桃色したひらひらの… ver.A 2
スレ番号 | タイトル | カップリング | 作者名 | 備考 | レス |
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17 | 桃色したひらひらの… ver.A 2 | 擬人化ドスガレオス×女ハンター | 珍味の人 | 擬人化(ドスガレオス) | 744〜752 |
桃色したひらひらの… ver.A 2
おにっさんがうん、と小さく尻上がりにうなりました。
「おまえらのやり方を訊こうと思っていたが、そうか。おぼこか、厄介だな」
おにっさんの抑揚の少ない声に、ほんの少しの戸惑いが混じったのを、ハンターさんは聞き逃しませんでした。
「そう、よ、ゃっかいなのよ。らから、やめおう!」
回らない舌で、ハンターさんは必死に訴えます。おぼこってなんだろうと思ったのですが、今はそれどころではないのです。
おにっさんは訴えに耳をかすでもなく、顔が見えるようにハンターさんを抱え直しました。
ハンターさんの力の入らない体を片腕で抱え、おにっさんはそのごつい手で垂らされるままのハンターさんの手を取り、見詰めました。
ままならない何もかもに、ハンターさんは子供のように唸る事しかできません。
怒り顔や泣きそうな顔、不安そうな顔とくるくる変わるハンターさんの表情を、おにっさんは観察しているようです。
「一体でうろつき回るからには、その体は成熟しているのだろう。我らを幾度も狩る腕だ、独り立ちしたてとも見えない。
だが目交の一つもしたことがないとなると、おまえらには自分より強い男としか番いにならん習性でもあるのか。
でなければおまえが不具か」
観察は冷静なようで、おにっさんは普通に失礼な事をいいます。人の礼を、元ドスガレちゃんなおにっさんが知るはずもないのですが。
ハンターさんはまぐわいが何だかわからないものの、尋ね返すより先にもつれた舌で言葉を飛び出させました。
「あたしは完っ璧なんらから。相手えらぶけんりは、あたしにあんの」
頬っぺたが押し付けられていたのが解消された分、言葉はだいぶマシになりました。
実際は選んでいるのでなく、ただ単に性格の悪さのせいで男が寄り付かないだけですが、ハンターさんにも女のプライドってものが無くもないのです。
ハンターさんの虚勢のような言葉を、おにっさんはどうとったのか、そうかと頷きました。
ハンターさんの手が、おにっさんのあまり表情の浮かばない頬に触れました。おにっさんの手がそうさせたのです。
細かい砂の感触がするけれど、肌自体はなんだかぴっちぴちで、ハンターさんは一瞬状況を忘れてムカッとしました。
おっさんのクセにあたしよりつやっつやってどういうことよクソ野郎。と思ったのですが、黙っておきました。
ハンターさんの手を、ゆっくり頬から下へと滑らせながら、おにっさんは口を開きます。
「ならばおまえが我ら……いや、俺を選べ。おまえの望み通りに女扱いしてやろう」
女扱いと性交渉に持ち込むのとは全く別モノなのですが、おにっさんはしれっと言いました。
けれど、ハンターさんは幸か不幸か、結構残念な頭の持ち主でした。おにっさんの詭弁に、むむと考える様子を見せてしまったのです。
ハンターさんはおにっさんの顔をじぃっと見つめました。のっぺりとした薄い顔かつ無表情で、配色が特殊な以外、かなり無個性です。
そのぶん不細工ってことはないかな、とちょっとポジティブに捉えてしまいました。
お話聞いてくれたし、ハスキーボイスも素敵かもしれないし、強引さもありっちゃありよね。
いわゆる吊り橋効果なのか、可哀想に考え疲れてしまったのか、ハンターさんは「うん」と答えてしまいそうです。
ガブラスーツ越しの熱い肌が、ただでさえ沸いてたハンターさんの脳を沸騰させてしまったのかもしれません。
その時、ハンターさんの頭の隅に三つ年下の同僚の、やっぱり初めては好きな人とがいいよね、なんてオトメな一言が蘇りました。
好きな人なんていないハンターさんは、ふーんと流したものですが。
つられて、面倒見のいい大先輩の助言も浮かんできました。
曰く。窮地を逃れる術は、探す事を諦めなきゃどうにか見つかるもんだ。みっともなくても足掻けるだけ足掻け、と。
ハンターさんは自分がどうしたいのか、どうすればいいのか、訳がわからなくなりそうです。
ハンターさんははたと我に返りました。考えに沈んでいた時間はほんの一瞬です。
体はまだ動きません。けれどハンターさんは思い出しました。麻痺は暫くすれば解けるのだと。
現状は案外絶望的じゃない、そう思い直したのです。腐ってもハンターさんは上級の依頼を請け負う実力者でした。
