img街の魔法少女の素質ある「」を集めてるポン

登場キャラクター:ジャック・R ルエ=ルエ ゼノちゃん

私は街を走り抜けながら人を探していた。
探している対象はルエ=ルエだ。
ゼノちゃんを助け出した後、どうやら捕捉されていたらしく、彼女に再び襲われた。
しかし、今回は遠慮せず分身をたくさん出して迎撃した。
前回はこちらから攻撃したのもあり、余計な禍根を残したくないから全力を出さなかった。
だがそれが無駄に終わったのなら相手にそのような気遣いは不要、という訳だ。
ルエ=ルエは想定外のことに防戦一方の状況となっていた。
そのまま相手が撤退してくれるだろうとその時は思っていた。
だが、ルエ=ルエはおそらく脱出する隙を作るため技を出した後の無防備なゼノちゃんに突撃したのだ。
私は間に割って入りその突撃を止めようとした。
だがその時蹴りでも殴りでもなくーーーーーーーー短剣が先に出てしまった。
カウンター気味に切られたルエ=ルエから出ごたえを感じた。感じてしまった。
致命傷だった
私が呆然として手を止めている間にルエ=ルエは猫耳の魔法少女を呼び出して逃げてしまった。
あの時と同じだ。
しなくてもどうにかなったものを余計なことをして人を殺そうとした。
だから私は彼女を探していた。
まだ間に合うと。彼女はまだ死んでいないと。殺していないと。
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ルエ=ルエはすぐに見つかった。
いくら逃げ足の速い猫耳魔法少女で逃げたとはいえ、あの傷ならそこまで遠くには行っていないと思ったのが当たりだったらしい。
「ありゃー……見つかっちゃいましたねー………」
もう彼女の声は若干弱弱しい。急がなくては。
隣の猫耳魔法少女に警戒されながらも、私はルエ=ルエの傷を診始めた。
「………?とどめを刺しに来たんじゃないんですか………?」
「違います。私は…………」
あなたを殺すつもりなんてなかった。
そう言おうとしてやめた。
このいまの状況ではそんなの詭弁にしかならない。
「とにかく動かないで」
「あはは…お気持ちはありがたいんですがねー………もう無駄だと思いますよ……」
そんなことわかっている。
診てみて分かったがもう手遅れだ。魔法少女の体力をもってしてももうダメなレベルだ。
なにより自分自身で感じたあの手ごたえが明確に答えをすでに出している。
それでも私は応急処置をしようとした。
死んでない。まだこの人は死んでない。まだ間に合う。私はこの人を殺していない。
「もう…………いい……ですよ…………」
ルエ=ルエの手が私の手を止めた。
「でも………でも……………………!」
「私は………やりたいことはやれたし………上場かなーと………思ってますから………」
隣にいた猫耳の魔法少女が消える。もう魔力も維持できないのだろう。
「………彼女みたいに…………なりたかったんだけど………な…………」
そういってルエ=ルエはどこか満足そうな顔で目を閉じた。
ルエ=ルエの変身が解ける。
そこで眠っていたのは私よりも小さな高校生の女の子だった。

誰がこの子をこんな目に合わせた?
誰がこの子の命を奪った?
誰がこの子の未来を奪った?
誰がこの子の願いを壊した?


私だ
私が奪った
私が壊した
しなくてもよかったのにそうした


殺した



私が殺した


私が


私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した私が殺した
わたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしがわたしが








「ジャックちゃん!」




ぜのちゃんのこえがきこえた
いまわたしはどんなかおをしてるだろう
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
じぶんがなんていったのかよくわからなかった
そしたらぜのちゃんがわたしをだきしめた
「なんていやいいのかよくわかんねえけどよォ………そこまで思いつめんなよ」
そんなことできない
わたしがあのこを殺した
殺すひつようなんてなかったのに
やっぱりわたしはさつじんきなんだ

「…………仕方なかったんだ。仕方なかったんだよ。ああしなきゃやばかったかもしれないだろォ………」

しかたなかった
ひとを殺したいいわけにこれほどひどいいいわけはない
ぜのちゃんもわたしをおちつかせるためにいってるだけできっとそんなにつよくそうはおもってない
でもわたしはそれをいいわけにえらんだ
バラバラになった私の心はその言葉に縋るしかなかった
「…………そうだよね。しかたなかったよね…………」
「ああそうだ。仕方なかったんだ」
「…………………ありがとうゼノちゃん」
「……………うん」
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少女は夢を見る
刺した青年がルエ=ルエに置き換わっただけの夢を
ルエ=ルエが強盗に置き換わっただけの夢を
ゼノちゃんが強盗に刺される夢を
その強盗を刺す夢を


少女の心はすでに殺人者
押しとどめるのは仲間の存在
もしそれがなくなったら
かのじょはきっと

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