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作者:ベリーメロン



「お帰りなさいませ、旦那様」

 今日も今日とて仕事を終えて、屋敷に帰り着いた彼を出迎えたのは桃色の髪の少女フレシアだ。
 メイド服を纏う彼女は人間ではない。蟲惑魔と呼ばれる一種の怪物だ。
 蟲惑魔はその見目麗しい姿に寄って来た獲物を、本体である巨大昆虫や食肉植物の餌にして生きる疑似餌であり、それまで多くの者が彼女達に騙されてきた。

 しかしそれも今は昔の話。
 昨今では蟲惑魔の生態は研究し尽くされ、今や人類に管理される側だ。疑似餌の美しさに直目されたがゆえに、人類は彼女達の品種改良に乗り出したのである。

「あっ……♡」

 男は出迎えた彼女に近付くと、遠慮なくその柔尻を揉みしだく。
 フレシアは男の暴挙に抵抗することもしない。恥ずかしそうに頬を赤く染め、肩を震わせている。
 そんな様子に鼻息を荒くする男は改めて良い買い物ができたと口角を歪めた。

「旦那様っ……ここはまだ玄関ですから……んんっ♡」

 聞かずにその慎ましい胸をメイド服の上から触っていく。
 尻も胸も触られて、フレシアは顔を真赤にしていたがやはり抵抗はしない。

 これが品種改良の成果だった。
 本来、人類に従順ではない彼女たち蟲惑魔だが、農場で徹底的な管理と調教を施すことでこうも大人しくなる。
 それを性奴隷として出荷する産業が裏の界隈で産まれていた。
 人ではない植物族や昆虫族に近い彼女達だからこそ許される暴挙と言えよう。

「旦那様っ……ご夕食が冷めてしまいます、からっ……ひうっ♡」

 このフレシアの蟲惑魔は、男が大枚をはたいてオーダーメイドしたものだ。
 彼は有り余るほどの資産と地位を持ってはいたが、唯一女性との出会いに恵まれなかった。
 だからこそ、自分に従順で絶対に裏切らない女を作らせたのである。

「んっ……はぁはぁ……あっ……んんっ♡」

 背丈は大人と子供ほどの差があるが、フレシアの身体はしっかりと女だ。
 蟲惑魔という存在はその美貌と容姿で誑かすのゆえに、そちらの方も極上となっている。
 スカートの中に手を潜り込ませ、パンツ越しに秘所を弄ってやれば甘酸っぱい匂いが漂ってくる。
 身体の作りこそ人類とほとんど変わらないらしいが、元が植物である故の違いと言えよう。

「ひぐっ♡」

 メイド服の上からでもわかるくらい、硬く主張を始めた胸の先端を抓りあげる。
 仕事でのストレスもあり、それをフレシアにぶつけていたのだが彼女はされるがままだ。
 そういうところも含めて、男にとって実に都合が良かった。



○✕△



「んっ……ちゅぅ……れりゅ♡」

 男が食事を摂る中で、テーブルの下に潜り込んだフレシアは彼の肉棒を咥えて奉仕していく。
 ただ口で奉仕させているわけではない。これが品種改良された蟲惑魔の食餌なのだ。
 錬金術を用いて品種改良された蟲惑魔は、こうして精液を得なければ生きられないように調整されている。
 さらに買い手の精液の味を覚えさせることで、それ以外のものを受け入れられなくなってしまうオマケ付きだ。

「んんぅ……ひふへほ、らひへ……♡」

 目尻に涙を浮かべて剛直を咥える様子は悲壮さを感じさせるが、実際のところは苦にも感じていないだろう。
 蟲惑魔という存在はそういう身体でできている。
 注文通りの羞恥心を感じる純情な乙女となったフレシアがそれを感じているかは不明だが。

