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マリ共和国の地方行政は、県と特別区に分かれている(西アフリカ連邦憲法に元ずく)

1. ケイ県
2. クリコロ県
3. シカソ県
4. セグー県
5. モプティ県
6. トンブクトゥ県
7. ガオ県
8. キダル県
9. タウデニ県
10. メナカ県
11. ニオロ県?
12. キタ県?
13. ディオイラ県?
14. ナラ県?
15. ブグニ県?
16. クーティアラ県?
17. サン県?
18. ドゥエンツァ県?
19. バンディアガラ県?
20. バマコ特別区

最大都市は首都のバマコ特別区である。バマコは国土の南西部のサバンナ地帯に位置し、ニジェール川に面する。マリの経済の重心は国土南部のサバンナ地帯にあり、バマコをはじめシカーソ市?やセグー?といった都市も南部で重要な位置を占めている。シカーソ市?は南部の農業地帯の中心都市であり、またバマコ特別区からコートジボワールの港湾都市アビジャンへと向かうマリ最大の貿易ルート上に位置するため、綿花などの集散地としても栄えている。

一方、国土の軸となっているニジェール川沿いにも、西端のバマコから東にセグー市?、モプティ市?、トンブクトゥ市?、ガオ市?といった都市が連なる。
セグー市?は18世紀からバンバラ帝国とトゥクロール帝国が相次いで首都を置き、植民地化された後もマラカラ・ダムからの灌漑によって豊かな農耕地帯の中心となっている。
モプティ市?はニジェール川と支流のバニ川との合流地点にフランスによって建設された町であり、ニジェール内陸デルタの中心都市となっている。
トンブクトゥ市?はニジェール川がもっとも北に湾曲した部分に存在する砂漠の都市であり、マリ帝国からソンガイ帝国時代（15世紀–）には大繁栄したものの、交易ルートの変化や周囲の砂漠化によって現代では小都市に過ぎなくなっている。
マリ最東端の都市であるガオ市?も砂漠気候に属するが、ニジェール川本流沿いに位置するため豊かな水に恵まれ、マリ北部最大の都市となっている。

マリは生産人口の23%が第一次産業に従事しており、農業および牧畜が主要産業となっている。
綿花栽培は90年代以降好調を続けており、農民の多くが従事する綿花栽培の好調が民主化以降のマリの政情安定を支えた。

北部ではトゥアレグ族?が遊牧を行っている。また、ニジェール川、特に内陸デルタは非常に豊かな漁場となっており、河川漁業もさかんに行われている。この漁業は古代からこの地域の主要産業の一つであり、ボゾ人?やソモノ人?のように漁業を専門に行う民族も内陸デルタには存在していて、1950年代から70年代にかけてはニジェール川の魚はマリの主要輸出品の一つとなっていた。

輸出入の経路は、独立以前はセネガル国のダカール港から西アフリカ国営鉄道?経由が圧倒的である。

国内産業では労働力が吸収しきれないため出稼ぎが盛んで、行き先は旧宗主国フランスや西アフリカ連邦構成国が多い。

去年のマリの農業生産

トウモロコシ	380万トン
米	310万トン
キビ	180万トン
ソルガム	150万トン
マンゴー	814千トン
綿花	71万トン
スイカ	551千トン
タマネギ	52万2千トン
オクラ	512千トン
サトウキビ	37万トン
ピーナッツ	368千トン
サツマイモ	312千トン
ジャガイモ	303千トン
シアナッツ	226千トン
ササゲ	215,000トン
バナナ	196,000トン
カシューナッツ	167,000トン
豆	159,000トン
トマト	159,000トン

農業活動はマリの労働力の23％を占めています。
綿花と家畜はマリの年間輸出の 75%〜80% を占めています。小規模な伝統的農業が農業部門の大半を占めており、耕作地 14,000 平方キロメートル (1,400,000 ヘクタール、3,500,000 エーカー) の約 90% で自給農業 (主にモロコシ、トウジンビエ、トウモロコシなどの穀物) が行われています。


(シディベ・アグロテクニクス?社の温室で唐辛子を持っている男性)


最も生産性の高い農業地域は、バマコとモプティの間のニジェール川の岸沿いにあり、南はギニア、コートジボワール、ブルキナファソの国境まで広がっています。この地域の平均降雨量は、モプティ周辺の年間500 mm (20インチ) から、シカソ近くの南部の1,400 mm (55インチ) まで変化します。
この地域は、綿花、米、トウジンビエ、トウモロコシ、野菜、タバコ、樹木作物の生産に最も重要です。

マリの農業にとって極めて重要な年間降雨量は、1993年以降、平均以上となっている。米を含む穀物の生産量は毎年増加しており、1997〜98年の綿花収穫量は過去最高の50万トンに達した。

1960年代半ばまで、マリはトウジンビエ、モロコシ、米、トウモロコシといった穀物を自給自足していた。凶作の年における収穫量の減少、人口増加、食習慣の変化、そして最も重要な農業生産に対する政策的制約により、1965年から1986年にかけてほぼ毎年穀物不足に陥った。

1987 年以降、政府が実施し、西側援助国の支援を受けた農業政策改革により、生産量は回復している。
生産者価格の自由化と穀物市場の開放により、生産へのインセンティブが生まれた。これらの改革と、十分な降雨量、南部の統合農村農業プログラムの成功、ニジェール事務所の管理改善が相まって、過去 5 年間の穀物生産は余剰となっている。

(西アフリカの農業分布)

