるわけじゃない。素材の切り方や火加減、茹で加減なども考え合わせると、むしろ十分料理が上手い部類に入るだろう。
いや、新婚さんによる愛情補正を除いても、料理を始めて一週間足らずの女性としては、出来過ぎと言ってよかった。
しかも、目の前で作った本人が、甲斐甲斐しく給仕してくれるのだ。そりゃあ、食も進むってモンだ。
「ふぅ〜、食った食った……ごちそうさん。今日も美味かったよ」
「我が君にそう言っていただけると、妾としても妻冥利に尽きまする」
にこやかに微笑みながら、食器を台所に運ぶラン。
以前、せめて食器洗いくらいは手伝おうとしたのだが、「厨房は妻女の聖域であります故」と丁重に断わられた。
従って、今の俺にはすることがない。いや、流しの前で鼻歌を口ずさみつつ腰を振り振り洗い物をしているランを眺めるのも、それなりに楽しいのだが。
……そうだ、今のうちに風呂に入っておくか。
いつもはランが背中を流してくれる(背中だけでなく色々な場所も洗ってくれる)のだが、今日は自分でサッと汗を流してしまおう。そうすれば、2、3回分は消耗を抑えられるし。
(何の? とは聞かないでいただきたい。文字通り、ナニの、だ)
てなワケで。
「アッ!」
と言う間の烏の行水で済ませて、風呂から上がる俺。
超特級で洗い物を済ませたランの乱入を許さないほどの手早さだが、今日の狩りは、ショウグンギザミ2体を3人がかりで狩る楽勝な仕事だったので、さほど汚れても疲れてもいないし、問題なかろう。
――ちょっとだけ恨めしそうなランの視線が痛かったが。
コトン
「我が君。湯冷ましにお上がり下され」
頭を拭きながら食堂兼用の居間に戻って来た俺の前に、北国みかんの匂いのする器が置かれる。これは……シャーベットか?
「はい。隣家のシャルダ殿に昼間教わったので早速作ってみたのじゃが、上手くできたと思う故、ご賞味下され」
うむ、奥様ネットワークでの交流も順調なようで何よりだ。
* * *
ふたりでお茶を飲んだあと、ランが風呂に入りに行った隙に、俺は玄関、正確には土間に置いてあるアイテムボックスの中を探った。
えーと、強走薬は……やべっ、昨日の卵運搬で使っちまったから、今日はGの方しか残ってねぇぞ。
たかだか毎晩の夫婦の営みのために、貴重な強走薬グレートを使うってのもどーよ? と言う気がしないでもないが、背に腹は変えられない。
瓶の蓋を開けてグビッと飲み干す。
……くぅーッ、キクーーーーーーーっ!!
強走薬以上の精気の横溢が全身に感じられる。これなら、当面は保つだろう。
現金なもので、自分の体力の心配がなくなると(とは言っても時間制限付きだが)、俺はワクワクしながら、寝室でランが戻るのを待った。
トントン
遠慮がちに扉がノックされる。
この寝室はふたりのための部屋だと言うのに、ランは必ずこうやって入室許可を求めてくる。それにちょっと距離を感じて寂しいと思うのは……まぁ、俺のワガママか。
「ああ、どうぞ」
「失礼します、我が君」
風呂から上がったランは、昼間の巫女装束ではなく、白い浴衣だけを羽織っている状態だ。ゆったりとした足取りで部屋に入って来ると同時に、肩からその浴衣も滑り落とす。
「さぁ、我が君……」
俺に声をかけながら、妖艶な笑みを浮かべるラン
普段は首の後ろで束ねている髪も、白いリボンを解いて自然に垂らしているため、その特徴的な黄色と黒の縞模様になった豊かな髪が、彼女のうなじから肩にかけてを豪奢に彩っている。
「あ、ああ、うん」
そう生返事しながらも、俺は目の前に立つランの一糸纏わぬ姿から目を離せない。
これまで散々見てきたはずなのに、月明りの下に佇む裸身は、どこか神々しさと、それを遥かに上回る蠱惑を湛えて、俺を魅了してくる。
「ウフフ……」
ランの手が立ち尽くす俺の腕を掴み自らの乳房へと導いていく。
むにゅっ……。
本能的に握りしめた俺の両の掌が、ランの豊満な双球の心地よい感触を認識する。
その柔らかさ、その温もりに促され、自然に手が動いていた。
「あぁん……」
反則級にグラマーな肢体を弓なりに反らしながら、切なげな嬌声をあげるラン。
あまりの心地良さに手に余るほどの大きさの果実を握る指に、意図せず少々力が入ってしまったらしい。
「我が君、激しいのも素敵ではありますれど、最初は優しくしてたもれ……」
痛みの混じった快感に、きつくそのまぶたを閉じていたランが、うっすらとその目を開いて、俺に懇願してくる。
偶然か意図してか、それはこの上なく艶っぽい流し目となって、俺の理性を粉々に破壊した。
「……も、もう、辛抱たまらーーーーん!!」
湧き上がる衝動に突き動かされるまま俺はランを寝具の上に押し倒す。
――いや、そうしたつもりだったのだが。
「いかがですか、我が君?」
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
俺は、自分から目の前の嫁を押し倒したつもりだったが、
気がついたら逆にのしかかられていた!
……いや、これまたいつものことなので、驚くほどじゃないんだが。
元が蜂(ランゴスタ)だとは欠片も思わせない妖艶さをたたえて、ランの顔が寄せられてきた。俺の唇を濡れた舌がなめ回し、ぬるぬるした感触と共に口の中に押し入ってくる。
何も着ていないランの腕が、獲物を捕らえる蜘蛛のように俺の首にまわされる。
(ランゴスタってスズメバチみたく肉食だったっけ?)
