PCより
『私にとって眠る事は体を休める事、それ以外には無かった。
これは普通一般の世間の人間全てに言える事、そう思っていた。
送付された郵便物が発端となった一連の事件は、今迄の睡眠と
いう私の概念を余裕で覆した。夢の世界との邂逅は現実世界の
常識たるものを破壊し・・・。』
キーボードを打つ手を停める。
右肩を回してみるとバキバキと音がする。硬い文章で相当肩が
凝っているらしい。麦茶の入ったコップに手を伸ばし一気に飲
み干す。ぷはと息を吐き空になったコップを机の上に置く。
ズーラで滞在していた時に目覚めの時を向え、ユクシラに再会
の約束を告げ、現実世界へと戻ってきた。ここ数日は仕事の予
定を入れてない為、今日は『夢見る者』の情報交換用の場を作
ろうとPC相手に躍起になっていた。Webページの編集の最中に
携帯が幾度か鳴る。朱音だったり麗華だったりだ。ジャック氏
のご存命は麗華から聞いた。当人から連絡があったそうで、彼
にとっては麗華が一番のお気に入りだったのだなと思う。
中学生に悪い影響を与えなければ良いが。
朱音との会話で、皆で昼食を食べようとの提案があった為乗る。
麗華の部活は今日も休みらしい。食中毒の教師に同情する。
昨日同様私が麗華を迎えに行って合流の形とする。多分ジャック
氏もその経緯で捕まるだろう。彼に関しては昨日の顛末で少し虐
めようと心に誓う。
時間まではWebページの編集に勤しむ事を決意し作業を再開した。
30分程作業を進めてズーラの姫の項目に差し掛かった時に、ニア
の墓の前のやり取りが浮かんだ。「(失言だったかも知れん・・・。)」
ユクシラに「ニアは幸せだったのか?。」と尋ねた事。
ユクシラが不老の存在となった事で、ニアと同じ時間は生きられ
なくなった。それでも彼女は数百年の約束を守り、私達を待って
いてくれた。私の問いに「ニアは幸せ・・・だったのかな?」と
返した彼女の表情は数百年前に別れた時の娘のままだった。
「彼女にまた会いに行かなきゃな・・・。」口に出して呟く。
『私にとって眠る事は体を休める事、だけでは無くなった。』
締めの文章を打ち込み、一通り作業を進ませ、外出の支度を整える。
これからまた皆と語り、騒ぎ、笑い、そしてまた夜が来るだろう。
あの世界が私達を呼んでいる。
PLより
KP及びPLの方々3日間お疲れ様でした。アンの中の人です。
オンラインセッションもこれで11回目の参加と相成りました。
今回初めてのドリームランド参加でとても楽しませて頂きま
した。今迄の大半のシナリオが現代日本であったのに対し
今回の主な舞台はファンタジー世界と普段では中々遊べない
貴重な体験でした。抽選会場のドリームランド地図を見た瞬
間にD&Dプレイヤーの血が沸々と滾りました。
そんなこんなで始まった3日間ですが共演の女性陣お2人が非
常に可愛いのに対し、全く可愛くないアラサーで非常に申し
訳ない次第です。次回はもう少し女子力高いキャラクターを
演じれればと思います。
シナリオの内容は最後に解説頂いた際にかなり緻密に線を張
られている事が判り大変に勉強になりました。その場の空気
や雰囲気で演じる自分にはとてもまばゆく思えました。
#6さんの次回作の参加機会がある事を切に願います。
最後に、機会ありましたらまた遊んでやってくださいませ。
改めまして『お疲れ様、ありがとう。』でした。
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