あにまん掲示板の各種スレッドに掲載されているR-18小説を保管するためのwikiです。

作者:ベリーメロン

「だいじょーぶ?」

 親の言いつけを破り、一人で深い森へ入り込んだ結果迷子になってしまった少年。そんな彼に語りかけたのは緑髪の少女だった。少年と同年代くらいだろうか、薄いワンピースを着た少女の出で立ちは、この森にはあまりにも合っていない。それどころか暗くなってきた森の中で、ぼんやりと光っているようにすら見える。
 だが森で遭難してしまった少年にそれを気にする余裕もなかった。

「わたしセラっていうの、きみはもしかしてマイゴなのかな?」
「うん……」

 歩き疲れて座り込む少年に合わせるように屈むセラという少女。裾の短いワンピースではその下まで見えそうになって、少年は思わず目を反らす。
 そんな様子にクスリと笑ったセラは少年の手を握ると、少年の耳に唇を近づけて囁いた。

「セラがイイトコロにつれてってあげる♪」

 飴玉のような甘い声。セラは少年の手を取るとゆっくり立ち上がらせて優しく引っ張る。
 その気になれば子供の力でも簡単に引き剥がせそうなのに、少年は何故か手を払うこともできない。少女が立ち上がった際に、そのツインテールからふわりと洩れた甘い香りが少年から思考力を奪っていた。

「ほらこっちだよ、おいで♪」

 険しい森だというのに、セラは迷う様子すらなく少年を誘う。誘われる少年もボーッと歩いているはずなのに、枝や木の葉で切り傷も付くことがない。
 まるで夢見心地な気分だった。このままついていけば村に帰られる、なんて考えて警戒心も抱かない。
 だからこそ、彼は足元のソレに気付くことができなかったのだ。

「いてて……」

 突然少年を襲ったのは浮遊感だった。
 崖、ではない。そこは穴だった。ぽっかりと縦に空いた深い穴に少年達は落ちてしまったのだ。
 下に柔らかい植物のようなものが敷き詰められてなければきっと怪我をしていたに違いない。

「のぼるのはむりそうだね」

 一緒に落ちたセラはパンパンと土を払いながら上を見上げている。確かに子供では肩車をしたって上まで届きそうにはない。
 これからどうしよう、と不安が募る。もしこのまま誰も来なかったら……

「だいじょーぶだよ、セラのおねーさんたちがしばらくしたらくるからあんしんして」

 そう言いながら少年の対面に膝を抱えて座り込むセラ。それを聞いて少しだけ安心できた少年も倣うように座り込む。幸い月明かりのおかげで穴の中でも暗くなることはなかった。むしろ敷き詰められている植物がほんのり光を放っているので、思ったよりも明るい。
 お姉さん達はどれくらいで来るのかな?とセラに聞こうとしたところで少年は思わず黙り込んでしまった。

「なぁに?」

 セラのワンピースの裾は短い。膝を抱えて座り込んでしまえば、その眩い太ももどころか、その付け根までハッキリと露になってしまう。
 しかもセラは何故か下着を付けておらず、本来はその下に隠されているはずの性器が丸見えだ。ピッチリと閉じた無毛の谷は、幼い頃の入浴時の母親のものくらいしか見たことのない少年にはあまりにも刺激が強い。

「ふふっ♪どこをみてるのかなぁ?」

 わざとらしくセラが語りかけてくる。しかも足を軽く開いてよく見えるようにした上で。
 思わずごくりと鳴る少年の喉。そんなものをまだ意識したこともなかったはずなのに、少年の視線はそこに吸い寄せられてしまう。

「もっとよくみたい?」

 幼い見た目とその口調からは想像できないような、甘ったるい熱を孕んだ声。
 セラはその言葉の通りにワンピースの裾をたくしあげた。下半身がほぼ露となり、白い足が薄暗い落とし穴の中でより強く輝く。

「はぁはぁっ……」

 いつの間にか膝立ちになっていた少年は誘われるように、セラへにじり寄っていた。セラも少年が見やすいように立ち上がってソレを見せつける。

(女の子のココってこんな風になってるんだ……)

