【定義】
道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では19巻、28巻本では4巻。「心不可得」巻と、奥書は同じである。
【内容】
内容は「心不可得」巻の『金剛般若経』と徳山宣鑑と一婆子の問答に加えて、南陽慧忠と大耳三蔵との問答も収録されている。しかし、この南陽と大耳の問答は、別に『正法眼蔵』「他心通」巻として主題化されて一巻になっているため、おそらく「後心不可得」巻は、「心不可得」巻と「他心通」巻の下書きになったものだと思われる。
95巻本の編集では、同じ巻名が2つ重なるため「後心不可得」巻と呼ばれているが、75巻本の「心不可得」巻を「前心不可得」巻とは呼ばない。それは、28巻本の編集では4巻が「後心不可得」巻であり、「心不可得」巻は5巻というように前後が逆になっている一方で、巻名はともに「心不可得」巻であることにも明らかである。したがって、あくまでも95巻本等の配列上、便宜的に付けられたものである。
道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では19巻、28巻本では4巻。「心不可得」巻と、奥書は同じである。
【内容】
内容は「心不可得」巻の『金剛般若経』と徳山宣鑑と一婆子の問答に加えて、南陽慧忠と大耳三蔵との問答も収録されている。しかし、この南陽と大耳の問答は、別に『正法眼蔵』「他心通」巻として主題化されて一巻になっているため、おそらく「後心不可得」巻は、「心不可得」巻と「他心通」巻の下書きになったものだと思われる。
95巻本の編集では、同じ巻名が2つ重なるため「後心不可得」巻と呼ばれているが、75巻本の「心不可得」巻を「前心不可得」巻とは呼ばない。それは、28巻本の編集では4巻が「後心不可得」巻であり、「心不可得」巻は5巻というように前後が逆になっている一方で、巻名はともに「心不可得」巻であることにも明らかである。したがって、あくまでも95巻本等の配列上、便宜的に付けられたものである。
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