そんなことをボンヤリ考えながら、俺は押し倒され、貪られるままに任せていた。
――今はまだ反撃の時期ではないのだ。あえて受け身となり、耐えて忍ぶのだ!
全然耐えてないヨという内心の声を華麗にスルーしつつ、俺も舌を伸ばし、ランの上顎をつつき、歯をなめ回しつつ彼女の舌にからみついた。
お返しにと、ランの唇は俺の唇や舌を器用に挟み込み、しなやかな愛撫を加えてくる。
痺れるような、むずがゆいような、形容し難い気持ちよさが口の中ではじけ、俺は下半身が一段と充血するのを感じた。
押しつけた太股で察知したのか、ランの吊り気味の切れ長な目の眼尻がわずかに下がって喜びの感情を表す。
のしかかったままわずかに体勢を変えると、つぎの瞬間ランは、俺の息子をパンツ越しに握り締めていた。
「ホホホ、どくどくと脈打っておるのがわかりますのぅ、我が君」
ランは彼女の手全体を使って息子をゆっくりと撫で上げてくる。
その力加減は絶妙で、初めて触れられたときはそれだけで1回イッてしまうかと思ったくらいだが、何十回、下手すれば3ケタに届きそうな回数の房事を経て、俺もそれなりに成長している。
「まっ、こんなに……ステキですぞよ、我が君」
「あ、ちとタンマ!」
俺のバナナを剥き身にしようとする(皮じゃなくてパンツのことだぞ、念の為)ランを制して、俺は言葉を続けた。
「前々から思ってたんだがな。我が君と言う呼称もオマエらしくて悪くはないが、せめてベッドの中では、もうちょっと親しげな呼び方をしてもらえないかね?」
「はぁ……親しげ、ですかえ?」
ついさっきまで欲情に火照った"雌"の貌をしていたランが、きょとんした表情で聞き返してくるのは、妙にかわいい。
「ああ、たとえば、"あなた"とか"ダーリン"とか」
そう俺が提案した途端、ランはポンッと顔を真っ赤にして身をよじる。
「そ、そのような呼び方は、恥ずかしゅうございます。堪忍してたもれ……」
「へ? いや、だって嫁さんが旦那のこと呼ぶのって、普通はそういうものなんだが」
「で、ですが……」
俺の胸の中で、ランは両手の人差し指をつつき合わせながらモジモジしている。
うーむ。
昼は貞淑で毅然とした妻の鑑、夜は妖艶で淫蕩な雌豹いや女王蜂と化すランが、まさかこんな呼び方ひとつで照れるとは思わなかった。モンスターの感性は、ようわからんなぁ。
だが、そこがイイ!!!
もうちょっといぢめてみたいのは山々だったが、あんまり照れりこさせるのも可哀想なので、妥協案を耳元で囁いてみる。
「! は、はい。それならば妾にも何とか……」
「おーけー、じゃあ、こーるみー」
「だ、旦那さま……」 ポッ
キターーーーーーーーーーーッ!
俺より若干年上に見える(実際の年齢も見かけ通りらしいが)新妻が、微かに頬を染めながら、恥ずかしげこう呼んでくれる光景は、俺の右の脇腹にある浪漫回路と右前頭葉にある萌え脳を、大いに刺激してくれた。
彼女の「旦那様」というフレーズに刺激され、「まだだ、まだ俺は本気を出しちゃいないぜ」とばかりに、俺の息子がさらに大きくなろうと煩悶する。
その気配におののきつつ、ペースを取り戻したのか、ランは俺の袋の下部に舌をべったりと貼り付け、そして舐め始めた。
嚢部を通過した舌は、さらに竿部へと移動し、その先端に舌先をねじ入れるように弄ぶ。その攻めに、俺は軽く声を上げてしまう。
元虫だった彼女が、何処でこんなテクニックを知ったのか、大いに疑問だったが、この段階でそれを口に出せる余裕など俺にはない。このままでは、長くはもたないだろう。
「では、失礼致します、旦那様」
俺の懸念を感じ取ったのか、ランはそう断わってから、ゆっくりと俺の息子をくわえていく。 完全に飲み込まれたところで、一瞬果てそうになったが、かろうじて自制する。
しかしそれもどうにかこうにか崖っぷち踏ん張ってるといったところ。これ以上は持ちそうにない。
「旦那様、まずは妾の口にて、子種を頂戴致しまする」
流石に少し不明瞭な声でランはそう宣言すると、それまでと段違いの激しさで、俺の息子を吸い込み、しゃぶりたて、舌を激しくからませる。
「くっ……!」
三擦り半とは早漏の譬えだが、それと大して変わらぬ僅かな時間で、俺はマイボウガンを暴発させてしまった。
ドロドロの白濁液を口の端から滴らせながらも、ランは嬉しそうにそれむを飲み干していく。
「ふ……はぁ。旦那様、結構なお点前でしたぞえ」
僅かに唇に残る白い雫をペロリと舌で舐めとりながら、うっすらと微笑むラン。
その淫美な光景に、たった今果てたばかりだというのに、俺の息子は即座に臨戦態勢に突入した。
そんな俺の様子を見て、俺の妻は一層その笑みを濃くする。
「ホホホ、夜はまだまだこれからじゃ。そうじゃろう、旦那様?」
勿論、俺に異論はなかった。
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2010年11月20日(土) 17:33:18 Modified by lilima