 目と鼻の先まで近付いた年相応だと思われる未熟な性器。しかし、そこから香る強く甘い雌の匂いは、精通して間もない少年の幼い性欲すら強く刺激する。
 気が付けば少年は吸い付くようにその女陰へむしゃぶりついていた。

「ひゃんっ、そんないきなりっ♡そんなにセラのおまんこおいしそうだった♪」

(甘い……それにすごい良い匂い……)

 おしっこをするところ程度の知識しかなかったはずなのに、今ではここがそういう場所なのだと本能が少年を支配していた。
 ピッチリと閉じた女陰を幼い舌で抉じ開けて、そこから溢れ出す蜜を啜る。細い腰をしっかりと抱き締めて逃がさないようにして啜ると、幼くも悩ましげなセラの声が少年をさらに煽った。

「あんっ♡そこっ、ひゃんっ♡」

 立っていることもできなくなったのか、再び腰をおろしてしまうセラ。それ追いかけるように伏せながらも股間から頭を離さない。
 さらに数分間も溢れ出てくる蜜をひたすら舐め続け、息継ぎのためにやっと口を離す。上を見上げれば頬を上気させたセラと目が合った。

「はぁはぁっ♡セラのおまんこおいしかった?」

 幼げながらもしっかりと発情しきったその顔は少年の男をさらに強くさせる。
 その様子を見ていたのだろう。セラはくすりと笑うと首の後ろにある結び目を解いた。途端にはらりとワンピースの胸元部分は垂れ下がり、彼女の未成熟ながらも形の良い乳房が露になる。桜色の乳頭周辺はふっくら膨らんでおり、少女特有の甘い柔らかさを表現していて少年の目を釘付けにする。

「セラのおっぱいはどうかな?ここもすきにしていいんだよ♪」

 セラの手が硬直する少年の手を掴んで胸へと押し当てる。まだ発達しきっていないそこは大人の女性の柔らかさには劣るだろうが、吸い付くような肌の感触が少年の思考をさらに熱くさせた。

「んぅっ」

 ゆっくりと指を動かすとセラから甘い声が漏れ、手探りでもわかるくらいにその先端がピンと張っている。少年はそんな桜色の先端を間近でじっと見つめてから、本能の赴くままに吸い付いた。熟れてもいない彼女の乳首から母乳が出ることなどありえないが、ほんのりとした花の蜜のような甘味が少年の舌を包んでいる。

(あまい……)
「ふふっ、あかちゃんみたい♪」

 年頃の少年としてはそんなことを言われてしまうと恥ずかしさなどで顔が真っ赤になるが、それほどまでにセラの胸は魅力的で夢中にむしゃぶりついてしまう。ゆえに自分のズボンが知らないうちにベタベタとした液体で汚れていること、そして穴に近寄る足音にも気付けなかった。

「――あら、もう始めてたのね」
「抜け駆けずるーい!」

 ひょいと穴の中を覗いてきたのは二人の少女だった。片方は赤い髪を長く伸ばした黒い服の少女。もう片方は桃色の髪をツインテールにした少女。どちらもギリギリワンピースと呼べたセラの衣装に比べ、もはや下着にしか見えないほどに扇情的な格好をしている。

「アロメルスおねーちゃん!ランカおねーちゃん!やっほー!」
「え、あ……ごめん!」

 見られていたとも露知らず、セラの胸にしゃぶりついていた少年はハッとなって慌てて離れる。その際にセラが少しだけ残念な顔をしていたが少年は気付かない。

「それでここから出れるんだよね?…………え?」

 セラの話ではお姉さんが助けに来てくれるという話だった。少年はだからこそ恥ずかしくも安心しかけていたのだが、現実に起きたのは違う光景である。

「じゃ、私達も混ざらせて貰いましょうか」
「もちろん!」

 ヒョイと容易く少女二人は穴へと飛び込んできた。びっくりする少年に対して、底へ軽やかに着地してくる二人。
 セラと二人きりの時はそれなりスペースがあった穴の底が、二人も増えれば今ではキツく感じるほどだ。

「あら、今日はとても可愛い子を連れてきたのね」
「ふーん、結構顔は好みかも?」

 セラと負けず劣らずの二人の美少女は少年を取り囲んで品定めをしている。後ろに下がることもできない少年は、伸びてきた少女たちの手から逃れることもできやしない。
 なによりも二人がここに入ってから甘い香りがさらに濃くなり、少年から逃げるという動作すら忘れさせていた。

「年のわりに身体は結構しっかりしてるみたいね」
「うわ、先走りでズボンもパンツもベタベタじゃない。セラ、悪戯する前にちゃんと脱がしときなさいよ?」

 少年の上着を脱がしながらヒンヤリとした手で触る赤髪の少女はアロメルス。
 少年のズボンを脱がして、まだ皮も剥けていない陰茎を弄くり回す桃色の髪の少女の名はランカ。

「ひっ」

 押し寄せてくる少女達の圧に、少年から悲鳴が思わず上がる。

「あら、ごめんなさい?お・わ・びに」

 ハラリとアロメルスの服がはだけた。そこにあるのはセラのものよりと成熟した形の良い美乳。さくらんぼ色の先端はピンと立っており、誘うような香りに少年は理性を失ってむしゃぶりついた。先端から溢れ出る甘い蜜が少年をさらに駆り立てる。

(あまい……おいしい……)
「あら、赤ちゃんみたいでかーわいい♪」
「じゃ、アタシはこっちの包茎チンポを貰おうかしら♪」

 少年がアロメルスの乳に夢中になっていると、ランカは自己主張を始めた少年のペニスに舌を伸ばした。成人もしていないどころか、精通して一年も経っていない少年のペニスは彼女の手に容易く収まるほど小さい。
 ランカは舌を巧みに動かしながら皮を捲りあげると、ピクピクと揺れるソレを一口で頬張った。

「――!?」

 始めてのペニスへの快楽は一瞬で少年を初めての射精へ導き、ランカの口内に精液を吐き出す。ランカは放たれた精液をすべて吸い出すように飲み干したが、一度の射精だけで彼女は満足することもしない。未だに固い性器を口内に収めて再び刺激を始める。

「むー、セラがつれてきたのにぃ!」
「まぁまぁ、先にセラも楽しんでたでしょう?」

 そう言われると仕方がない。むぅ、とうなりつつもセラは引き下がった。
 それから数十分に渡り、少年は二人に弄ばれ続けることとなる。熱に魘された頭はもはや少年に正常な判断をさせていなかった。

「けぷっ……そろそろ慣れたっぽいし、普通に挿入れてもいーよね?子供チンポだからちっちゃいけど」

 すでに何回射精したのか、ランカの舌の動きに翻弄され続けた少年のペニスはそれでも固さを保っていた。ランカの舌のテクニックによるものか、はたまた淫靡な空気に当てられたのか、未だに萎える様子はない。
 そしてランカが得意気に笑いながら、自らの蜜壺に少年のペニスを突っ込もうと

「ランカ、ちょっと待ちなさい」
「えー、せっかく滾ってきたのにぃ?」

 したところで、アロメルスの手が制した。
 そのままアロメルスは乳を吸うのに夢中になっている少年に問いかける。

「ねぇ、坊や?あなたは今から童貞を失うんだけど」
「どう、てい?」
「女の子の大事なところに、あなたのおちんちんを初めて入れることよ♪とっても気持ちの良いことなんだけど、坊やは誰で童貞を失いたい?」

 アロメルスは幼子に教えるようにランカ、セラ、アロメルスの順に示していく。

「あなたが選んでいいのよ?さぁ、誰がいいかしら?」

 熱に魘された頭で少年はぼんやりと考えた。この中で初めて気持ちいいことをしたいのは誰か。
 すでに今でも気持ちいいのにもっと気持ちいいことができる。
 もはやこの異様な雰囲気に違和感を抱くこともなく、少年はおもむろに指をさした。