ぎこちなく、ハンターさんは笑いました。
おにっさんはその笑みに応える事もなく、ハンターさんの答えを待つように黙っています。
おにっさんに取られたままのハンターさんの手は、おにっさんの胸まで下りてきていました。
「そうね。条件付きで選んであげるわ。コウエイに思いなさいよ」
ハンターさんの、自分を奮い立たせるための言葉選びでした。
引退してしまったお姐さんも言ってました。イイ女は駆け引きくらいこなしてみせるモノなのよ、とか。
イイ女じゃなくても、腕のいいハンターはモンスターとの駆け引きをこなしてみせるものなのですが。
「条件とやらを聴こう」
垂れ眉の端っこを動かして、おにっさんが言いました。
ハンターさんが付けた条件は少なくありませんでした。
おにっさんが砂まみれのままじゃ嫌だとか。砂の上に直に転がされるのは痛くて嫌だとか。
おにっさんの爪丸出しは危ないから、手袋を付けろとか。ガブラスーツは高いんだから破くなとか。
優しくしなきゃ喚いてやるとか。
「でね、それとね……」
ちょっと調子を取り戻してきたハンターさんの喋りに、おにっさんの表情が曇りました。
「まだあるのか。あまり増やすと面倒だから全部蹴るぞ」
おにっさんは気が長いのか短いのか、ハンターさんにはよく解りません。
む、と唇を尖らした後、ハンターさんは言います。
「あたしの事、なんか褒めなさい」
おにっさんも、ぬ、とうなりました。
ハンターさんはまた尖らせた唇の隙間から、ぷーと息を吹きます。
いきなり褒めろなんて言って、ちゃんと褒めてくれるなんて思っていなかったのですが、少し悔しいと寂しいの気持ちがあったのです。
「思い付かないんなら、『可愛い』って言いなさい。意味わかんなくてもいいから、言いなさい」
そんだけよ、と付け加えたハンターさんの言葉に、おにっさんは、ふんと鼻をならしました。
言ってしまってからハンターさんは、ほんの少し悲しくなりました。男の人に言われたことないやと思ったのです。
おにっさんはハンターさんの手を放し、そのごつい手でハンターさんの頬っぺたをもにっと摘まんで、訊きます。
「どんな風に言えばいい」
おにっさんのサービス精神らしきものに、ハンターさんは泣き笑いの顔になりました。
日陰の砂面に敷かれた外套の上、転がされたハンターさんは、赤い顔でにやにやしてしまうのを我慢できません。
おにっさんの『可愛い』は、想像してなかった程に良かったのです。
しかしながら、時間稼ぎのためにいろいろ言ってみたのに、ハンターさんは麻痺状態絶賛継続中です。
「おまえは我らを殺せるからな」
そう言ったおにっさんに、また肘の内側を爪で傷付けられてしまい、体の麻痺が解けるまでの待ち時間は振り出しに戻りました。
そのおにっさんはというと、水辺で砂を落とすべく黙々と水浴び中です。野郎の水浴びシーンなど誰得。
今は日陰に居るといえ、散々暑さに苦しめられた事を思い出したハンターさんは、おにっさんの上げる水音を羨ましく耳にしました。
流石に、自分も水浴びしたいとは言い出しません。動けない今、おにっさんに頼む事になるからです。
それも条件かとかあの怖い笑顔で訊かれて、返答も待たず即座にお断りだって怒られそうな気がしました。
ハンターさんが思うに、おにっさんはそれなりに律儀ですが、かなり容赦ないんです。
おにっさんの怖い笑顔を思い出し、ハンターさんは背筋が寒くなりました。
ハンターさんはふと気付きました。
おにっさんはハンターさんの実力を脅威だと解っているのです。なのに、殺してしまおうとしていないんだと。
ヤりたい一心なのかもしれませんが、『強引に』が身上と言いながら、一応ハンターさんの要求も受け入れてくれています。
一度は背ビレがくったりするほど追い詰められておきながら、ヘンです。
実は痛いの好き、とかかな? と首を傾げたいハンターさんは、他の人の気持ちを想像するのがかなり苦手でした。
水浴びを済ませて、砂に濡れた足跡をつけながら、おにっさんがハンターさんのところへ来ました。
姿勢も顔の向きも変えられないハンターさんは、とりあえず目蓋を閉じました。
ハンターさんの頭の中では、先程首を投げ出し眠っていたドスガレちゃんの姿がなんとなく思い出されています。
「後は手袋、そしてその黒い皮を脱がせる、だったな」
膝から下が砂で白くなったおにっさんは、ハンターさんの脚の方に腰を下ろしました。
恐る恐る目を開けて、ハンターさんは視界におにっさんの姿が入ってないとわかると、「うん」と返事します。
おにっさんは手袋を摘まみ上げ、眉をひそめました。
「この手袋、か。破れたらどうする」
