※18歳未満の方、二次創作小説の苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

前作

「寝具は押入れだ。消灯時間は過ぎているからテレビは禁止。部屋のものは自由に使って構わんが、汚すなよ」
深夜、用務員室でくつろいでいた石流は、エリーとコーデリアをつれてきたアンリエットに事情を説明され、
直ぐに屋根裏部屋修繕の準備を整え、用務員室を二人に明け渡した。
「あ、ありがとうございます、石流さん……」
「礼ならアンリエット様に言え。それじゃあ、私は屋根裏の修繕に行くからな」
そう言い残し、石流は去って行った。部屋にはエリーとコーデリアの二人だけが残される。
「ふぁ……あ。今日は色々あって、疲れたわね……もう寝ましょう」
「そうですね、コーデリアさん……」
のそのそと押入れを開け、たたんでしまわれている2組の布団を取り出す。コーデリアの後に続き、
エリーがよいしょ、っと、両手で布団を持ち上げたとき、はたと気付く。
(そう言えば……このお布団って、石流さんが普段使っているお布団なんだ……)
それに気付くと、たった今までただの布団だと思っていたそれが特別なものに思え、何だかどきどきしてきた。
いや、だが、冷静になれ。押入れにしまわれていた布団は2組。片方は私が想像したように、普段石流さんが
使っているものであろう。だが、もう片方は予備の、ほとんど使われていない、新品同様の布団に過ぎない。
そして、私にそれを見分ける手段などない――。
「グホッ!さ、35歳独身男の加齢臭が……」
(あ、あっちだ)



「ホントにいいの、エリー?お布団変えてもらっちゃって……」
「い、いいんですコーデリアさん……それに、私は気になりませんし」
結局、エリーとコーデリアは各々が使おうとした布団を交換することにした。
お互いの利害の一致である。
「それならいいけど……無理はしないでね、エリー」
「はい、ありがとうございます、コーデリアさん……だけど、本当に大丈夫ですから」
曲がりなりにも好意で部屋を貸してくれた人に対して、布団が臭いだのなんだの、考えてみれば酷い言い草だが、
特に気にしないことにする。
(いやな臭いだとは……思わないんだけどなぁ……)
なるほど、確かに意識すれば、先ほどまで自分が持っていた布団とは違う、独特の臭いを嗅ぎ取ることができる。
だが、それは不快なモノではなく、それどころかエリーにとっては良い臭いだと感じられた。
酷く劣情を催す、雄の臭い。
「…………っ」
「どうかしたの、エリー?やっぱり、臭い、気になる?」
「い、いえ……なんでも、ありません。それじゃあ、電気消しますね」
「あっ、ちゃんと豆電球は点けたままにしてね!?」
「分かってますよ、コーデリアさん……」
古めかしい蛍光灯から垂れ下がるヒモを引っ張り、かちり、とスイッチを落とした。
ほどなくして、隣から安らかな寝息が聞こえてくる。
薄い闇の帳が下り、静けさに包まれている室内。疲れた身体を暖かい布団で包んで、
それでもエリーは眠れる気がしなかった。
「……はぁ、はぁ」
頬は紅潮し、額にはうっすら汗がにじむ。荒く息をつき、胸は早鐘のように高鳴る。
身体の疼きが収まらず、逃れるように布団の上でもぞもぞと悶えていた。
(うう……やっぱり、がまん……できない……っ)
枕に顔を埋めて、香ってくるその臭いが石流のモノだと思うと、もうたまらなくなってしまう。
堪え性の無い自分が、本当に嫌になる。
(気付かれないように……そうっと……)
隣で寝ているコーデリアが起きてしまわないように、音をたてず、静かに、パジャマのズボンを膝まで脱ぎ、
下着の中へ指を滑り込ませる。
「んっ」
そこは既に蜜であふれており、指を入れるとぬちょ、とした感触が帰ってくる。
「……はぁ、はぁ」
このままだと下着が汚れてしまうので、脱ぎかけのズボンと一緒に下着を脱ぎ、下半身を露出させる。
そして コーデリアに背を向けるように横向きに寝て、これで準備は万端。
後は、布団から香る臭いを堪能しながら、あのひとのことを妄想して……。
「んっ、んううっ」
くちゅ、くちゅ。
胸を揉みしだいているのはあのひとの手。
秘所をかき回しているのはあのひとの指。
固く筋張った大人の男の手で、私は蹂躙されていると、想い込む。
(うう……いつもより、ずっと……いい……)
普段よりずっと性感が高まっていることに、気恥ずかしさと同時に、どうしようもない興奮を覚える。
(こんな姿……石流さんに見られたら……きっと、軽蔑されちゃう……んっ)
もしも見られたら。そう考えたら、余計に感じてしまった。
いやらしい私。だけど、身体も心も止まらない。
(『軽く触れただけでここまで濡れるとはな……この、淫乱娘』)
(そ、そんなこと……言わないで、くださいっ……)
(『ふんっ、発情期の雌犬はしっかりと躾けてやらないとな』)
(あっ、だめ……っ)
「んっ……ふぅ……」
妄想にあわせて、手を動かす。
やや乱暴に乳房をもみしだき、くにくにと先端を弄ぶ。
秘所を人差し指と中指でかき回し、あふれる愛液を指に絡めて、またさらにかき回す。
乱暴な行為。だが、それがあのひとにされているものだと思うと、非常に興奮した。
(あ……う……も、もう……いくっ……!)
快感がぞくぞくと背中を這い上がり、それに応じて、手が勝手に更なる快感を得るためにうごめく。
抑えられずに口から漏れ出す艶声を聞かれないように、口元を枕に押し当てて塞いだ。
「んんっ、ん……んむ、むっ、むー!」
指先に軽く力を込め、胸と秘所、二つの突起をきゅうっと摘み上げる。
とたんに湧き上がる強い快楽にこらえられず、全身がびくびくと痙攣した。
「んっ、むー!むー、むーっ!」
一際大きな声をあげ、身体が絶頂に達する。
頭の中が真っ白になる。身体全体が一瞬ぎゅうっとこわばった。
まるで電気が流れたような、じんわりとしたしびれにも似た快感を楽しんでいると、
次第に身体は弛緩していって、快楽の波もひいていった。
「ふー、ふー、ふー……」
枕に顔を押し付けた体勢のまま、乱れた呼吸を整える。
身体は行為の後の気だるい疲労感に包まれて、快楽の余韻で頭はぼんやりとしている。
今夜はぐっすり眠れそう……そう考えたときだった。
「……エリー?」
突然背中から声をかけられ、びくんっ、と身体が驚愕で跳ねる。
「こ、コーデリアさん……?」
どういうことだろう、どうしてコーデリアが起きているのだろうか。
先ほどまでの自分の行為の物音で起こしてしまったのだとしたら、聞かれてしまっているかも――。
「さっきから、なんだかもぞもぞしてるけど……」
今度はさっと血の気が引いた。
先ほどまでとはまったく違う意味で、頭がくらくらしてくる。
見られた、聞かれた、確定的に。もう言い逃れなんて出来ない。
「ひょっとして――」
軽蔑される。石流の布団に興奮して、隣でコーデリアが寝ているのにもかかわらずみだらな行為をしたのだ、当然だ。
全ては、こらえ性の無い、快楽に弱い、淫乱で浅はかな自分の愚行が招いたこと。
甘んじて受け入れる他は無い……。
「トイレ?」
「……はい?」
「我慢は美容に良くないわよ……遠慮せずに行ってきなさ……ふあぁ……」
「…………」
どうやら取り越し苦労だったようだ。



