曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

仏教に於いて、戒を受けるべき資格を定めたもの。特に声聞戒具足戒)では厳しい。これらに該当すると戒を受けられない。遮とは、戒を受ける人材では無いとして留めること、難は受戒の器では無いということ。なお、十六遮、十三難という項目があるとされる(『四分律刪繁補欠行事鈔(上之三)』「受戒縁集篇第八」、『律宗新学名句(下)』参照)。以下には訳してその項目を挙げる。

●十六遮
(1)自分の名前を知らない者。
(2)和尚(師)の名前を知らない者。
(3)二十歳に満たない者。
(4)三衣を持たない者。
(5)鉢盂を持たない者。
(6)父が許さない者。
(7)母が許さない者。
(8)自分に負債(借金)がある者。
(9)他人の奴隷である者。
(10)現役の官吏。
(11)男子で無い者。
(12)〜(16)は身体的・精神的な病である。人権に配慮して、ここでは挙げない。

●十三難
(1)既に四波羅夷を犯した者。
(2)かつて浄戒の尼を犯した者。
(3)かつて他の説戒羯磨を盗聴して比丘になった者。
(4)外道から仏法に入り、その後また外道になり、そして再び来た者。
(5)五種不男。
(6)殺父。
(7)殺母。
(8)殺阿羅漢。
(9)破僧。
(10)出仏身血。
※(6)〜(10)は五逆罪である。
(11)人間に変化した八部の鬼神。
(12)人間に変化した動物。
(13)男女二根を具する者。

一部、現在の多様化した「性(性同一性障害)」のありようについて否定的な見解があるが、仏教は元々、その意味では保守的な宗教である。

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