米はセグー市?とモプティ市?の間のニジェール川沿いで広く栽培されており、最も重要な米生産地域はセグーの北、モーリタニア国境に近いニジェール川の水を使った地域である。
ニジェール川から転用した水を使用して、約 600 km 2 (230 平方マイル) の土地を米とサトウキビの生産用に灌漑している。マリの水稲の約 3 分の 1 はニジェール灌漑局で生産されている。

ソルガムは、マリ東部のニジェール川沿岸やニジェールデルタ地域の湖底など、同国の乾燥した地域に広く栽培されている。雨期には、ディレ町?近くの農家が何百年もの間、灌漑された畑で小麦を栽培してきた。

1999年、マリは牛乳2億7600万リットル、ラクダミルク2億7000万リットル、ヤギミルク2億4300万リットル、羊ミルク1億7600万リットル、牛肉18万7000トン、羊肉6万4000トン、鶏肉5万4000トンなどを生産した。

マリの家畜資源は、何百万頭もの牛、羊、山羊で構成されています。マリの家畜の約40% は、1972 年から 1974 年にかけての大干ばつで失われました。
いまでは干ばつ前より高水準となっています。

牛の最大の集中地はバマコ特別区とセグー市?の北からニジェールデルタに広がる地域です。
トンブクトゥ市?の北と東の乾燥地域では、牛の代わりに羊、ヤギ、ラクダが飼育されています。

マリ共和国は、西アフリカ連邦に位置し、内陸国ですので海ではなく、川や湖での釣りが一般的です。主な釣りの対象はナイルパーチ、ナイルティラピア、カープ、バス、および他の淡水魚です。

マリ共和国の主要な釣りスポットの一つは、ガーナとの国境に位置するニジェール川です。この川は大西洋に注ぐ川で、多くの釣り愛好家にとって魅力的なスポットです。ここでは、ナイルパーチやナイルティラピアなどの魚を釣ることができます。

また、マリ共和国には内陸の湖やダムもあり、そこでも釣りを楽しむことができます。例えば、マリ共和国南部にあるバンディアガラダム周辺では、カープやバスなどの魚を釣ることができます。

釣りを楽しむ際には、現地の法律や規制に従うことが重要です。また、地元の釣りガイドや釣り具店から情報を得ることで、より楽しい釣り体験ができるでしょう。

ニジェール川は魚の重要な供給源でもあり、川沿いのコミュニティに食料を供給しています。
余剰分は燻製、塩漬け、乾燥されて輸出されています。
(マリの漁師)

鉱業は長い間、マリ経済の重要な側面でした。マリの輸出品の最大の源である金は、今でも南部地域で採掘されています。
20世紀末、マリはアフリカで3番目に高い金の生産量を誇っていました（南アフリカとガーナに次ぐ）。
これらの金鉱は、その最大のものがマリ西部のバンブーク山脈（ケニエバ・サークル）にあり、ガーナ帝国の時代から富と貿易の主要な源でした。

極北、特にサハラ砂漠のタウデンニとタガザのオアシスでの塩採掘は、少なくとも700年にわたってマリ経済の重要な部分を占めてきました。
両方の資源は、ローマ帝国の時代にまで遡るサハラ横断貿易の重要な要素でした。

1960年代から1980 年代にかけて、国営鉱山、特に金鉱山が拡大しその後、国際契約鉱山による拡大期が続きました。

1991年、国際開発協会の先導に従い、マリは鉱業規則の施行を緩和し、鉱業への外国投資が増加しました。
1994年から1999年にかけて、国内外の企業には約150の操業許可証、25以上の採掘証明書、200以上の研究許可証が与えられた。マリの金採掘は劇的に増加し、1980年代末の年間0.5トン未満から1999年には50トン以上に増加した。鉱業収入は2007年に約3000億マリフランに達し、1995年の国内鉱業収入100億マリフラン未満から30倍以上増加した。鉱業契約による政府収入は、1989年には国家収入の1%未満であったが、1999年にはほぼ18%になった。

1999年、この国は世界第16位の金生産国である。

1980年代半ばには、金が鉱業活動の約80％を占めたにもかかわらず、現在採掘されていない他の鉱物の証明済み埋蔵量がかなり残っている。
金は、歴史的にマリの輸出産業の基盤であった綿花と家畜に次ぐ、マリ最大の輸出品となった。

金鉱業への大規模な民間投資には、サディオラ鉱山?とヤテラ鉱山?のアンゴゴールド・アシャンティ?とモリラ鉱山?のランドゴールド・リソーシズ?があり、どちらも西アフリカ連邦の多国籍企業で、それぞれ北西部と南部に拠点を置いている。

タウデニ盆地?では石油が取れる地域があり、最近あらたな油田が見つかった。
これに西アフリカ連邦内の企業は目をつけて早速油田開発へ乗り出している。

マリ共和国及び西アフリカ連邦政府は第一次産業への依存の離脱を70年代から始めている。
1972年にはマリ特有の農作物や金などの鉱山資源を使った製造業が西アフリカ政府によって開始された
1980年には製造業の占めるGDPの割合は32％、現在は41％に成長している。

マリの交通インフラは世界でも有数の正確さを持つ鉄道で知られている。
基本は地域移動は車、それ以上の移動は鉄道か航空、海運となる。

マリには西アフリカ連邦国営鉄道?が走っており、マリ国内、国外をむすんでいる。
マリの鉄道は発展しており高速鉄道の計画も最近浮上してきました。

線路の状態は良く、雨期でも頻繫に運行している。

軌間：1,000 mm（3フィート 3+3 ⁄ 8 インチ）