kagemiya@ふたば

【元ネタ】マヤ神話「ポポル・ヴフ」
【CLASS】ターミネーター
【マスター】-
【真名】イシュバランケー
【異名・別名・表記揺れ】シュバランケ
【性別】男
【身長・体重】164cm・??kg
【肌色】薄褐色
【髪色】銀
【瞳色】青
【外見・容姿】左目に青白い光を宿し、月をモチーフにした外装を纏った少年。
　　　　　　　片手には長い筒、もう片手には黒い剣を持っている。
【属性】秩序・悪
【天地人属性】天
【ステータス】筋力：B 耐久：B 敏捷：A 魔力：B+ 幸運：A 宝具：EX

神に楯突く巨人族を滅ぼし、復讐の相手であるラハワル・シバルバーらを殺め冥界のシステムに干渉し、そして自分たちが太陽と月に変じたことで新たなテクスチャを構築したことによる規格外のランク。
しかし、その全ては双子であるフンアフプーあっての功績であり、現在のターミネーターはこのスキルの効果を発揮できない。

ターミネーターがターミネーターとして召喚されない場合は、双子であるフンアフプーとイシュバランケーの双方で一つのサーヴァントとして召喚される。
しかし、「サーヴァント自身からも英雄らしさを破壊する」というこのスキルの特性が、常に先んじて戦う役目を果たしていたフンアフプーのみを破壊。
結果として、イシュバランケーは単身でターミネーターとしての現界を果たすこととなった。

対象を殺害するための倫理。
生体構造の理解や武器の扱いに留まらず、変装や罠などの策、相手への有効打となりうる相手への同盟の打診など、とにかくあらゆる手段を用いての殺しに慣れている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ポポル・ヴフにおいて、双子の英雄神は様々な策を用いて敵を殺めた。
時に人間の目線では奇策として映るそれはしかし彼らにとっての最適解であり、既成観念や手段を問わず、使えるもの全てを用いて目的を果たすという機転を示す。

言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
相手の格によっては命令や使役を行うこともできる。

ターミネーターは神話において、亀、うさぎ、蚊、ジャガー、肉を食べる剣など様々な動物と言葉を交わし、また命令したり手懐けたりしている。

戦場を生き抜く狡猾なテクニックの集合。
生贄、身代りとしての意味を持つ。
ターミネーターの場合、本来ならばフンアフプーを相手の攻撃対象にすることで自身を守るスキル。

基本的にポポル・ヴフにおいてひどい目に逢うのはいつもフンアフプーである。
ヴクブ・カキシュには腕を、ラハワル・シバルバーには頭を奪われており、その度に機転で取り返したり代わりを作ったりして事なきを得ているもののイシュバランケーがそういった事態に陥ることはない。
これは常にフンアフプーが先んじて行動しているゆえであるが、イシュバランケーはその経験から自らが傷つかないように振る舞うことに極めて長けている。

本来ならば紛れもない神霊。
破壊性スキルによるランクダウンで、サーヴァントとしての枠に収まっている。

人類以前の存在にして、人類が産まれ、生きる世界の基本を構築した英雄神。
権能にあたるものは双星スキルに複合されている。

復讐者、球戯、コンビネーション、戦闘続行、仕切り直し、白極昼夜ツインエクリプスなどの複合スキル。
このスキルは失効している。

「フンアフプーとイシュバランケー」としてのスキル。
現在は発動できないため、復讐の心や、好んでいた球戯への興味などが副次的に失われている。

なお白極昼夜ツインエクリプスは、双子が太陽と月になった逸話から、周囲の対象の「太陽」「月」関連の加護やスキル、宝具を打ち消し、また「昼」や「夜」など天体由来の時間概念を希薄にすることで時刻限定発動のスキルすら無効化、更に魔力を消費することで限定的な時間軸への干渉すら行えるという権能級のスキルである。

ランク：B 種別：対人宝具 レンジ：1〜75 最大捕捉：5

出典はマヤ文明の武器、吹筒。本来はフンアフプーが主に使っていたもの。

本来は土塊や矢を吹き出すものだが、宝具としては内部に魔力の砲弾を作り出し、息で吹き出すことで射出する。
太さや長さ等サイズの変更が可能であり、射程もそれに応じ増減。
最大で人間複数人をすっぽり覆えるサイズにもなり、防御宝具、拘束宝具としても使える。

ヴクブ・カキシュの顎を砕いた逸話から、真名解放により攻撃がヒットすると必ず致命傷クリティカルとなる効果を発揮する。

ランク：A 種別：対神宝具 レンジ：- 最大捕捉：2

出典はラハワル・シバルバーらとの交戦に備え植えたトウモロコシの芽。
地面にこの芽を埋めそこに自身の霊核を秘めることで、サーヴァントとしての肉体が消滅してもこの芽が存在している限りノーコストで再召喚される。

ニカフ、という名でも呼ばれるもの。
セーブポイントのようなものであり、これを植えておくとフンアフプーとイシュバランケーは自身の存在を常に証明できるため肉体の損害では死なない。
なお、再召喚判定は芽からではなく消滅地点から。すっかり倒したと思った相手を突然奇襲できる。

ランク：EX 種別：対界宝具 レンジ：0〜99 最大捕捉：99

この宝具は失効している。

本来は、フンアフプーと共に太陽と月となった逸話の具現として、サーヴァントとしての消滅と引き換えに一時的に多量の複合バフを得、さらに共に星となった400体の若者による追撃により外敵を完膚なきまでに破壊する最終宝具。

高火力長射程低消費と三点揃った大変優秀な遠距離武器。
発射に少し時間がかかるのは難点であるが、ターミネーターはそれすらも対サーヴァント戦闘で問題にしないほどの熟練を持つ。

黒く輝く剣。
特筆すべき効果はないが、鋭く研ぎ澄まされた細身の剣であり切る・刺すの双方に対応する。

ターミネーター、イシュバランケー。
キチェ族の神話、ポポル・ヴフに登場する双子の英雄神フンアフプーとイシュバランケーの片割れ。
その名の意味は、小さなジャガー、妖精などと訳される。

創造神の子フン・フンアフプーとシバルバーの貴人の娘イシュキックの子であり、その生誕、そして生涯は実に奇妙な物語に彩られている。

だが、その逸話の内───ターミネーターとして抽出されているのは、ヴクブ・カキシュとその息子たちを討伐し神々に逆らう巨人族を滅ぼしたという逸話と、父と叔父の仇であるフン・カメーとヴクブ・カメーを倒し冥界の持つ権能を弱めたこと、そして、復讐を果たした後に天に登り、その身を太陽と月に変じたということ。大きくこの三点である。


ターミネーターとしてのイシュバランケーは、性質こそ穏やかなものの、その内実はプラスの感情もマイナスの感情も破壊性によって破壊されているにすぎない。
初めて見る存在である人間に興味を示すのも、生(？)前の記憶に関係なく接することのできる存在であり、そして感情の模倣がしやすい相手だから、である。

彼らが英雄神足るのは二人で一つでこそであり、単身では逸話を再現する力は大きく制限される。
特にイシュバランケーは、常に自らの先を行く太陽であったフンアフプーの居ない状態では更にスペックの下降を受けるだろう。

フン・カメーとヴクブ・カメー：父親の仇。
何度でも殺めるべき存在として認識するが、その中には彼らには球戯を球戯として楽しもうとする心が僅かなりともあると感じるがゆえの冷たい嫉妬が混じっている。

ヴクブ・カキシュ：苦しまされた敵。後々に比べると不準備、かつ巨人との初戦だったとはいえ、一回の策で殺し損ねたのは彼女と上記のフン・カメーらのみ。
彼女との交戦は結果としては勝利に終わったものの、ある意味では双子があらゆる手段を使って勝利を目指す原因となった相手でもある。



「……僕だけじゃ、なにもできやしないさ」

「ただ壊すだけ、ただ倒すだけ……」

「英雄としての勝利など、ただの僕には訪れない」