クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

「誰でも欠点を持っていて……それが、美しい旋律にもなるって、お父さんは……」
「僕、あれがもっと聞きたいなあ。初めて聞いたのよりずっとずっと素敵だった」
「貴方がやりたいことをやってからでも、貴方の両親は許してくれるはずです」
「……あなたの、音楽で……みんなに、笑顔を……」

皆の言葉が、頭を過ぎる。
私には罪がある。決して拭えない罪、忘れてはいけない咎。私はその暗闇に今でも足を引かれている。
けれど、そんな私に手を差し伸べてくれた人たちがいた。私に光を与えてくれた人たちがいた。

「……愛？」

彼女も、その一人だ。三杉　華凜。ちょっと言葉が不器用だけど、私を救ってくれた心優しい人たちの中の一人。

「どうしたのよ？折角二人で曲合わせするっていうのに、あなたがそんなんじゃあ締まらないわよっ」
「うん……ごめんなさい」

今でもこの選択が、正しかったのかは分からない。お母様と共に闇に足を進めることが、私の唯一の責任の取り方だったと思う。
けれど、私は手を取ってしまったから。選んでしまったから。だから、今できることをしなければならない。
……フルートを、奏でること。私の音楽を奏でることが、今の私にできること。

「私は、大丈夫。それより演奏を始めましょう」
「……そうねぇ」

彼女は呟くと、私に近付いてくる。その手には携帯電話。

「ほら、笑って笑って。はいチーズ！」
「え、ちょっと……！？」

無理矢理肩を寄せられ、彼女はシャッターを切る。なんとか笑顔を作ろうとしたが……上手く笑えていただろうか。
慣れた所作であったはずだが、最近は昔のようには上手くいかなかった。

「うん、いい笑顔じゃない。それでいいのよそれで。私、あんまりお堅い音楽とか好きじゃ無いの」
「……」
「笑って、音楽をしましょう。私とセッションするんだもの、つまらないだなんて言わせないわよっ」
「……うん。そう、だね。ありがとうございます……華凜ちゃん」

すっと、自然にフルートを構えられる。心は穏やかだ。以前のように、引っかかる物は無い。
今は奏でよう。ただ思うまま、私の音楽を。私を支えてくれる皆のために。

彼女が録音を開始する。
譜面台の上には皆が渡してくれた、お父さんからの指導が書かれている楽譜。
演奏を始める前、そこにある言葉に私はもう一度目を向けた。

grazioso、（優美に）

amabile、（愛らしく）

espressivo――（表情豊かに）

都波タワーのエントランスに入り、ケーキ屋を目指す。

華凛ちゃんとアリスちゃん、裕お姉ちゃんには苺のショート。
英明お兄ちゃんには茶色いクリームのモンブランを。
――あの子は、何が好きだろう…？
ショーケースを覗いて私は思いを巡らせる。
これから、皆に会えるのだから。

ヘッドフォンを被れば手元のMDに落とした旋律が、鼓膜を優しく震わせた。
目を瞑ればそのスコアが今もはっきりと浮かんで見える。
書き手の愛情を感じる筆跡。
「愛を……頼む……」
掠れた、けれど強い声。

親子のすれ違いに、とびきりの不幸が重なり、悪魔が目をつけたんだ。
だから…彼女がお母さんと去ろうとした時に引き止める考えは、私になかった。
もう散々に苦しめられ、狂わされて、もう　これ以上は、と。
でも。

フルートとヴァイオリン、それぞれの楽器を手に寄り添う二人の奏者。
ぎこちないながらも作り物でない微笑みを浮かべる、あの顔。
私は、彼女と、彼女を囲む人々を、見くびっていたんだ。

旋律を口ずさむ。
この私だって頼まれた一人じゃないか、あの子のお父さんに。
あまりの重荷を背負って歩む、細い背を支える手のひとつになろう。
いつか彼女がその人生を全うして音楽の殿堂に導かれるその日まで。