「へ、セラがいいの?」

 少年への前戯に参加せず退屈そうにしていたセラに、その小さな指はさされていた。

「へぇ、もしかしてセラに惚れちゃってるとか?」

 躊躇いもなく首を縦に振る少年。驚いた顔をしてから笑う二人に対して、面食らったような顔になるセラ。

「よかったじゃない、セラ。ほら、ボーイフレンドがお呼んでるわよ」
「え、えっと」
「へぇ、珍しい?惚れたって言われてビックリしてんの?」

 愉快犯的にケラケラ笑うランカはセラの背中を軽く小突いて前に出させる。少年と目を合わせそうになったセラはどういうわけか、すぐに目をそらしてしまう。

「きれいなおねーちゃんたちいるのにセラでいいの?」

 なんて言い出しているセラは、初めて見た目相応らしい顔をしていた。拗ねたような戸惑っているような。

「この子はね、男ひっかけても中々上手く行ってないのよ。まあ私達みたいにもっと大人な方が男は好みだろうけど」
「しかもちっちゃいから入るもんも入んないし、ここに来るようなのはガタイのいいおっさんばっかだから中々ありつけないのよね」

 サラサラとセラの内情を語っていく二人。赤裸々に語られているセラは抗議の視線を向けるが、三人の中で最も非力な彼女を恐れるものはいない。
 さらに畳み掛けるように

「ま、そんなわけでこの子って蟲惑魔の癖に本番の回数は少ないのよ」
「アロメルスおねーちゃん!?」
「ほらほら、指名なんだから早くヤっちゃいな。でないと――アタシが食べちゃうよ?」

 ランカが八重歯を見せながらニッコリ笑う。食べるという言葉の意味に二重の意味が込められていることを、喧騒の蚊帳の外にいる少年は知る由もない。

「うぅ、ほれたとかいわれるのはじめてなんだもん。でも……そんなにセラがいいなら、その……おいで♡」

 セラが腰を降ろし、その手で裾を捲りあげればさっきまで少年がむしゃぶりついていた蜜壺が露となる。小さな指がそれを割り開くと、少年を魅了した甘い香りが穴の底を包み込んだ。
 アロメルスとランカから解放された少年は誘蛾灯に誘われる虫のように、セラに覆い被さった。

「ここにそのおちんちんをいれるんだよ」

 セラの言葉に導かれるままに入り口を捉えた少年は、ゆっくりと腰を沈めていく。大人のものよりは小さい少年のペニスは、同じく未成熟なまま止まっているセラの蜜壺を圧迫しすぎることもなく奥へ奥へと進んでいく。
 サイズが噛み合っている故なのか。はたまた「本番」の経験が少ない故なのか。とにもかくにも初めての挿入は少年にとっては強すぎる快楽だった。

「あんっ♡ふふっ、どーてーそつぎょーおめでとー♪セラのなかはどうかな?」
「す、すごくきもちいい……」
「セラもすっごいきもちいいよ♪」

 少年の素直な感想に蠱惑的に微笑むセラ。初めてのセックスの快感に少年は戸惑うが、ランカによって前もって搾られたのもあってまだ射精までには猶予がある。
 やがて少年は誰かに教えられることもなく、本能に従って腰を前後をし始めた。

「あんっ♡あはっ♡いいよ、すきにうごいていいから♡」

 少年のペニスをすっぽり包み込んだセラの蜜壺は、ちょうどよくフィットしたソレを的確に締め付けている。未知の快楽は少年には脳が焼けそうになるほどの快楽で、まだ未熟だったはずの雄の部分を加速させていく。

「んはっ♡ねー、ちゅーしよっ♡ちゅーしながらついてっ♡」

 セラの手が少年の頬を撫でる。導かれるがままに、少年はセラの唇に己の物を絡ませた。啄むような口付けから徐々に深くへ。キス程度は知っていた少年でも、深いものまでは知るわけもない。
 それなのにセラに導かれるままに舌を絡ませれば、唾液と唾液の混ざり合う淫靡な水音が溢れ始めた。

「ちゅぷっ♡れろっ♡ちゅるるぅっ♡イッッ♡んひゃぁぁぁっっ♡」

 セラと舌を絡ませるのに注力すれば、腰の動きは疎かになるかと思いきや、少年の腰はさらに強く彼女の蜜壺に自分のペニスを突き込む。
 さすがのセラも不意打ちのような突きには驚いたのか、口付けが終わってすぐに飛び出たのは甘い嬌声だった。無我夢中で突いていた少年は気付かなかったが、少年の下腹部はセラの蜜壺から吹き出した愛液でぐっしょりと汚されている。