ハンターさんに尋ねる声は、相変わらずの調子でした。
おにっさんの摘まんだ手袋は大人が子供用を手にしたみたいな、サイズの無理臭さが一目でわかります。
「破かないでよ」
「……付けろと言ったおまえ自身を恨むんだな」
サイズの問題以前、指の間の深いところにヒレがあるおにっさんの手は、とても手袋に向いてません。
水から上がったばかりで手が濡れたままな事も、問題だったのかもしれません。
おにっさんは、静かに頑張りました。
暫く後、ようやく手袋に手を収め、おにっさんは深々と溜め息を吐きました。お疲れの様子です。
その横でハンターさんには、密かな危機の訪れがありました。
なんと退屈のあまりの睡魔到来です。
灼熱の炎天下を走り回ったり頭を沢山使ったりしたので、ハンターさんが疲れちゃったのも仕方ないのです。
けれどもこんな時に寝てしまえばどうなるか、目覚めた時に夢オチで済んでくれるとは、ハンターさんには思えません。
上下目蓋の熱愛を引き裂くためにハンターさんも静かに戦いました。
一人でにらめっこでもするみたいに顔面体操を頑張っているハンターさん。
それをおにっさんは物珍しそうにちら見しました。
おにっさんの視線はハンターさんの下半身へ流れます。
まるでハンターさんの皮膚みたいに、ジャストフィットなガブラスーツフット。
それと自分の手を見、おにっさんは歯を噛み締めました。
「自分で脱げと言った方が早かったか……」
くわりとハンターさんは目を開きました。
話が変わったというヤツです。退屈だとか言っていられません。
うまく時間を稼いで麻痺が解けるのを待って、おにっさんの不意を打てば逃げられなくもない。
ハンターさんが思いついたのは、そんな策とも言い難い策でした。奇跡に懸けるとも言います。
仮に奇跡が起こってくれたとしても、目を開けてなきゃ、それを見逃してしまうのです。
「あんたまた考えなしに麻痺させちゃったもんね。頑張ってちゃーんと脱がせてみなさいよ」
早く早くと囃し立ててみる事は、ただの憂さ晴らしみたいなものでした。
少しの不機嫌さを滲ませて、おにっさんは小さな手袋のおかげで思うように動かない指を、ハンターさんに伸ばします。
全裸に手袋って見た目思いっきり変態。
自分でさせておいて、ハンターさんは酷い感想を抱きました。
おにっさんは、ガブラスーツにどこから手を付けていいのか考えているようです。
訊かれてないし脱がせ方は教えないでおこうとハンターさんは思います。
ハンターさんがおにっさんを選ぶと言ったのは、ただの駆け引き。端からの嘘のつもりでした。
ともかく、何か時間を稼げるタネはないかと、ハンターさんは一人でのお仕事ではあんまり使わない頭を働かせます。
乙女としての窮地にいるおかげか、意外とすぐに案が浮かびました。
おにっさんの長話を再開させれば、自分は退屈しのぎになるし、おにっさんは服を脱がすのに集中しきれず一石二鳥に違いない。
精一杯、何気ない風を装って、ハンターさんは声を出しました。
「そだ。ね、ね。あんた達の中にメスが居ないのってなんでなの?」
メスさえ普通にいれば、桃ヒレに困る事もなかったはずで、おにっさんがハンターさんに繁殖行動をしようと思う事もなかったはず。
そう考えれば、ハンターさんは退屈しのぎというレベルを通り越して、是非とも訊き出したい気分になって来ました。
黒い手袋に包まれた指が、ガブラスーツの腹側にある合わせ目の上に置かれました。
小さく、ハンターさんが息を呑みます。
「事の起こりは何時だったか、既に記憶にないが、半世代分くらい前になる……」
合わせ目を辿り上げながら、おにっさんは話し始めました。
ハンターさんは心の中でよしと拳を握ります。
おにっさんの語る話をハンターさんが何度か聞き返し、漸く理解できた事はこうです。
この辺りはおにっさん達の群れが来るまで、一尾のガレオスちゃんもいない場所だったそうです。
けれども水も食料も砂も豊富なここは、住めば都のおさかなパライソ。
住み出して暫く、妙に知恵を付けたガレオスちゃんが現れ始めました。
その楽園のような場所で、ガレオスちゃん達は産んで殖えて地に満ちて。
ちょっと増えすぎてしまいました。
通常なら大きくなり過ぎた群れは、幾つかに分かれて行くものなんです。
けれどもここのガレオスちゃん達は、お外が怖くなっていました。
食料は少なくなり。子供は産まれて来る。同じ土地に留まるなら条件は好転せず。
たちまち飢えが群れを襲いました。
狭苦しさの苛立ちか、それとも命の危機を感じたのか。
男の子が女の子に無理矢理迫り、つい相手を噛み殺しちゃう事も多かったそうです。
