わが国メーカーの技能(技術)活用戦略
藤本隆宏によればわが国メーカーの強みは深層の競争力にある。この深層の競争力を左右するカギが組織に蓄積された暗黙知である。この組織に蓄積された暗黙知の代表が長年の経験やカン・コツに支えられた匠の技である。今日のようにグローバル競争が激しさを増す中でこの匠の技をどのように生かすかがわが国メーカーの重要な課題となっている。そこで本報告では競争力の源泉として活用することが特に求められる中小企業がどのように匠の技を活用して競争優位の源泉としているかについて明らかにした。
事例研究に使用するため東京以北の関東にある中小企業の中から数十社を抽出しヒアリング調査をした。するとこの匠の技が技能的なものであるのか、技術的なものであるのかが曖昧であることが明らかとなった。そこで本報告では暗黙知である技能、形式知である技術を明確に区分せず、技能(技術)と表記することとした。
具体的に何が深層の競争力となるのか事例研究用に調査した企業からさらに2社抽出し、技能(技術)の活用戦略について分析を行った。結果、技能(技術)の未熟練労働者への継承によって表層の競争力を支える深層の競争力を高めていることを明らかにした。そして最後の結論としてこの競争力向上がメーカーの技能(技術)を活用する戦略の一つであると結論付けた。
関連ページ:2011年度研究会第1回-1/2011年度研究会第1回-3
藤本隆宏によればわが国メーカーの強みは深層の競争力にある。この深層の競争力を左右するカギが組織に蓄積された暗黙知である。この組織に蓄積された暗黙知の代表が長年の経験やカン・コツに支えられた匠の技である。今日のようにグローバル競争が激しさを増す中でこの匠の技をどのように生かすかがわが国メーカーの重要な課題となっている。そこで本報告では競争力の源泉として活用することが特に求められる中小企業がどのように匠の技を活用して競争優位の源泉としているかについて明らかにした。
事例研究に使用するため東京以北の関東にある中小企業の中から数十社を抽出しヒアリング調査をした。するとこの匠の技が技能的なものであるのか、技術的なものであるのかが曖昧であることが明らかとなった。そこで本報告では暗黙知である技能、形式知である技術を明確に区分せず、技能(技術)と表記することとした。
具体的に何が深層の競争力となるのか事例研究用に調査した企業からさらに2社抽出し、技能(技術)の活用戦略について分析を行った。結果、技能(技術)の未熟練労働者への継承によって表層の競争力を支える深層の競争力を高めていることを明らかにした。そして最後の結論としてこの競争力向上がメーカーの技能(技術)を活用する戦略の一つであると結論付けた。
(百武 仁志記)
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