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白銀の雌牛(ラビュリンス・ファラリス)　★★★★★
かの有名な『ファラリスの牡牛』をオマージュした拷問器具──ではなく対騎士様用の罠です。

騎士様がお嬢様に好意を抱いているのを悪用し、性的な格好をしたお嬢様自身が騎士様を捕まえ─いわばハニートラップですね─、その後お嬢様ごと捕獲対象を触手様の落とし穴に落とします。今回は罠名にちなんで牛柄のビキニを着てもらいました。

勿論お嬢様も最初は嫌がりましたが、想い人の事となると著しくIQが下がるお方です。「コレを着れば騎士様をヒンヒン言わせられますよ」とか適当に言ったらノリノリで着用して下さいました。
あとは迷宮内の構造上、どうしても通らなければいけない大部屋の床を落とし穴に改造。装飾をラブホ──コホン、いかがわしくして部屋の中央にマットとふたなり化ガスを添えたお嬢様を配置、ついでにお香を焚いておけば完成です。
…仮にもダンジョンの主を撒き餌に使った時点で既に負けているような気もしますが、「勝てば官軍」という言葉もあります。とにかく物は試しです。

いつも通り騎士様があらゆる罠と障害を乗り越えてやってきました。
普段なら荘厳な音楽と共に、鎧を着たお嬢様との激戦が始まるところですが─今回はいかがわしい音楽の中、茹で蛸の様に真っ赤に火照った雌牛がちまっと座っているだけ。控えめに言って怪し過ぎますね。
ここまでやっておいて何ですが、こんな見え見えの罠に───掛かりました。
部屋に入った瞬間鎧を脱ぎ、添えてあったふたなり化ガスを吸うと、しどろもどろになっているお嬢様を押し倒してあの柔い肉体を貪り始めました。どうやら騎士様もIQが下がる類の方だったようです。

…今までの苦労は何だったんでしょう。

名状し難いやるせなさを込めてスイッチを押します。すると、床がパカっと開き、お嬢様もろとも騎士様が奈落の底まで落ちていきました。

念の為部屋に入り穴の中を覗くと、既に騎士様とお嬢様は触手様の餌食となっていました。
せめてもの抵抗でしょうか。口内だけは犯されぬよう、唇を重ね合わせ手を繋いでしきりに唾液を交換しています。
しかしそんな健気な抵抗も虚しく、お二人の姿はすぐに触手様の波に飲み込まれ、甘い吐息もクチュクチュという水音に掻き消されていきました…。
ちなみにこの触手様、常人なら一時間、私なら半日で廃人に変えられてしまいますが、何せ相手は騎士様です。後が怖いですし念の為一週間後にお二人を救出する事と致しましょう。


一週間後お二人を回収しに行くと、穴の中はそれはもう淫靡な…凄惨な光景となっていました。
騎士様はすっかり骨盤が広がり、いつものクールな表情は完全に蕩けきって「みてミでらぶりんしゅっ♡♡らびゅりんすのあかぢゃんとつぐっだあがぢゃんッ♡こォんにゃにデてぐりゅよォ〜ッ♡♡♡」と叫びながら涎と鼻水を垂らして産み散らかしています。
一方お嬢様は、騎士様やご自身が産んだ子に乳首の中や尿道などへ入り込まれ、全身を巣穴にされてしまっていました。

救出した後は、半日掛けてお二人のカラダから触手様の赤ちゃんを引き摺り出しました。しかも今回の触手様は帰巣本能が強く、ちょっと目を離すと瞬く間に母親の体内へ還ろうとします。
特に『巣穴』と化していたお嬢様への執着は尋常ではなく、全身から触手様を引き抜き終わった時には痙攣の止まらぬ肢体から母乳とお小水が垂れ流しになっていました。
その後一週間ほど掛けて二人の正気を取り戻したのですが、お嬢様のひと回り大きくなった乳房までは元に戻りませんでした。


この通り然程コストを掛けずに騎士様を捕らえて破滅させられるトラップですが……ダンジョンを粗方踏破して残るはボス戦だけ──と意気込む挑戦者に対しこの仕打ちはダンジョンメーカーの美学に反します。
思った以上の絶景も見られましたが、その点を加味して星イチといたしましょう。



追記1:騎士様とお嬢様が元通りになってから数日が経ったある日、私が部屋に戻ると、騎士様が牛柄ビキニに可愛らしい身体を包んでちまっと座っていました。
この状況、見れば分かります。

──私に襲ってほしいという事ですね。

5秒で服を脱いで畳み終えると、据え膳に向かって猛ダッシュ─した所で床がカパッと開きました。

…ええ、してやられましたね。騎士様とお嬢様の仕返しです。きっとIQが下がる何かも仕込んであったのでしょう、そういう事にしておきます。

穴の底には当然触手様、これから自分がどんな目に遭うかはイヤでも分かります。ですが、騎士様と一緒なら孕み袋にされるのも悪くないかも─
…などと思っていた矢先、騎士様は事前に滑り止めを塗っていたようで、触手様を足場に穴の壁まで八艘飛び。
その後は足の握力だけで滑り気の強い壁にしがみつき、20m近い高さをスタスタと登って行きました。…あの方、本当に人間なんでしょうか？

それからはもう言うまでもありません。
一応最初の半日はなんとか耐えていましたが、下腹が太腿に触れるほど孕まされた辺りで心が折れました。
その後5日程は孕み袋として使われましたが、私は騎士様ほどカラダが頑丈でもなければ、姫様のように胸がある訳でもありません。よって触手様から『壊してもいいメス』という判定を頂きました。
それ以降は赤ちゃん達の玩具となり、頭の奥から「グチュッ♡」と音が鳴ったところで記憶が途絶えています。
…私が悪魔でなければ本当に死んでいたでしょうね。
ダメです、金輪際設置禁止ですこのトラップは。星もゼロに下げます。


追記2:姫様から「あれ以来騎士ちゃんが行為に集中してくれない」と涙混じりのお叱りを受けました。
今後姫様をダシにするような罠の作成は控えます。