ある日、群れに一尾のガレオスちゃんが紛れ込みました。
ヨソモノだった彼女は、あっという間に沢山の男の子達を取り巻きにしてしまったそうです。
群れは相変わらず飢えていましたが、そのガレオスちゃんだけはそうでもなかったんです。
そうこうする内、当時の群れの長のドスガレちゃんが亡くなりました。
件のガレオスちゃんの取り巻きの男の子達は、彼女を女王様にと祭り上げようとします。
そんな動きに反発して女の子達とその子供達は、新しい群れを作って怖いはずのお外へと、出ていってしまいました。
出ていった子達は幾つかの群れに分かれて、この一帯を囲むように回遊しているそうです。
それは元居た群れのものが出てこないか、見張るためでした。
「男が来たら殺すのよ」なんて言いつつ、国境のようなラインを作っているんです。
一方、アイドル状態なガレオスちゃんの取り巻きにならなかった男の子達も、群れから離れて行きました。
けれどこの場所を去ることは出来ずに、小さな群れで細々と暮らしているんだそうです。
そんな群れで、年長だったおにっさんはドスガレちゃんになりました。
さて、群れの女王様になった件のガレオスちゃんはといえば。
いっぱいごはんを貢がれ黒く大きくなり、今やドスガレちゃんと見紛うばかりだとか。
年中交尾に応じて、長い首を傷痕だらけにしながらも、一度も子を生んだことは無いそうです。
こうして女の子のいなくなったこの辺りでは、ガレオスちゃん達はじりじりと数を減らしていくのでした。
ガレオスちゃん達が減って来たことに関係するのでしょうか。
近頃は砂面が固くて潜り難いと、角竜さん達に怒鳴られ、八つ当たりされました。
中にはあの太い角でもって総排泄孔を蹂躙される、可哀想なガレオスちゃんも出ました。
けれどガレオスちゃん達も、やられっぱなしではありません。
「そう言えばあれも女……(ゴクリ)」なんて気付き。「色も黒っぽいし、頑丈そうだ」なんて納得して。
そんな感じで、いろんな相手に飛び掛かるガレオスちゃんが増えたそうです。
性欲を持て余した男の集団など、ロクでもありません。
「本っ当に、くだんない長話……」
ガブラスーツボディの胸元を開かれてしまったハンターさんは、呟きました。
開いたからといって、まだインナーがあるのでハンターさんは焦らずにいられます。
かなりの時間がかかった甲斐もあり、スーツは破られず留め具も留め紐も飛んでいません。
おにっさんはガブラスーツの首元から順に開かないと脱がせられないと思っているようでした。
ツナギ調の見た目に騙されたのでしょう。
今は腰の二重に巻かれたベルトをガチャつかせています。
元々が魚竜なおにっさんには、ベルトを始めとした人の服の構造なんて、簡単にはわからないみたいです。
長話のお陰で甘い痺れも解けていたハンターさんは、さっきからおにっさんの隙を窺っていました。
特に大きな隙も無いため、なかなか逃げられないのです。
少し焦れてきたらしく、嫌気半分といった様子でハンターさんを脱がそうとしています。
おにっさんの気が長いのか短いのか、ハンターさんにはやっぱりよくわかりません。
次の瞬間にはガブラスーツをブツンと破かれ、何やらをズッニューされてしまわないとも限らないのです。
おにっさんの気を逸らす手はないのでしょうか。
今なら煮炊きもできそうな脳ミソを、ハンターさんはもう一働きさせるのでした。
浮かれた声を上げて、ハンターさんは笑います。
「ね、あのね。すっごくいいこと思い付いたわ」
ベルトに手をかけたまま、おにっさんはハンターさんへ目をやりました。
糸目からの視線を受け止めたのは、ギトギトと輝く薄茶色の目でした。
「女王気取りの逆ハーレム砂ムシ、まだこの辺に居るんでしょ?」
溢れる悪意が笑顔をどす黒く染めています。
ハンターさんはそれを隠そうともしていません。
おにっさんが返した「ああ」という声には、少しの不快さが滲んでいましたが、浮かれハンターさんは気付けません。
「そのクソアマの取り巻き共、あたしがみーんなぶっ殺したげる。そしたら、あんたはその逆ハー女独占し放題じゃないの」
ハンターさんとしては、肉便器乙なんかはどうでもいいんですが。
ちやほや貢がれ三昧だったというガレオスちゃんに、モテない女の妬み嫉みがちょっと刺激されたのです。
事によれば桃色ヒレの一枚でも剥げるかもしれないし、そうなら一石二鳥というやつです。
「だからね、あたしを今すぐ放してあげて?」
再度、脳内での拷問百選の頁を捲りながら、ハンターさんは夢見るような口調で言うのでした。
おにっさんはハンターさんのドクロ付きバックルに目を戻し、ガチャつかせるのを再開しました。