「あはっ♡さきにイっちゃった♡ちゅーされながらイカされちゃった♡でも、すーっごいきもちいい♡」

 幼さのある顔がすっかり呆けた雌の顔となり、未だ近くになる少年へ至近距離で晒される。惚れた少女の乱れように、少年は引くよりもさらなる興奮を感じてしまう。もっと強くすればもっと乱れるセラを見ることができる、と少年の腰がさらに強く動き始めた。

「あっ♡またつよくなってるっ♡いーよっ♡セラったくさんイキたいっ♡いっしょにイこっ♡♡」

 トメ金が外れたかのように乱れるセラ。その膣のうねりはさらに強くなり、少年のペニスを強く締め付ける。先に搾られていたとはいえ、別の生き物のようにうねりまくる膣肉の圧迫には、少年も再び射精感が高まってしまう。もはや周りの二人のことなど忘れて絡み合うセラと少年の限界は近かった。
 そうして膨らんだ少年のペニスが強く脈打ち

「あっ♡だすんだねっ♡セラもっもーイクからっ♡いっひょにっイこーねっ♡あっ♡ふあっ♡イクっ♡またイっちゃう♡あっイクぅぅぅうううううッッッッッ♡♡♡」

 少年のペニスが根本まで食い込んだ瞬間セラの身体が大きくのけぞり、絶頂に達する。それと時を同じくして、少年のペニスから精液がセラの膣内に吐き出した。すでに何度か搾られていたのにも関わらず、勢いよく吐き出された精液はセラの蜜壺の中を満たしてしまうほどだ。

「あっ♡はあっはあっ♡はひっ♡しゅ、しゅごかったっ♡」

 絶頂が重なったのか、セラ自身も痙攣が止まらずに放心してしまう。少年がペニスを引き抜けば、セラの身体は軽く跳ねたがそれっきり軽く痙攣を繰り返すのみだった。

「あれ、セラもしかしてトんでない?」
「あら、本当ね」

 セラの様子を見ながら目を丸くするランカとアロメルス。まさか蟲惑魔が先に気絶するなんて。と溢しつつ、セラを心配そうに見つめる少年に視線を移した。
 どうやら少年はまだ「元気」そうである。クスリと笑うアロメルスと、舌なめずりして笑うランカ。

「ねぇ、坊や♪今度は私たちも満足させてくれるかしら?」
「まだ足りないって顔してるじゃん♪いいよね?」

 衣服をずらし、白い肌を見せつけながらゆっくり迫っていく二人の少女。むせ返るような甘い香りに支配された少年はそれを拒むこともできない。
 そうやって今宵の夜は更けていく。


○○○


「――で、その子って結局どうしたのよ?」

 数日後、ランカとアロメルスはツタでできた椅子に座りながら、同族のアトラの蟲惑魔と雑談に興じていた。
 話のタネは先日の少年のこと。やれ可愛かっただの、やれアレは将来絶倫になるだの、やれ気持ちよかっただの自慢話のようなソレを聞かされたアトラは、呆れた面持ちで疑問を口にしたのである。

「ま、どうせもう栄養になったとかでしょうけど」

 彼女達は人ではない。巨大な食虫植物や巨大な虫を本体とする疑似餌にあたる存在だ。彼女達が男を誑かし貶めて、本体がソレを貪り食うという生態をとる正真正銘の怪物。
 アトラもまた巨大蜘蛛の疑似餌であり、ランカは巨大なハナカマキリ、アロメルスは巨大蟻の群体が本体にあたる。セラの場合は巨大なモウセンゴケだ。
 件の少年もすでに平らげられたと思っているからこそ、アトラは呆れたような態度をしていたのだ。
 しかしその質問に顔を見合わせて笑う二人を見て、アトラは小首をかしげた。

「いや、実はさ――」


○○○


「おかげんはだいじょーぶ?」
「………ふふっ、それはよかった♪」
「だいじょーぶだよ、セラがね、ずぅ〜っとおせわしてあげるから♡」
「だからずぅ〜っといっしょだよっ♡あ・な・た♡」

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます