鋭い目つきをした、少し小さい青年。
その目つきに違わず誰に対してもやや冷たく当たり、基本的には距離を置く。
何を見ても面白く無さそうな顔をし、それが実際には面白いと思えるものだとしてもそうでないとしてもとりあえずマイナス評価から入る。そのような態度の自分が煙たがられる事も理解した上でやっているようであり、「今更そこを改善したとこで変わらないでしょ」とも言っている。
人を遠ざけるような態度を取るのは彼自身の逸話に原因がある。
かつては厄を齎す凶星の神として、そうでなくなってからも地を凍りつかせる夜半の神として恐れられ、あるいは凶事を押し付けられてきた。それ故に彼自身も「自分は他人を傷つけるもの」という諦観があり、それ故に人と間を置く。
自身の契約者という存在が相手でも、やはりその相手を傷つけないようにという思考が第一であるため、多少は距離がある。
尚、厭世家で皮肉屋、かつ人を避けるという特徴を揃えながら、他人そのものが嫌いというわけではない。人当たりはキツいが積極的に他人を傷つけにいくわけではないため、やや厳しい物言いを気にしない場合はそこまで悪い人物でもないと言えるかもしれない。
その権能から常に厚着をしているものの、それが好きと言うわけではない。中南米の神らしい民族的な衣装も一応用意はしてあるとの事だが、「TPOとかあるでしょ」と言って着用をしないでいる。彼にとっての服装とは基本的に周りにある程度合わせるものと考えており、変に浮くくらいなら現代に合わせて溶け込んだ方が波風も立たない、それがマスターや何より自身のためになる、という。
が、かつての……トラウィスカルパンテクートリの性格はと言うとこの正反対を行くようなものだった。
まず、かなり人懐っこい。少しばかりおどおどしたところはあるが、相手が話せる人物であるとなると尻尾を振った犬のようにグイグイ行く。
更に賑やかなところが好き。友達とワイワイやる、といったフワッとした行為に憧れている節があり、その実現を目指して行動したがる。
そして感情表現がストレート。好ましいものを好ましいと言い、同時に良くないものは良くないと言う。ただ、ここに少し困った性質が存在しており、一度好ましい/好ましくないと認識すると中々それを曲げられない。思い込みが強く、少し頑固。
それだけならば可愛いものだが、これで行動的なのが最大の問題。金星を司る破壊神、一挙手一投足が厄災を招くと言うその性質と非常に相性が
良く、彼自身は善意のために行動しているのに被害が拡大するなどザラで、何をやるにしても悪い方向に進むため、外に出るだけで恐れられる。
アレは厄災呼ばわりされても仕方がない、とは後の本人の弁である。そして現在の彼の冷たい性格は、全てこの頃の性格で多くの災いを齎した自分を抑えるための裏返し。
「良いことのため」と向こう見ずに突っ走ってその結果誰かを傷つける事がないように、彼は一歩引いた態度を取る。
なお、やや方向性が異なっているものの、金星神時代から一貫して光り物を好む。昔は光の槍をズラリと並べる、暗い空に派手に光る星などややインパクトを重視していたようだが、イツラコリウキは氷や宝石など光を反射するような煌めきを見ると顔を綻ばせる。
「出雲」では
アーリン・ライビンのサーヴァントとして召喚される。
彼女の言うままに大社内にスペースを間借りする事になるが、元々避けられる側の神だった事もあり乗り気ではなく、あまり居付かず昼間は社……もとい神殿を開けている事が多い。
一方彼女の店の雰囲気自体はあまり嫌っていないのか、夜間の間は店の手伝いをしていたり彼女に変わって昼間の営業を行なっていたりと様々。
アーチャー自身も趣味で石・宝石製のものを売買しているようだ。
イメージカラー:光を反射しない漆黒
特技:ヒヤヒヤさせる事(ちょっと上手いこと言ったつもりな顔)
好きなもの:静かなところ、キラキラしたもの、工作(鉱物)
嫌いなもの:暴力に訴えてくる人、明星
天敵:太陽神
願い:何も押し付けられず静かに生きたい
【一人称】ボク/僕(第二宝具使用時) 【二人称】キミ、○○さん/○○ちゃん、○○くん(第二宝具使用時) 【三人称】○○さん、あの人