「どちらもお断りだ」
しかも、溜め息混じりに妙案を一蹴されてしまいます。
ベルトを引っ張ってはガツガツと金具を鳴らし、おにっさんは小さく唸りました。
「それに、何度も言うように、ここには砂食みの女はもういない」
またも呆れを含んだ声です。
ハンターさんは鼻から深く息を吸いました。勝手に下唇が突き出されます。
片手を突いて勢い良く背を起こし、おにっさんを指しながらハンターさんは叫びました。
「なんなのよ、それッ! 居るのに居ないってワケわかんないわよ!!」
不当に馬鹿にされた気がしたハンターさん。即座に噴火したのです。
なんとも言えない間がありました。
二人からはなんの音も出てこないので、少し向こうのオアシスの水音が遠慮がちに寄せてきました。
ハンターさんは、おにっさんに突き付けた自分の指先を見詰め。
「あ」
顔色を失いました。
おにっさんも突き付けられた指を見、糸目を一度まばたいて言います。
「動けるようになったか。丁度いい。自分で脱げ」
おにっさんに背中を向けて、ぺたんとおしりを地面につけて座り、ハンターさんは溜め息を吐きました。
その首筋をおにっさんの黒手袋に包まれた指の背が、ゆっくりと撫でていきます。
窮屈な革手袋に包まれた大きな手は、ハンターさんの首なんか簡単にへし折れそうです。
ハンターさんはしぶしぶとベルトに手をかけ、ぼやくのでした。
「絶対、ナイスアイディアだと思ったのにー……」
ねえ? なんて、バックルのドクロマークに同意を求めても応えはあるはずもありません。
「フツーは同族とする方がいいわよね。ヘンなのぉ。ヘーンなのー。へーんたーい砂ムシだーわ」
腰から抜いたベルトのバックルをお顔の前で揺らし、ハンターさんは妙な節回しを口にします。言い方は拗ねた子供そのもので。
そんなハンターさんの当て擦りに応えるよう、頭より少し高い位置から囁きが降りました。
「簡単に言うとな、アレは砂食みではない。そればかりか恐らくは女ですらない。
そんなものと鱗を合わせるなぞ、おぞましいにも程がある」
おにっさんの言葉に込められた不快さに今度はちゃんと気付きました。
ついでに耳にかかる息も感じて、ハンターさんは首をすくめます。
そして思いました。異種族はよくて、女でないのがダメというおにっさんの基準はよく解らないと。
もう一本のベルトを外しにかかろうと、手をかけた時です。
その襟首の縁におにっさんの指が引っ掛かり、後ろに引かれました。
胸元が開かれているだけで、みぞおち辺りはまだ閉じたまま、腕どころか肩も抜いていないのです。
そのまま脱げるわけもないのに、おにっさんは襟首をくいくいと引きます。
無言の、けれども饒舌な要求を、察しの悪いハンターさんも理解したのでした。
とりあえず下半身はともかく、上半身はだかになるつもりはなかったので、ハンターさんは少し焦りました。
流石に丸裸になってまで隙を突くだの砂漠を走って逃げおおせるだの、そんな事が出来るとは思っていないのです。
こんな所で誰かが通りすがって助けてくれるわけもないし、このままでいいはずがありません。
ガブラスーツの前を開きにかかりながら、ハンターさんは提案しました。
「異種族でもメスならいいのね? じゃあ、たぶんその辺に声のでかい色黒な角竜いるじゃない。
あれをテキトーに弱らせたげるから、そっちとハッスルしちゃいなさいよ。おなじみなんでしょ、ああいうの」
おにっさんの好みだという、色黒なところをしっかりと強調して、ハンターさんは背後の気配を窺いました。
相手が竜とはいえ自分の身代りに他の女のひとを差し出そうとは、なかなか外道な発想です。
程度問題はありましょうが誰しもそうであるように、ハンターさんは自分が可愛いのでした。
言い逃れるための口から出まかせのようで、この提案は軽く本気でした。
この装備のままディアブロスと戦うなら、吼えられるのがウザすぎ。音爆弾も閃光玉もないから苦戦は必至よね。
なんて考えるハンターさんの指は、するするとガブラスーツボディの腹まで開いてしまいました。
蛇の腹開き状態にハンターさんが気付くと同時、その襟首がぐいと引き下げられました。
露わになった汗ばむうなじに、おにっさんの唇が寄せられます。
それこそ、首根っこを掴まれた猫みたいに、ハンターさんはびびっと竦み上がりました。
そんな位置で、おにっさんは言うのです。
「適当ぬかすな。潜り角どもなど色こそ黒いが一時的なものだ。首は寸詰まり、牙のしまいの悪い口元は見苦しい。
なにより背面の線はやたらに無骨ときた。美しくなくて好かん。あの不快極まりない声を抜きにしても願い下げだ」
角竜さん達が聞いたら気を悪くしそうな、あまりの言い草です。
おにっさんとしても仲間がアッーされた事があるせいか、角竜さんたちに良い印象は持っていないようでした。
黒い革手袋に包まれた指が、ハンターさんのまだガブラスーツボディに覆われた背中をなぞります。
浮き出た背骨、その両脇の窪みを滑り降りて、おにっさんはしみじみと言いました。
「おまえは美しいな」
『可愛い』と『美しいな』だけが頭の中をぐるぐるしていたハンターさんは、おにっさんの要求に頷いてしまいました。
カッと頬が熱くなるのを感じてハンターさんはうろたえました。
あわあわとなりながら、残った方のベルトを外そうとするも、酷く指が震えて上手く動いてくれません。
おにっさんは、ハンターさんの背中に何度も唇をくっつけて待つ様子で、それなりに楽しんでいるようでした。
ごつい指がハンターさんの背中とガブラスーツの間に滑り込み、それこそ薄皮を剥ぐように白い肌を露わにしようとします。
ハンターさんは両腕を後ろに伸ばし、背をそらしてそれを助けます。
わずかに肌に引っ掛かりながら、ガブラスーツボディの脱皮は果たされました。
腕を前に戻してベルトを解きながら、ハンターさんはぼんやりと考えました。
流されちゃってるけれどいいのかな。
そんなハンターさんの頭の中に、腐れ縁の同僚の言葉が一つ、もやもやんと蘇ります。
曰く。「このクモの巣女」
先程とは違った理由で、ハンターさんの顔が赤くなりました。飛竜で言うなら口元から煙っぽいモノとか出そうな感じです。
同僚は「頭使わなさ過ぎてノーミソにクモの巣張ってんじゃねぇの、このボケが」くらいの意味で言っていたのですが。
した事がないのをそれなりに気にしていたハンターさんにとっては、禁句もいいところの一言でした。
いいや、と。ハンターさんは思い出し怒りと共に腹をくくりました。
これまでのもたつきが嘘のように、ずばーんすぽーんと勢いよく残りの衣服を脱ぎ出したハンターさん。
生まれたままの姿になるまで、あっという間でした。
肩をいからせ、荒い鼻息を一つ吐くと、ハンターさんはおにっさんへと向き直ります。
殺気立ったハンターさんの様子にも、おにっさんは糸目を瞬かせただけでした。
「何か気に障ったか」
機嫌を窺うという調子でもない声と共に、おにっさんの腕が伸びます。
相変わらずの遠慮のなさで、ハンターさんの体は抱き寄せられました。
熱い肌と汗ばむ肌が合わさる感触に、ハンターさんの怒りはしおしおと萎みました。
「べっつにー」
消え残ったムカッ腹と生々しい他の人の気配とに、ハンターさんは口ごもります。
おにっさんはハンターさんの体を抱え込んで「ならいい」と囁きました。
ハンターさんにはそれが何故か、満足そうに聞こえました。
伸びすぎでそろそろ切りたく思っている、型崩れレイアレイヤーに頬が押し当てられます。
おにっさんがハンターさんの汗に濡れた曲線を蛇竜の革で包まれた両手でたどりながら、隠しきれない興奮を乗せて呟くのでした。
「人の身はいやらしいな。生殖器でもない部位だというのに、こうも柔らかく潤うとは……」
よく解らないポイントでおにっさんは盛り上がっているようです。
ハンターさんは自分がもたれかかる胸に、軽くヘッドバッドしてみました。
顔を上げると、おにっさんの何の用だと言いたそうな視線とぶつかります。
「ね、あのね。キスとかしてみない?」
疑問の念が増した感じのおにっさんの目に、ハンターさんは自分の下唇をぷにぷにと指さしながら言い足しました。
「モノ知らずねぇ。唇と唇くっつけるの。やらかいし、あんたもきっと好きだと思うわ」
納得した様子のおにっさんは、早速とばかりに顔を寄せます。
おにっさんが顔を傾けてくれないのが、ハンターさんにはちょっと不満でした。
その一方「やっぱりモノ知らずだもんね」とちょっと優越感も生まれたのです。
けれども、くっついた唇をはむはむぢゅうとやられだしたのでそれどころでなくなりました。
伏せがちにしてた目を剥いて驚いたハンターさんですが、モノ知らずなんかに負けてられません。
強く吸われる熱いキスからの主導権を取り返そうと、ハンターさんはおにっさんの首の後ろに腕を回してキスを深いものにするのでした。
モノ知らずと言われた腹いせというワケでもないでしょうに、おにっさんのキスはしつっこかったのです。
ハンターさんは継ごうとする息すら吸われ、結局主導権を取るどころかいいようにされてしまっています。
抵抗を止めたハンターさんが、息苦しさと熱さにぐったりと大人しくなって暫く。
おにっさんはようやく唇を離しました。ハンターさんは慌てて息を吸い、大いにむせ返りました。
汗と涙とよだれで酷い有り様のハンターさんを見、おにっさんが言います。
「おまえの予想の通り、これは気に入った。快感が得られ、おまえの喧しさも収まって一挙両得ではないか」
喧しさどころか息の根すら止まりそうだったハンターさんは、涙目でおにっさんを睨みました。
ですが息をするのに大忙しで、怒鳴り散らしたい気持ちなのに、ロクな文句も出てきません。
流れ落ちる汗や涙に口付けられても、背骨からお尻の分かれ目をじっくり撫でられても、それを振り払う力もありません。
酸欠でぼんやりした頭では、熱くて汗みどろの肌が触れ合うのが気持ちいいとか、そんなヘンな感想が思い浮かぶだけでした。
ハンターさんは今、危うい酸欠プレイに目覚めかけています。
息も落ち着き、ハンターさんがふと我に返ると覆い被さるおにっさんを見上げていました。
敷いた外套の上にいつの間にやら押し倒されているではありませんか。
「砂の上に転がるのはおまえの方、だったはずだな。背が下で良いのか、それとも我らと同じくの腹這いか」
少し落ち着かないのか、おにっさんはもぞつきながら訊きます。
尋ねられている内容は直接、行為時の体位に繋がるなんて意識せず、ハンターさんは答えました。
「馬鹿ね、砂ムシと一緒になんかしないでよ。あたしはこのまんまなの」
おにっさんは納得いかない様子で、ぬ、とうなります。
「その美しい背を見ながら交わる事はないと。あまっさえ、砂面に押しつけろ、だと。正気か」
「正気じゃないのはあんたよ。あんたみたいな図体のに背中から乗られたら、胸がつぶれて痛いじゃすまないわ。あたしの背骨、へし折るつもりなの?」
唇を尖らせ、ハンターさんは己の正当性を訴えます。
折角背中が美しいと褒められても、それはそれ、これはこれのようでした。
おっぱいがない種族生まれのおにっさんには、自分の胸のラインがいかに美しいかは理解できないんだろうと、憤りすら覚えていたのです。
人間と繁殖行動をおっぱじめようとするドスガレちゃんというものが、あんまり正気じゃないとか。
そんな事、二人とも忘れているようでした。
ふむと吐く息一つ、意外とあっさりおにっさんはハンターさんの主張の正当性を認めました。
おにっさんの顔が、ハンターさんから少し遠ざかります。上体を起こし、膝立ちになったようでした。
「少し我を失いはしたが、そもそもそこで交わるわけではないのだからな。待てよ、それもそれで……」
ロクでもなさそうな事で、考え込むおにっさん。
擦り付けで済めばマシそうですが、突拍子もない事を言い出しそうな気配に、ハンターさんは尋ねます。
「……穴があったら入りたいんじゃなかったの? べつに、入れて欲しいってワケじゃないけど」
背中で繁殖ってどうやるのか、いろいろ想像してみました。
カエルか何かが空中で交尾しつつアクロバティックに背中で卵をキャッチ、だとかいう話が思い出されましたが、ちょっと違う気もしました。
ハンターさんの言葉に、おにっさんは意識は仰向けに寝かせられたハンターさんに戻ったようです。
「そうであったな。でなければ、わざわざおまえらの姿に身体を合わせた意味がない」
「なによ。どういう……って!?」
ハンターさんが聞き返す間に、揃った両膝の裏に手が入り、ふとももが持ち上がりました。
寝そべる形から立膝気味になったハンターさんの脚が折り畳まれた分、空いたスペースにおにっさんは膝で歩いて収まります。
「言葉通りの意味だ。交尾器をその身に擦り付ければ気が済むかもしれないが、それでは味気ない事甚だしいと思わんか」
おにっさんは性欲を持て余した身の上の割に、贅沢を言います。
同意を求めるような問いかけに、ハンターさんは正直「知らんがな」の気持ちでいっぱいでした。
おかしな具合に脚を持ち上げられていて、嫌な予感しかしないのです。
「一つ、肝心な事を尋ねていなかったな」
ハンターさんの「健脚です」と書いてありそうな脛やふくらはぎに、糸目からの視線が刺さります。
「……なんなの」
ハンターさんは閉じた膝を、肉付きのいいふとももを、居心地悪げに揺すりました。
身体の脇に両肘を付いて、少し上体を起こしておにっさんを睨み上げたつもりで、なんだか上目使いになっています。
「おまえらは卵を産むか。子を産むか。どちらだ」
肝心な事だと言いながら、興味なさそうに聞こえる声で尋ねられました。
実際、返答に深い興味がないのか、おにっさんはハンターさんの膝の裏を支える手を持ち替えたりしています。
おにっさんの知らない事を知っている自分という状態に気を良くし、ハンターさんは正直に答えました。
「こどもよ。あのね、人は卵なんか産まないの」
ふふん、と元より高い鼻をさらに高々、ハンターさんは言うのでした。
いいオトナが、自分の種族の殖え方を知っているからといって、何の自慢にもならないのですが。
「我らと同じか、それは都合が良い」
ガレオスちゃんも竜だから卵を産むんだろうと思っていたハンターさんは、意表を突かれました
ハンターさんの「え?」という顔に、親切にもおにっさんが説明をくれます。
「我らは群れで回遊する性からか、動かせない卵という形では産まない。腹の中で育てて子を産む」
母体の内という安定した環境の確保などの利点もあっての事かもしれません。
ハンターさんは生かし所に困る知識で一つ賢くなりました。
なんだか納得がいかず、「えー」という顔に変わったハンターさんを、構う事無くおにっさんは言いました。
「我らとおまえらは産み方も肢の数も変わらぬからには、どうせ子の成し方も生殖孔の在り処も大差なかろう」
乱暴にも程がある理論ですが、おにっさんの声には自信すら覗くのです。
ハンターさんはワケわからないながらに、おにっさんの顔を見上げました。
体重の掛かる肘と腰が、ちょっとつらいななんて思いながら。
「おまえに尋ねれば、聞き出すまでが長くなるだろう。勝手に探るとしよう」
何を、とハンターさんが聞き返す前に、おにっさんはハンターさんの両膝裏を掴み、大きく開いたのです。
咄嗟に脚を閉じようとしますが、びくともしません。
「なんすなっ! 手ぇ離しなさいよ!!」
怒鳴りながら、どうにか動く膝から下の脚をバタつかせ、ハンターさんは猛抗議をしました。
それすら聞き流しているのか、おにっさんはハンターさんの白いふとももの間、濡れ光る淡い色の花弁のようなそこを見ました。
糸目が少し見開かれ、その後細まり、軽く眉間にシワを寄せ、おにっさんは呟きます。
「こんなところに桃色のヒレが……」
おにっさんの言い回しはやはり微妙におっさんでした。
罵り立てる言葉も出てこないほどの怒りを覚えたハンターさんは、無言でおにっさんに踵蹴りを食らわせ始めました。
おにっさんはハンターさんの蹴りも物ともせず、膝の間に入り込みます。
そこでやっと、ぶんむくれ、ご丁寧に上体をひねってそっぽ向くハンターさんに気付いたようでした。
脚から離した手を、ハンターさんの身体の両脇に付いて覆い被さり、おにっさんは尋ねます。
「何か気に障ったようだが。生殖孔の在り処とおまえらの交わり方を訊かれたかったのか」
ぺたりと触れ合う肌面積の増加もなんのその、軋むような動きで、ハンターさんの顔がおにっさんの方を向きました。
その表情はまさに憤怒という言葉を体現したものだったのです。
「なによ……」
鼻にぎゅっと寄ったのシワを、おにっさんはしげしげと観察しています。
ハンターさんは胸に大きく息を吸い、近距離からの怒声を浴びせました。
「あたしに、まんこ広げて『早くここにアナタの太ぅいおチンポをぶち込んでぇ』とか言えってん、にゃ!?」
始まったばかりの怒号がつっかえたのは、おにっさんがハンターさんの高い鼻をつまんだからです。
それでもハンターさんの怒りを止めるには、弱かったようです。
「そんな馬鹿みたいな事やれるか言えるか馬ー鹿! ちんちん噛み切って死ね馬鹿!!」
今吐かれた下品な言葉は、それは高い棚の上へ置かれたようです。
ハンターさんは幼稚な言葉で罵倒にかかりました。
「バーカっ! ディア角にケツ掘られて来いバカぁ!!」
再び踵蹴りの乱打に遭いながら、おにっさんはハンターさんの鼻を放しました。
「訊けば訊いたで怒るのだな。先程からおまえが何をぬかしているのか大意でしかわからんが、わめくのは止せ」
「見ていいのとか、訊きなさいよ! ていうか、桃ヒレってなによ! 砂ムシのヒレみたいに硬くないんだから、ヒレって言うな!!」
問題は硬度ではなさそうです。
今のハンターさんは、何を言っても甲高いわめき声で返す状態になりかかっていました。
ちょっとヒス……いやいや、怒りっぽいのはハンターさんの大きな欠点です。
と、おにっさんがまた、うんと疑問を持った調子で唸りました。
「……待て。柔らかなのか、それも」
ハンターさんは何故か誇らしげに、「アタリマエよ」と胸をそらします。
けれどすぐに、あれ?という顔で目を泳がせました。
それから不安そうに、おにっさんの顔を見上げて言うのです。
「ね、そこね。もしかして、硬そうに見えたりしたの? なにかヘン?」
外性器の見た目がおかしいかどうか、人間じゃないひとにきいてどうするというのでしょう。
<続く>
2010年08月31日(火) 12:15:49 Modified by gubaguba