気功について調べた気功関連情報の気功WIKI。

大雁功(だいがんこう)は、中国での道教や仏教の聖地として名高い峨眉山で発祥したとされる、数千年の歴史を持つ外気功の気功法である。中国で最も尊敬されている気功師のひとり、楊梅君(ヤンメイジュン)大師によって伝えられた。

数千種類の気功があると言われる中国において、政府が1998年に審査・公認し、公布した11種類の健身気功の1つである。

本来、大雁功は、病気を治す軟(医療)気功としての側面と、鉄沙掌や朱沙掌という武術にも通じる、主に離れている相手を倒したり、破壊したりする格闘技、硬(武術)気功の側面も持っていたとされる。

伝承者である楊梅君老師が世に広く知られるようになったのも、悪事をはたらいた人を老師が気功の技で動けなくしたことがきっかけであった。そして、誰にも治すことができなくなってしまった彼の身体を、老師が気功の技で元に戻したことで、老師の名前が広く知られるようになった。

昔から大雁功の伝承者は、日本の駆け込み寺のように、虐げられた女性など社会的な弱者を匿う役割を担い、人々を守るために武術を指導したり、周辺の地域の人々の病気を治して人々が生活できるための生計をたてていたとされる。

その頃から武術気功や健康法としての気功は数多くの弟子たちに指導していたが、医療気功の施術の特別な技については、近年、中国で気功が解放されるまで、一子相伝の(一人の師から一人の弟子にのみ伝えられる)秘伝だったとされる。

大雁功の動功は、「良い気」を身体の中に取り入れ経絡を通じさせ、「悪い気」を身体の外に出すことができる非常に優れた外気功の練功法である。

その動作は、朝から夜までの雁の一日の生活を模している。その一連の動作によって、身体の各部位の経絡を通じさせるとともに、必要な部分にバランス良く「気」を確保できるのである。
タグ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

編集にはIDが必要です