ケレトあるいはクェレット(Qelet)とは上エルフ語(
クウェンヤ Quenya)で「屍(corpse)」を意味する。複数形はクェレッチ(Queletsi)。
クウェンヤで「歩く死体(walking dead body)」を意味する「パタラロイコ(Patalaloico)」とも呼ばれる。意味の範囲はこちらの方が広い(死体であれば人型とは限らないため)。
クェレットは主に人型種族の屍を利用して生み出される下級アンデッドである。
見た目は生ける屍と言った風貌で、生前同然の姿から、腐乱死体まで様々。
特定の妖具によって召喚・制御される。主の「しもべ」として限定された念話と隷属する性を組み込まれている。
人間的な思考や感情を持たず、痛みも快楽も覚えず、食わず眠らず我が身を厭わず主の命に従う被造物。
筋肉のリミッターが外れていることに加え魔力で補強されているため、体力が高い。
不老ではなく、肉体は新陳代謝してないため、劣化を食い止める処置が必要。火に弱い。
基本的にクェレットは使い捨ての戦力として扱われる。
クェレットは頭部を破壊されても支障なく活動でき、魔法的な疑似感覚で感覚器官をカバーできる。
伝染性の呪いによってその肉体で傷つけた人間(死体の元になった種族と近似の生物)を同じ存在に変化させる。
主人に相応の制御能力がないと、増殖したクェレットから制御を離れた個体が現れ始めるので注意。
見た目がグロテスクで生理的嫌悪感を催す醜怪さだったり、死の魔力を纏っていたりして、恐怖判定に-8もの修正を与える。ただし、怪異には通じない。
亜種として知られるのは、灰エルフ語(ノルドリン Noldorin)で「屍喰者(corpse eater)、戦死者(body of one slain in battle)を喰う者(eater)」を意味する「ランクメディオン(Rhancmedion)」。複数形は「ランクメディオニン(Rhancmedionin)」。
こちらは屍食鬼(
グール)と呼ばれる者と似た性質を持つ。