国際総合研究学会

進展する中南米とアジアの経済関係
　報告者：内多 允氏（財団法人国際貿易投資　研究所客員研究員）
　司会者：三宅 蕗子氏（当学会理事）

1. 両地域の貿易構造
   　中南米の対アジア貿易の最大のパートナーは中国である。中国の主な輸入は一次産品で、輸出品は工業製品である。中南米の主な対中輸出国はブラジルとアルゼンチン、中南米における最大の対中輸入国はメキシコである。
2. 中南米に進出するアジア企業
   　主な進出国は中国と韓国。資源確保を目指す進出規模では中国が注目される。インドも近年、中南米への進出に積極的。
3. 注目点
   　中南米の資源や情報通信、港湾運営など、安全保障にも影響する分野にアジア（特に中国）が進出していることには、米国も注目している。
   　アジア等の新興国の工業製品が、中南米で市場を拡大していることに日本等の先進国企業も無視できない。

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関連ページ：2008年度研究会第2回-2／2008年度研究会第3回-1