架空国家を作ろう

現在は救世主帝国ズバーツァ?でのみ国教として扱われているが、世界各地でイルスタム教徒が確認されている。一神教であるため他宗教からの反発を受けやすく、歴史的にも多くの抗争があった。

イルスタム教徒はイグナクと呼ばれる教典に従って行動すると知られている。イグナクは2世紀頃からイルスタム人の間で幾たびも議論の末に改良を重ねられてきた生活および思想の基礎であり、家族やイルスタム人同士でイグナクの内容について討議する事もある。

イルスタム教において最も特徴のある分野は教育であり、イルスタム教徒は教育こそが身を守る手段と考え、国を守るには兵隊を生み出すよりも子供によい教育を受けさせるべきとされている。そのため一般大衆のほとんどが文盲だった紀元前からイルスタム人の共同体では授業料を無料とする公立学校が存在していた。平均的なイルスタム教徒は非常に教育熱心で、子供をよい学校に行かせるためには借金をすることも当然と考える。家庭では特に父親の存在が重要で、先導して子供に勉強、イグナクなどを教え、子供を立派なイルスタム人に育てたものは永遠の魂を得ると信じられている。また子供が13歳に達すると成人式の儀式が行われ完全に大人と同様と扱われる。

一般的な宗教に見られる「死後の世界」というものは存在しない。しかしイルスタム教において我々が生きる現世（イジャム）の他に、虚世（オルストゥ）があるとされる。虚世では、現世に無いものが集い我々はそれらを概念として見ることしかできない。唯一神アエトは虚世の王で、現世の創造主であるとされている。最後の審判の時にすべての魂が復活し、現世で善行（貧者の救済など）を成し遂げた者は安定した魂（成魂）を手に入れ、虚世に住まう。悪行を重ねた者は浄化を受け、新たな肉体で現世に戻ると考えられている。魂は個体の記憶の集合体であり、唯一神はすべての生命に内在し、ただ神様は永遠の魂(命の木)である。個体が善悪を分かち、銘々の記憶は神様へ帰っている。神様はただ記憶を収集し、善悪を分かたない。神様では、善の記憶が再創造の素材になり、悪の記憶がなくなる。

労働は神の行った行為のひとつであるため、神聖な行為と考えられている。そして、安息日と呼ばれる休日を週1回は必ず行うべきであり、安息日の間は労働はしてはならず、機械に触れてもいけない。自分自身を見つめ、自分と対話したり、家族と対話したりする。人間は創造主の代わりに労働をする存在として作られたとされる。 労働により得た賃金や物質は一部を創造主に捧げなければならない。