「らひへぇ……らひへぇくらひゃい……んんぅっ……♡」

 空腹がピークなのだろう。
 その舌は亀頭を丹念に舐めあげ、溝に溜まった汚れすら舐め取りそうなほど。
 すっかり硬くなった肉棒を喉まで使って強く吸われれば、男もだんだんと食事に集中できなくなっていく。
 それが限界に達すれば、フレシアの狭い口内に男の精がたっぷりと放たれた。

「んんぅぅぅっっっ♡」

 喉に直接流し込まれ、フレシアは甘いうめき声を上げた。そのまま強く肉棒を吸い始め、最後の一滴まで飲み干してからやっと肉棒が開放される。
 テーブルの下を覗いてみれば、フレシアは瞳を潤ませつつもうっとりとした表情で座り込んでいる。

「はぁ、はぁ……んっ♡ごちそうさまでした……旦那様ぁ……♡」

 仕込まれた礼儀作法をしっかりとフレシアはこなしていく。
 純情な性格になるよう育て上げられた彼女の姿は正しく献身的なメイドと言えよう。
 やがて食事が終わった男は食器を片付けるフレシアを呼びつけると、デザートが欲しいと告げる。

「デザートですか?すぐにご用意しますね」

 いいや、目の前にあるだろう?
 男はそう告げるとフレシアの細い腕を掴んで無理やり抱き寄せた。

「きゃっ……な、なにを……んんっ♡」

 フレシアの着るメイド服は男の趣味に合わせて背中が丸出しだ。その隙間から手を侵入させれば、下着も付けさせていない乳房を好きな時に触ることが出来る。
 慎ましくも柔らかい乳房の感触を堪能しつつ、脱ぐように命令すれば彼女は素直に頷いた。
 胸元をはだけさせた彼女は顔を赤らめるが決して隠そうとはしない。
 微かに肩を震わせている彼女に男は嗜虐心を刺激されながら、慎ましい乳房へと口付けていく。

「んあっ……うぅ……旦那様ぁつ……♡」

 軽く口に含んだだけだというのに、フレシアは敏感に感じているようだ。
 快楽を好む蟲惑魔の性分か、それとも農場での品種改良の賜物か。
 どちらにせよ男には都合がいい。

「やっ……ああっ……だめです、からぁっ……♡」

 舌でクリクリと先端を突けば再び嬌声が上がる。しかし逃げることはせず、羞恥と快楽に震えるだけなのは調教が成されているからだ。
 やがて弄るのに飽きて吸い始めれば、男の口内に甘い味が広がった。
 母乳ではない。植物である彼女達にそんな概念はないのだ。

「ふあっ……お、美味しいですかぁ……♡」

 蟲惑魔の乳房から分泌されるのは「蜜」だ。本来は獲物に与えることで思考力を奪う危険な代物だが、品種改良によってその「蜜」もまた無害なものへと変じている。
 昨今では金持ち達の間で嗜好品として人気で、そのためだけに蟲惑魔を飼う者までいるという。
 そしてこのフレシアの出す蜜は特に上質なもので、その味は極上のワインにも引けを取らない。
 この味を知ればホイホイと釣られてしまう獲物達の気持ちもわかる、そう男は感じながら舌鼓を打っていく。

「はぁはぁ……♡だ、旦那様……そろそろ……あうっ♡」

 顔を真赤にしながらフレシアは快感と羞恥心に震えて終わりを願うが、男はまだやめるつもりはない。
 罰でも与えるように歯を立ててやればフレシアは甘い悲鳴をあげた。

「わ、わかりましたっ……存分に、お飲みください、旦那様……んんっ♡」

 蟲惑魔の蜜はグラスに注がれたものを飲むものとされるが、こうやって直に飲むのは飼っている者だけに許された贅沢だ。
 特にこのフレシアは良い反応をするのでアテとしてもちょうどいい。

「はぁ、はぁっ……んぅっ……はぁっ、はぁっ……♡」

 その後もたっぷりと時間をかけてデザートを堪能すれば、フレシアは立つのもやっとになっている。
 そして胸から滲む蜜とはまた違う、甘酸っぱい匂いがほんのりと広がっていた。その発生源はもちろん……
 男は端的にテーブルに手をついてこちらに尻を向けるように告げた。

「はい……」

 フレシアの潤みきった瞳はすでに快楽に染まっており、一切の躊躇もなく命令通りの体勢を取った。
 顕になったスカートの下では、ショーツがぐっしょりと濡れてしまっている。

「はずかしい、です……だんなさま……♡」

 恥ずかしいのに気持ちいいんだろ?と詰るように問いかければフレシアは口を閉じてしまう。
 男はくつくつと喉を鳴らしながらショーツを脱がしてやると、形の良い美尻を撫で上げた。
 シミ一つない白い尻の割れ目に沿っていけば、濡れそぼった秘所が待ち構えている。零れ出たものな太ももを伝っていく様子はなんとも淫らだ。

「だんな、さまぁっ……あっ♡」

 軽く指に絡ませてから口に運ぶ。
 蜜のように滴る愛液のようなそれは、例のごとく人類とは違うものだ。
 あの蜜と違う点は獲物を強く発情させる媚薬作用、自らへの依存作用を持つこと。
 当然今では依存性は消去されているのだが、反面媚薬作用だけは据え置きだった。
 理由の一つとしてはこれを採取して上質な媚薬を作れること。例え堅物な女騎士といえど、これを飲まされれば快楽にいとも容易く流されるのだ。
 もう一つは性処理用に使うのだから、媚薬作用が残っていても何一つ問題がないからだ。

「だ、だんなさまっ……おまちくださっ……ひううっっっ♡」

 一切前置きもなく、熱く滾った肉棒がフレシアのナカへと侵入していく。
 モテないとはいえ金で女を抱く機会は何度かあったが、フレシアの膣は間違いなく極上のモノだった。
 子供のような体躯をしているというのにキツすぎるわけでもなく、だからといって弛いわけでもない。なんと常に肉棒を最適な力で締め付けてくるのだ。
 蟲惑魔という存在が人類を誑かすために作り上げられた理想の女体がそこにあった。

「あっ♡だめぇっ……そんなはげしくっ……ああっ♡」

 尻を掴んで強引に腰を打ち付ける。
 小さなフレシアの身体はその度に激しく揺らされ、衝撃を逃がすこともかなわない。
 まるでレイプそのものだがここまでしてもフレシアは絶対に自分を裏切らないし、拒むことすらしないだろう。

「んあっ♡あひっ♡だんなさまぁっ♡」

 蟲惑魔の身体はなんとも便利で都合がいい。強引な好意になったとしても、素直に性行為に順応し、すぐに快楽に飲まれるのだから。
 蕩けきったフレシアの横顔は、幼い容姿とはあまりにもかけ離れている。

「だんなさまぁ……おゆるしを……ひあっ♡もっと、ゆっくりぃっ♡」

 激しい方が好みのくせに。媚薬作用にあてられたのか、激しくなる性欲に抗うこともせず男はフレシアを犯していく。
 脳裏に映るのは、初めてフレシアがここに来た日だ。あの日、男は泣き喚くフレシアをベッドに押し倒し、自分が主人なのだと刻み込むように獣欲のままに犯し尽くした。
 それだけのことをしても彼女は従順で、今でも男に素直に従っている。例え性格も何もかもが農場で作り上げられたものだとしても、男にはどうでもいい。
 このフレシアは彼のものだから。

「だんなさまっ♡だんなさまぁっ♡こわれちゃっ……あああああっっっ♡」

 フレシアの絶頂に合わせて精液を噴出させる。
 どれだけ精を注いでも、決して孕まないことが蟲惑魔の利点でもあった。
 しかし男にとってはそれがなんとも名残惜しい。
 その理由も分からぬままに、男はフレシアに告げた。今夜も部屋に来るのだと。

「は、い……」

 色んな汁で汚れて乱れきったテーブルクロスのうえで、快感の余韻に震えているフレシア。
 それでも力なく従順に頷く様を眺めつつ、男は満足したように肉棒を引き抜いたのだった。

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