先日は素敵なセッションに混ぜて頂き、本当にありがとうございました！
まさかのゲスト枠に慄きながらわいわい楽しくダイスの女神さまの気まぐれっぷりに吹きつつ
一日経った今でもゴロゴロしたいほど切なくて美しいシナリオを、ご一緒出来て幸せでした。
本当、すっとぼけた音大生は大した事なんにも出来ませんでしたが
同行させて頂いた探索者さま方が、とっても心強く魅力的で
KPさまにも温情かけて頂いたり素敵な演出で魅せて頂いたり
まさかのシナリオ製作者さまにまで見守って頂けて
素晴らしい時間を過ごさせて頂いた事、心から感謝申し上げます。
またどこかでお会い出来たら、その時はまたよろしくお願い致します。

どこにお返事すればよいか分からずこちらにこそっと（まずかったら削除しますすみません）
先日は大変お世話になりました。英明お兄ちゃんには奢って頂いたり奢って頂いたり庇って頂いたり。
そ、そんな恩人を精神分析でノックアウトしてしまうとは夢にも思わなかったです許して下さい。
フェードアウトなんてそんな、ずっとずっと愛ちゃん支えていきましょうよう…！
動画！ぜひ拝見したいです、ぜひ！

そろそろ厄介な季節がくるかなあ。空気に水の気配を感じて、北見は顔を上げた。
四角く広い電車の窓の向こうを、燦燦と降る日差しに照らされた町並みが流れていくのが見えた。

初夏である。

5月の初め、輝かしいGWの名にふさわしくない暗く凄惨な事件に巻き込まれて以来、都波市への訪問は休みの日の恒例となりつつあった。
あの事件で両親の死が発覚し、ひとりになってしまった樹祢愛。彼女はまだ大学生だ。物理的にも精神的にも大人の支援が必要だろう。
自分の親戚とは思えないほど性根がまっすぐで優しい三杉華凛が出来るだけ気にするといっていたけれど、
あの子自身まだ大学に入ったばかりの18歳、人間一人を抱えるのは少々荷が重い。
改札でICカードのチャージが足りないと気付いて一旦引き返す。ああ、クレジット持ってた頃は楽だったのになあ。
北見にクレジットカードが便利ですよと教えてくれたのは友人の赤坂だった。確かに便利で重宝していたのだが、
お前はカード持つのはやめておいたほうがいいと言って別の友人に無理矢理解約させられた。
善意である。おかげで破産することなくまだ生きている。
何せ北見は財布の中に使える金があれば、深く考えずに使い続けて無くなるまで気付かないので。
人はどこかしらが欠けていて、一人では生きられないように出来ている。
同じような事をどこかの音楽家も書いていた。
誰でも欠点を持っていて、それが美しい旋律になる。
それならきっと自分が、まだまだ若い音楽家の卵たちが美しい旋律を響かせ続けられるように欠点を補い支えようと行動しているのは、そんなにおかしなことじゃない。
一人暮らしを初めて日が浅い華凛は気丈に振舞ってはいるけれど、まだ生活のひとつひとつのリズムを作りきれていない。
一連の事件を受けて心に傷を抱えたまま進まなければならない愛は、精神的にかなり安定を欠いている。
支える人が必要だ。

「また来たのね」
「ご挨拶だなあ」

恒例になった三杉華凛とのやりとりに苦笑して返す。
なんだかんだ言いながらも招き入れられ、近況報告をしてくれるのを聞きながら、気付かれない程度に探りを入れていく。
何か困りごとはないか、手伝えることはないか。
「愛もね、最近少し笑顔が多くなってきたのよ。・・・あ、もう少しで来るって」
今日は新作をお披露目するからね！しっかり聞いていきなさいよ！
そうしてヴァイオリンの調整を始める華凛を見ながら、本当にこの子は優しい子だなあと思う。
おかしな事件に巻き込まれて重い過去を背負っていかなければならない友人を、その言葉通りに支え続けているのだ。
同僚に休みのたびにどこに出かけているのかと聞かれて、一人暮らしをはじめた親戚の子とおかしな事件の被害者になった子の様子が気になってと答えたら、
北見さんは優しいですねえなんて言われたけれど、自分など全然優しくない。
ここに来るのはこの子たちのためじゃない。

