駅のホームなどに設置されている「名所案内」について調査しています。

あちこちの「駅の名所案内」を集めていると、ときおり「これは名所案内なのか?」と判断に困るものに遭遇することがあります。このコーナーではそんなものを集めてみました。さて、これは名所案内か、それとも…?



1 これは名所案内?出口案内?

トップページにも書きましたが、このサイトでは駅周辺の施設を網羅したもの、いわゆる「出口案内」は取り上げないことにしています。基本的にはデザイン*1や内容*2で名所案内なのか出口案内かを判断しているわけですが、時々分類が難しいものに出くわすことがあります。

1-1 北鎌倉駅の場合

横須賀線北鎌倉駅には、臨時改札口の手前にこのようなサインが取り付けられています。


北鎌倉駅

右が駅舎側・左が臨時改札側と、出口の位置に合わせてスポットが書き分けられているところは出口案内のようです。
一方で、内容は明らかに観光名所のみに絞られています。ここは名所案内的。
タイトルは「北鎌倉駅周辺ごあんない」で、どちらともとれそうな曖昧なもの。

と、これだけだと名所案内なのか出口案内か、なかなか判断がつきません。
ところでこのサイン、実は以前同じ場所に設置されていた「先代」がありました。ではその「先代」を見てみましょう。


北鎌倉駅 先代の「名所案内」

先代のサインを見ると、デザインや内容は現在のものと大差ありませんが、タイトルには「名所案内」とはっきり書いてあります。これは決定打ですね。

ということで、あとを受け継いだ現在のサインもやはり名所案内だ、と判断しました。

1-2 関内駅の場合

根岸線関内駅にはこんなサインが設置されています。かなり大型のサインです。


関内駅

ぱっと見はどう見ても出口案内です。出口案内を示す黄色が使われていることと、スポットを出口ごとに分けて書いてあることがそう見える要因です。
しかし内容をよく見ていくと、
 ・スポットが明らかに観光名所のみに絞られている
 ・スポットの写真がのっている
ということがわかります。この2つの要素は名所案内的です。
さらにこのサインの隣には文字だけの出口案内があり、そちらは公共施設なども複数掲載されています。


文字だけの出口案内と駅周辺地図

この「一般的な出口案内とは別に、名所だけを集めた出口案内が設置されている」という点が判断の難しいところです。「あえて観光名所だけを集めて別に作った出口案内って、もはや名所案内じゃないの?」という考え方も十分ありえます。

さて、このサインは出口案内か、それとも名所案内か?

これはやはり出口案内じゃないかな、というのが現時点での考えです。やっぱり黄色地に黒文字で「南口」「北口」と書いてあるのは大きい。出口案内の遺伝子(?)がそこに端的に現れているような気がするのです。

余談ですが、関内駅は横浜スタジアムの最寄り駅です。この「出口案内」にも一番上に「横浜スタジアム」の文字と写真が大きく載っています。ベイスターズファンの私としてはなんとか名所案内として扱いたいところですが…。

2 これは名所案内?広告?

ホーム上にある広告の中にも、名所案内と見分けがつきにくいものがあります。観光案内という目的が似通っているため、出口案内以上に名所案内に似ていることもあるようです。

2-1 中山香駅の場合

日豊本線中山香駅に設置されているもの。温泉旅館が書かれています。デザインは広告的ですが、設置形態は名所案内によく似ています。


中山香駅

とはいえ、名所案内に温泉が掲載されるときは「温泉地」の名前で載ることが基本。一軒宿の温泉であっても宿の名前が書かれることは普通はありません。
というわけでこれは広告と考えたほうがよさそうです。

2-2 上菅谷駅の場合

水郡線上菅谷駅に設置されているもの。温泉旅館と違い、寺は名所案内の常連スポットなので、名所案内なのか広告なのか迷うところです。
スポット名・スポットの解説・アクセスと、名所案内の要素も一通り揃っています。


上菅谷駅

判断のポイントは、電話番号が掲載されていること。
名所案内に電話番号が載る場合、市役所や観光協会・漁協などの公共機関の電話番号であることが普通です。民間の施設の番号が載ることは基本的にありません。
逆にこれが広告であると考えれば、電話番号が書いてあるのはごく自然なことです。そう考えると、やはりこれも広告ではないかと思います。


土讃線豊永駅にも




名所案内のいろいろに戻る

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます