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作者:ベリーメロン
前編:剣闘獣を狩る者の末路



 ある女戦士は今、混乱の真っ只中に晒されていた。
 最近、この地に足を踏み入れた女達が帰ってこないという情報を元に依頼を受けて調査に来た彼女。
 それを待っていたのは剣闘獣達の縄張りだった。戦闘を視野にいれず逃走を選んだ彼女の判断は間違いなく正しかっただろう。しかし、それでも相手と数が悪すぎたのだ。
 抵抗らしい抵抗もできずに囚われて、今に至る。

(なに、あれ……)

 そんな彼女の目の前で、ある剣闘獣が見せつけるようにある行為を行っていた。







「んッ……ちゅぷ……れろ……♡」

 ダリウスと呼ばれる馬頭の男根を口に含み、舌を使って愛撫している金髪の女の姿があった。
 G・B・ハンター。かつて剣闘獣の縄張りに侵入し、彼等を狩ろうとした者の末路がこれである。

「ちゃんと奉仕しろ、新入りに見せつけてやるためにな」
「は、い……」

 ダリウスからの命令にG・B・ハンターは淡々と頷く。
 家畜のように付けられた首輪は人としての尊厳を全て奪う象徴。鍛え上げられた美しく均等の取れた体型も今では崩れ、かつてのしなやかさには程遠い。

「ククク、あのじゃじゃ馬がすっかりとしおらしくなりおって……」
「あッ……♡」

 乳房を後ろから揉みしだかれ、G・B・ハンターは甘い声を漏らす。
 かつてなら睨み付けて喚き散らしたものだが、今ではされるがままだ。
 柔肌を馬の獣人に好き放題揉まれ、先端を指で潰され、摘み上げられても甘い声しか上がらない。
 それどころかその乳首からは白い液が滲み出てつたり落ちていく。
 それは母乳だった。今の彼女はダリウスとの交尾によって孕まされ、子供まで出産してしまっている。

「溢してしまっては勿体ない。舐めてやろう」
「ひッ……♡んあッ……♡」

 長い舌がG・B・ハンターの胸を這い回る。妊娠からの出産により、すっかりと張ってきた乳房はダリウスによる調教もあって酷く敏感だ。

「ふむ、イイ反応だ。俺の調教はやはり格別だろう?」
「……はい」

 ダリウスの軽口にすら、G・B・ハンターは俯いたまま小さく返事をする。
 かつては気丈に振る舞っていた女狩人の面影は既に無い。
 だが、それも仕方がない事だろう。彼女の心は完全に折れてしまっていたのだ。
 屈強な男が相手でも歯牙にもかけなかった彼女がこうなるまでに掛かった時間はそう長くはない。
 ダリウスに賞品として贈呈され数日。初日の見せしめから、さらに毎日のように犯される日々。
 そしてダリウスの子を孕み、出産まで経験してしまった。
 今は胎は空だが、今日こうやって連れてこられたのは見せしめついでに次を仕込むのが目的なのだろう。

(今日も、また……)

 かつての自分を思い出す度に、今の自分が惨めで恥ずかしくて堪らなくなる。
 ダリウスに犯されている時だってそうだ。快楽に逆らえず喘ぎながら何度も絶頂を迎えてしまう。
 子宮を突き上げられる度に頭が真っ白になり、何も考えられなくなってしまうのだ。

(つよいものが、すべてをきめる)

 剣闘獣達の本質は徹底的な弱肉強食の強者が正義という性だ。
 そしてそれに負け、賞品として扱われ、このダリウスのモノとなった自分はどうしようもない弱者。蹂躙されるだけのメスなのだと突きつけられる。
 その事実に悔しさを覚える反面、身体は正直に反応してしまい感じさせられてしまう。
 それがたまらなく嫌なのに。

「さて、始めるぞ」

 その言葉だけで、秘所が湿り気を帯びるほど堕ちきっていた。
 G・B・ハンターは自然と尻を突き出すようなポーズを取ると、何も言われずとも口を開いてしまう。

「ご主人様のおチンポで、弱く惨めな私の雑魚マンコを犯してください……」
「ククク、随分と素直になったものだな。いい子だ。ほれ、くれてやる」

 ダリウスの男根がG・B・ハンターのナカへ深く沈み込んでいく。均整の取れた腹部はそれだけで歪に盛り上がるほど。
 最初の時は肉を引き裂く鉄槍のようだったそれも、今では何の苦もなく受け入れられてしまっていた。
 流石に根本まで受け止めることはできないが、それでも痛みはもはや感じない。

「んッ……♡あッ……♡」

 G・B・ハンターは甘い声で鳴くと、ダリウスは楽しげに彼女の背を舐めあげる。
 まるで恋人のような行為だが、彼にとっては屈服させたメスを弄ぶだけの行為だろう。
 やがてダリウスは一切の確認も取らずに腰を振り始めた。

「あッ……♡ああッ……♡」

 ダリウスが腰を振る度に、槍のごとき男根が最奥を突き上げる。膨らんでは萎む腹の様子は行為の壮絶さを物語る。
 それに合わせてG・B・ハンターも艶やかな声を上げていた。

「ひぁッ……!♡あッ……♡んッ……♡」
「ククク、すっかりと雌の顔だな」
「はいッ……♡私は、ご主人様のツガイです……♡だからこうして、お情けを頂いてますッ♡」

 心まで砕かれた彼女は媚びるような言葉を吐くことしかできない。
 屈服しきった身体が反抗を許さないのだ。

「それで良い。お前はこの俺の所有物だ。それをしっかり自覚しろ」
「は、はいぃッ……♡」

 ダリウスの言葉にG・B・ハンターは従順に応える。
 今の彼女にとってダリウスこそが絶対の存在であり、それ以外のことなど考える余裕などない。

「あッ……♡イイッ……♡もっとぉ……♡」
「ハハッ、まったく救いようのない淫乱女だ!」

 パンっと乾いた音が響く。同時にG・B・ハンターは背中を仰け反らせ、一際大きな声を上げた。
 ダリウスはエモノである鞭の代わりに、その手で彼女の尻を叩いたのだ。

「ひぐぅッ……♡あッ……♡」

 まるで馬を調教するかのような行為を、馬面であるダリウスに行われている。
 数ヶ月前のG・B・ハンターなら怒りに震えただろうが、もはやされるがままを受け入れてしまっていた。

「あぐッ……♡いッ……あッ……♡」

 腕を後ろに引っ張られ、膣内に突き込まれた男根のみで支えられながら身体が浮かされる。
 足が地面から離れたことにより、自重も重なってより深く男根が子宮口を穿ってきていた。
 肩が脱臼しそうになる苦痛。杭で貫かれたかのような内臓への衝撃。腹が破れそうなほど歪んで、呼吸すらまともに行えなくなる。
 だが、そんな状態になっても彼女は抵抗しようとはしなかった。

「んんッ……ぐぅッ……あんッ♡」

 ここまでされても溢れるのは甘い声。
 もはや自分は戦士ではないただの卑しいメスという事実に、G・B・ハンターはさらに心を壊されていく。
 ダリウスの男根が子宮口を抉じ開けようとノックする度に彼女は絶頂してしまっている。

「ひぎィ……♡イク……♡また、イグゥ……♡」
「フハハ、また達したのか?これで何度目になる?」

 わかるはずもない。頭が真っ白になるせいで数えてる余裕もなく、そんな余裕すらダリウスは与えてこないのだから。
 やがて彼はさも当然のように何も言わずにスパートをかけていく。

「あッ……♡あッ……♡あッ……♡」

 ダリウスのピストンがさらに激しくなる。
 もはや出すという言葉はなかった。孕めという言葉すらもはやかけられない。
 獣にとってはツガイのメスに精液を注ぎ込むなど当然のことなのだから。

「あッ……♡んぐッ……♡ああッ……♡」

 子宮が押し潰されそうなほど強く叩きつけられ、限界まで拡げられる。
 もう入らないと思うほど深く挿れられた状態で射精された瞬間、G・B・ハンターは意識が飛びそうになった。

「――――〜〜〜ッッッッッ♡」

 熱い奔流がG・B・ハンターのナカに放たれていく。腹の中を一瞬で満たし、隙間から溢れ出るほどの量が。
 ダリウスの子種がG・B・ハンターの卵子をまた蹂躙しているのだと、錯覚するほどに。

「ハァ……♡ハァ……♡あッ……♡」

 G・B・ハンターは息を荒くしながら、快楽に打ち震えていた。

(あつい……)

 胎内に注がれ続ける熱を感じながら、G・B・ハンターは恍惚とした表情を浮かべている。それは淫蕩な女の顔そのものだ。

「まだ足りぬと言いたそうだな?」

 楽しげに話しかけてくるダリウスに、もはや返答できるほどの余裕はなかった。
 やっと足が地面に付くがもはや立っていることも難しい。しかし、たった一回で許されるはずもない。

「あッ……♡」

 再び動き始めるダリウスの腰。蹂躙劇が再開されようとしているのに、G・B・ハンターはもはや恍惚とした表情を浮かべるだけだ。









 その女の名前を彼女は知るよしもない。
 されどこれから自分の身に起きることがわからないほど愚かでもなかった。

「ひっ……」

 もはや思わず溢れた悲鳴を恥じる暇もない。それでも目の前で行われる公開処刑じみた凌辱から目も逸らせない。
 それは恐怖によるものか、それとも危険な好奇心によるものか、それすらも彼女にはわからなかった。

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