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作者:ベリーメロン


「はぁ、もう面倒臭いなぁ……」
「ダメですよぉ〜?わたしたちが教えることになったんですから」

 本当に面倒臭い。そう呟くティオの蟲惑魔は心底ダルそうにクッションに顔を埋める。
 それを咎めるのはカズーラの蟲惑魔だ。今回は役目があるのだと、呆れたように見つめている。
 そんな二人を不思議そうに見つめるのがセラの蟲惑魔。蟲惑魔の中でも最も幼く、小さい身体ゆえにそういう行為をやったことのない存在であった。
 今日に集まったのは、性知識の薄いセラの前で実演するというもので、ティオとカズーラは直々に抜擢されたのである。

「やなら、いいんだけどなぁ」
「そうそう、めんどいし」
「フレシアからの命令ですよぉ?もしサボったら、次はわたしたちがアトラみたいにオモチャにされますし」

 うげ、と溢すティオ。フレシアの蟲惑魔は快楽主義者だ。集会の度に痙攣が止まらなくなるくらい弄ばれるアトラの蟲惑魔は何度も見せられている。
 流石にそれは勘弁願いたい……とティオとカズーラの意見は一致していた。

「仕方ないなぁ……じゃあカズーラに任せるよ?僕責めるの面倒臭いしぃ〜」
「あら、そうですかぁ?」

 嬉しそうに笑みを浮かべるカズーラ。
 疑問符を浮かべつつも怠けることを優先してしまったティオは、この後激しく後悔することとなる。


○○○


「んんっ……カズーラそろそろやめっ……ひあっ……」
「ダメですよぉ、ティオ?ちゃーんとセラに見せないと♪」

 カズーラの柔らかで細い指がティオの身体を這い回る。胸の頂点の周りを弧を描くようになぞり、すでに蜜でぐっしょり濡れたティオの花弁を掻き回す。
 それでいて簡単にはティオが達しないように調整しつつ、快感が限界まで溜まったところでヒクヒク揺れる乳首を摘み上げた。

「ひいぃぃぃぃっ♡む、むりっ……もーむりっ!カズーラすとっ……んぃぃぃっ♡」
「面倒臭いからわたしに任せるって言いましたよねぇ?うふふ……」

 妖しく笑いながらカズーラはティオの身体をさらに激しくまさぐっていく。
 どこが弱いのか、じっくりと調べあげられてしまったティオの身体は、もはやカズーラに軽く触られるだけでも悶絶するほどだった。

「セラ、よく見ててくださいねぇ?人間の女の子もそうですが、ココをこうすると……」
「んぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっ♡」
「うわぁ……すごい……」

 すっかり放置されていたセラによく見えるよう、ティオの肉豆を柔らかな指で潰すように摘み上げた。
 蟲惑魔の本能か、セラも食い入るように見つめており、悶絶するティオの身体を教科書としてドンドン知識に吸い込んでいく。

「あぐぅ……はひぃ……も、もういいよね……?かなり勉強できたよね?」

 ガクガクと腰を痙攣させながらティオはカズーラに確認を取る。完全に油断しきっていた。受け身なカズーラに任せたところで特に問題ないなんて思ったのが間違いだった。
 しばらく絶対引きこもる!なんて考えているティオであったが、絶望を告げるように顎が引かれ唇が奪われる。

「んんぅっ〜〜!んみゅっ……ちゅくっ……んん」

 すっかり気の抜けていたところに降りかかる強引なカズーラからのキス。
 本来なら応戦できただろうが、蕩けきったティオにはそれすらも新たな快楽に繋がってしまう。

「ぷはぁ……はひ……も、もーむりだってば……ほんとーにむり……」
「ダメです♪」

 キスから解放されたのも束の間、ティオの足がぐいと開かれる。
 すっかりほぐれてぐしょぐしょの花弁に近づいてきたのは、同じく仄かに湿ったカズーラの花弁。

「だって、わたしはまだ気持ちよくなってませんから♪」
「ま、まっっっっっっ♡」

 花弁同士がくちゅりと触れあい擦れ合う。
 悶絶するティオと快楽にすっかり酔って激しく擦り合わせるカズーラ。
 そして知った知識を実践したくて仕方なくなってきたセラを見下ろしながら、今日も蟲惑魔の森に月は通り過ぎていく。

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