足りないのだ。音楽が。
事件が終わって、可能な限りのCDを集めた。
コンサートに足を運んだ。
レコードだって買ってみた。
譜面を集め、音楽知識を貪り、試しに演奏してみたりもした。
でも違う。違う、違う。
求めているのはこんな音楽じゃない。
あの音はもっと、もっと、もっと、もっと―――。

自分がおかしくなっている自覚はあった。
北見とて医者の端くれだ。特に人の精神には10代の頃から興味を持っていたから、知識量にはそれなりの自信がある。
日常では押さえ込めていても、ふとした折に顔を覗かせる狂気に苦労させられる。
病院に通ってはいるけれど完全に回復するのはしばらく先だろう。
きっかけになった事件の中心にあったフルートの音。そしてその事件で聞いた、北見が一番好きだと思う音楽。
それだけが焼け付くような音楽への渇望を僅かながら満足させられるのを知っているから、北見は休みのたびにここを訪れる。
世話を焼くふりをしながら。自分の持つ知識と情報を対価に。
たった一人の観客のために毎度セッションを行ってくれる彼女らは本当にいい子達だ。
付け入る隙だらけで。北見にとって大変都合のいいことに。

でも、と、華凛と遅れてやってきた愛を眺めながら思う。

でも、この子たちの周りには優しい人間がたくさんいるから、北見の支援などそのうち必要なくなるだろう。
そうしたら大人しく少しずつ訊ねる回数を少なくしていって、いつかは完全にフェードアウトする予定だ。
けれど事件の傷跡が塞がりきらないうちは、まだ自分に出来ることもあるだろう。
細かく練習を重ねたのであろう、几帳面さと、音を重ねる喜びとを感じる二重奏を聴きながら、
ああでも、そうなったら少しさびしいかなあなどと考えた。


（北見 英明
　不定の狂気：音楽への異常な執着）

ほぼファンブルに殺されかけたセッションでした。
賽の女神は屈折した大人はお嫌いか。

皆様、昨日はお疲れ様でした！
個人的にはとても動かしやすいPCで、へたくそながらRPをどんどんやっていったのですが、
それが裏目に出て不信を買い、皆を巻き込んで敵陣のど真ん中という状況を作ってしまった後は
もう、どう詫びを入れようかばかり考えていました。
最終的にひとりで発狂するわ気絶するわHP3だわSAN30台だわで完全にお荷物状態でした・・・申し訳ない。
なんとか生還できたのは一重にPLの皆様とKPの慈悲のおかげです。
赤坂さんとは大人組で一緒に探索ができて楽しかったです。
怜さんには精神分析（物理）で大変お世話になりました。
アリスさんは人類最強クラスで、存在がもう頼もしかったです。
シナリオ作成者の翠初音様、素敵なシナリオありがとうございました。
そしてKPのゆずこしょう様、本当にお世話になりました！
女神のいたずらが酷すぎる中で提案にも対応していただいて、どうにか北見も生き残ることが出来ました。

とても楽しい時間を共有させていただき、ありがとうございました！
またいつかどこかでお会いすることがあれば、そのときはどうぞよろしくお願いします。

（自分のメッセージタイトルが他と毛色が違いすぎてなんだか恥ずかしくなったので修正しました・・・（笑））

みなさんの後日談を見てほんとにHAPPYENDに一緒に行けてよかったなあと思いました。
愛ちゃんたちが早く幸せになれるといいなあ。
華凛も怜ちゃんもアリスちゃんも居るし、
経済面は狂気治った赤坂さんがばっちりフォローしてくれるしきっと大丈夫だろうなあと妄想にふけっておりました。
終わって数日たってるのにしつこいPLで申し訳ない（笑）

ところで、ご相談なのですが、
もしもシナリオ作成者の翠初音様を含めKP、PLの皆さん全員の許可・ご協力が得られるようであれば
ゆっくりTRPG動画なんかにしてみたいなあなんて考えているのですがいかがでしょうかー・・・（小声）
（特に反応なければ最後の記述は2週間後くらいに削除しますすみません。。）

経済面はまかせろー！(ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ
後日談見直してはニヤってます。何度みても大人組がアレだなって(白目)

と、追記読ませていただきました。
まさかの動画化提案に驚きがおさまらないですっ。
自分は全然構いません！いやむしろお願いします！
協力も、出来ることがありましたら手伝わせて下さいませ。

ヒャアー！お泊り会にダンボール持って突撃だぁー！
とまぁ、色々アリスさんではしゃいでおります、しゃけかんです。

追記読ませていただきました！
動画化提案には自分も賛成です！シチュエーションがかなり美味しかったので！
何かあればお手伝いしますよ！！

ご返答が遅くなってしまい申し訳ございません。
動画化、非常に良い提案であると思います。作者様含め全員の了承も得られているご様子ですし、問題ないかと。
何かございましたら、私も是非お手伝いさせていただきたいです。
よろしくお願いいたします。

突然の提案にご快諾いただき本当にありがとうございます。
皆様にご了承いただいたからにはしっかりと最後まで作成しようと思っております。
お忙しい中恐縮ですが、作成にあたりご確認したいこと等ございますので、ご参照お願い致します。
→ご協力ありがとうございました


＞翠初音様
動画作成許可ありがとうございます！シナリオのよさを伝えられるよう精一杯努めさせていただきます！
＞KP様
ご了承いただきありがとうございます！おそらく動画化にあたり一番ご迷惑をかけてしまうのではないかと危惧しております。
申し訳ありませんが、少しだけお時間を頂ければと思います。よろしくお願いします。
＞九個様
発狂してる自覚がある上に彼女たちを利用しちゃってるので、ほとぼり冷めたらそばにいられないと思うのですよ・・。
動画化ご了承ありがとうございます！頑張ります！
＞朝陽様
頼もしいディレッタントー！　大人組はほら、発狂しちゃってるからね・・・仕方ないね・・・。
ご了承ありがとうございます！お願いしたいことは連絡用アカに載せますのでよろしくお願いします！
＞しゃけかん様
ダンボール持ってひゃっはーなアリスさんに癒されました。動画ではアリスさんの華麗な蹴りをどう演出しようか考えてます（笑）
連絡用アカにお願いしたいことは載せる予定です！ご確認お願い致します！

あの奇妙な事件から数日後、日常を満喫していたアリスの家に手紙が届いていた。送り主はどうやら華凜からのようだ。中にはCDと写真一枚、そして一枚の紙が入っている。
「・・・珍しく手紙を出したから何事かと思っていたけど、これの為だったのね」
ラインやSNSが流行っている中、手紙を送り出すのは意外だ。華凜の場合、連絡をする時は大抵ラインでスタンプ爆撃をしてくることが多い。それなのにあえて手紙を出したのは
CDと写真、そしてこの一枚の紙を送りたかったためだろうか。
CDはどうやらヴァイオリンとフルートによる演奏が収録されていた。
なんとなくだが、この曲は華凜と愛が引いているのが分かる。
そして予感は当たる。どうやら写真には華凜と愛が写っているようだ。もし、アリスにも演奏の才能があったら、ここに写っていたかもしれない。
「・・・ホント、楽しそうね・・・ん？」
そしてアリスは紙に目を移す、紙には丁寧な字でこう書かれていた。
『第2回　華凜のお部屋のお泊り会　招待券』
・・・どうやら華凜はまだ構いたがっているようだ。ならばその願いに全力で答えるしかあるまい。
そしてアリスはお泊り会に行く準備した、パジャマに洋菓子、ミルクティー、そして、ダンボールをその手に・・・

くぅ〜、これにて完結です！皆さんお疲れ様でした!
とまぁ、冗談は置いといて。
みんな無事に生還できてよかったです。なんとか皆さんのおかげでHAPPYENDにたどり着くことが出来ました!
中盤あたりから結構悩んだし、CSFの連発で戦闘辺りとかはこれ無事に行けるか・・・?と思っていましたが、なんとかなりましたね。
実を言うと愛ちゃんの説得RPは成井さんに任せてアリスちゃんは華凜ちゃんの隣でスヤァしたかったのですが、完全にさようならしそうなムードだったので強引にRPさせてもらいました。
（出番を掻っ攫う）だらしない高校生ですまない・・・。

ちなみにしばらくはアリスちゃんをメインに活動する予定・・・だと思うので、たまーにまた会うと思います。
そのときはまた、よろしくお願いしますね！

己と幼馴染達が関わった不可思議な行方不明事件。
黒幕である狂った音楽家を倒し、操られていた少女を救った探索者達は、それぞれ日常に戻っていた。
幾多の恐怖を垣間見て体験した彼らは、それでもなお、普通の生活を続ける。

その一人――赤坂裕も、都波を離れ、余分に取っていた休暇を実家にて過ごしていた。
帰ったとたん、裕の様子を見た赤坂家の専属医は、彼女にしばらくは家で大人しくしておくよう告げた。
何故か音楽関係から離れていろとも言われたが、裕にはこれから大変であろう愛と愛しい幼馴染の華凛をサポートすると決めている。離れるという選択は存在しない。


あの時、愛の母親が現れた時に、聞こえた音色。
あれが頭から離れない。
あれはなんて素敵な、恐ろしくも感動的かつ、素晴らしきものなのか。
トルネンブラ。今回の事件の発端であろう、魔の曲。
二度と聞けることはないだろうが、だからこそ記憶に残る。いや、残した。


――鮮明に覚えてる今のうちに、それを題材に作品を、作らなければ。



「……手紙？」
「あぁ、三杉のご令嬢からだ。……作業に打ち込むのは程々にして休めよ。そんな状態じゃまた怪我するぞ」
「……大丈夫です、あの時は少し熱中しすぎただけですし、今は気を付けてやってます」
「これ以上顔色悪くなるようなら、ドクターストップかけるからな」
「分かってますよ」

作業部屋に籠って幾日。
既にいくつか作品を作ったが、思うようなものは出来ていない。

そんななか、華凜から近状報告を含んだ手紙が届いた。
中には華凛と愛が写った写真に、無地のCD。
すぐにヘッドホンを取り出して、パソコンにそれを入れる。

流れる美しいフルートとヴァイオリンの二重奏。馴染みのある華凛のものと、初めて聴いたときと変わり、一段と豊かになった愛のフルート。
彼女等の音は、裕のこころを動かすのに充分なもの。
そして、裕に植えられた狂気を揺さぶるに、値するもの。

「――あぁ、やはり。素晴らしい……」

恍惚の笑みを浮かべ、携帯プレイヤーに音源を移し、作業部屋へ戻る。
裕は再び作業に取りかかる。
彼女達の演奏を聴きながら、彼女達の為のアクセサリーを作るために。

「これからの彼女達の為に」

熱に浮かされたような声に気づくものはいない。

そうして数日をかけて、新しい宝飾品が制作された。
彼女達の演奏とトルネンブラをモチーフにされたそれは、素晴らしく最高の出来であった。
音楽に魅了された裕によるそのアクセサリーは、身につけるであろう彼女達の音をより魅力的に魅せるだろう。


満足げな顔で裕は都波へ向かうための支度を始める。
これを着けた彼女達はそれは素晴らしい演奏をしてくれるに違いない。
その至高の音楽を聴きに行かなくては。


華凛のLINEに一つのメッセージが届く。


『これからそちらに向かいますね。二人に私からプレゼントを』



Y.Akasaka END

【不定の狂気：音楽に対して感動と畏怖の念を抱く】(発症期間：二か月)
赤坂はその感動を自身の製作意欲に組み込み、AFを製作。
そして、完成させてしまった。

○愛しき華達の幻想曲
愛と華凛の演奏と、トルネンブラをモチーフとされた宝飾品。(形は未設定)
赤坂裕の渾身の一作であり、発狂時に作られたのもあって魔術的要素も含まれている。
これを身に着けたものが演奏すると、その音色は幻想的かつ蠱惑的なものへと進化する。
5点分のMPが付与されており、身に着けてるものを守る役割もしている。(身に着けてると5の装甲となる)

どうも、朝陽です。
いやぁ、皆さまお疲れさまでした。

セッション時には途中でうとうとまでしてしまい申し訳ないです。
しかし、とても楽しめました。シナリオもキーパリングも他探索者の皆さまも最高で、本当に！
ただし女神、貴様は許さん（あのダイスのあらぶり用は本当、いつも新クトゥグア使ってるけど本当、なんだあれ）
倉庫内の幸運F三連星といったら……ゆずこしょうさん、本当お疲れさま、そして温情ありがとうございます。

まだまだ初心者な自分でして、RPできそうなキャラで挑みましたが、全然できてなかったのは心残りです。もっと熱くなれよ！！となりたかった。なれるキャラで行けばよかった。でもお姉ちゃんと呼ばれるのは悪くなかった。
皆さんの熱いRPにとても助けられました。
きおさんの英明先生には、情報収集面で助けられ、何より大人組でも引っ張ってもらって助かりました。
九個さんの怜ちゃんには、その素直さで和まされそのおかげで乗り越えられた場面は何度もありました。あとお姉ちゃん呼び最高でした。ありがとうございます。
しゃけかんさんのアリスちゃんには、本当、安定の安心さです。貴方が居てくれたからこそのハッピーエンドです。
正直赤坂さんはなんもしてねぇ気がするんですが、シナリオ後、彼女達のサポートは権力財力すべてをもって全力でするかと、勝手に思ってます。
ゆずこしょうさんがやる華凛ちゃんは本当可愛かったです。何度雑談タブにて叫びだしそうになったかっ。ツンデレってやつは最高だな！
そして、これからもれなく愛ちゃんも可愛がりに行くことでしょう。愛ちゃんが太陽のように笑えるまで、惜しげもなく合いに行くことでしょう。


そして後日談ですが…。
なんでこうなったかは分からないがとても狂人ですね（白目）。
面白半分でダイス振ってたら、うん、とんでもないダイス目が出たので、採用しちゃいました。
あのAFは愛ちゃんと華凛ちゃんの二人へと渡されることでしょう。
なお登場してるお医者さんは自分のPCです。実家帰ったら居るので状況的には絶対診察するだろうと思ってやったらクリったので世話焼いてます。

さて、長々と失礼しました。
この赤坂さんは元々引退キャラでしたので、本当に気になって大丈夫そうなシナリオ以外に参加することはないでしょう。これが最後のセッションかもです。
その最後かもしれないのを、素敵な感じに終われたのは本当にありがたいです。一番初めに作った探索者もあり、思い入れが大きいですので。
探索者として会うことはないと思いますが、そのうち赤坂さんを使ったシナリオでも作ろうと思ってるので、その時にまた皆さんに会えたら嬉しいと思ってます。(ちゃっかり宣伝)

それでは、これにて。
機会がありましたら、また、どこかで。