「ふぅ……さっきは……どきどき、しちゃった……」
エリーは、コーデリアをごまかすため、言われたとおりにトイレに来ていた。快楽の余韻が残る身体は、妙に
火照って、足取りもおぼつかない。個室のドアをぱたんと閉めると、もたれかかるように便座に座り込んだ。
「……んっ」
用を足すつもりは無いが、パジャマと下着を脱ぐ。足腰が立たないため、座ったまま体勢を変えながら、するすると。
「……うわぁ……あぁ」
あらわになった秘所は、既に行為を済ませた後にも関わらず、
たっぷりと蜜で濡れて、物欲しそうにひくひくとわなないていた。
「……うぅ」
……結局、そのまま3回も耽ってしまい、次の日寝不足になってしまうのでした。

おまけ2

あらすじ
アンリエットさんが用意してくれたベッドは、用務員室の2つ、一般生徒の個室の1つ、
そしてアンリエットの寝室の1つであった。

コーデリア「後は、誰がどのベッドを使うかだけど……」

ネロ「僕アンリエットさんのベッドがいいー。一番ゴーカそうだしー」

コーデリア「私だってアンリエットさんのベッドで寝たいわよ!」

シャロ「あたしもアンリエットさんと寝たいですー」

エリー「あ、あの……ここは公平に、じゃんけんで決めたら……」

コーデリア「……なるほど、いいかもしれないわね」

ネロ「それでいいよ。それじゃあ、勝った人から順番に決めていくってことで」

エリー「じゃ、じゃあ、そのルールで……」

シャロ「それじゃあいきましょー!最初はグー!」

『じゃーんけん!』

アンリエット「幻惑のトイズトイズトイズ」



ネロ「……あれ?えーと、僕たち……」

コーデリア「部屋割りを決めるため、じゃんけんをして……それで?」

アンリエット「それでは、私の部屋のベッドを使うのはシャーロックですね?」

エリー「あ、あれ……?そう言えば、そう決まったような……」

シャロ「なんだかよく覚えてないけどじゃんけんに勝ちましたー!」

コーデリア「あれえ?でも……」

アンリエット「さあ、それじゃあさっさと他の割り当ても決めてください」

ネロ「うーん、よく覚えてないけどそうだった気もするし、まあ、いいか……」

エリー「そ、それじゃあ続けてじゃんけんを……」

シャロ「みなさん、がんばってくださいー」

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