最終更新:ID:U9ViJtEYDw 2016年04月09日(土) 23:29:13履歴
タイプライターを打つ手を取め、机の上に積みあがった書類の束を横目に、小さくため息をつく。
今日はもう終わりにしよう。そう思いたって、引き出しにしまってあるタバコとマッチを取り出し火をつける。
眼の先で小さく燻る火種を見ながら、男は短く息を吐き出した。
いつからかつけっぱなしになっていた事務所のラジオからはジャズが流れていた。
ゆっくりとしたテンポの、酒場でウィスキーを片手に聞くのにうってつけの曲だな、と考えながら、男は窓の外の景色に目をやる。
「もう、そんな季節か」
男は再び引き出しに目をもどす。
引き出しの奥にしまってあるそれをみるたびに、男は思い出す。あの出来事を。
始まりは何だったのか
市長の失踪、クリスマス・イブの悲劇…それとももっと前…あの酒の噂。
彼は、彼らは今どこにいるのだろうか。
「失礼します」
事務所のドアが開き、一人の男が入ってくる。
「休憩中でしたか、失礼しました」
「いや、いいさ。今日はひと段落ついたからもう帰ろうと思っていたところだ」
そう言って、タバコの火をもみ消す。
「カール、君は?」
「今月の報告書を提出して、自分も今日は帰宅します」
「ああ、ありがとう。預かるよ」
カールと呼ばれた男は、書類を男に受け渡しながら
「何かありましたか」と尋ねた。
「君は鋭いな。なに少し昔を思い出していただけだよ」
男は書類を引き出しにしまうと、衣文掛のコートに手を伸ばす。
「この後、少し時間あるかな。奢るよ」
「…はい、自分で良ければ」
カールは、普段はあまり喋る事の無い上司に酒の席に誘われたことに少々驚きながらも返事を返す。
「では、自分は帰り支度をしてきます」
そういって、カールは速足でその部屋を後にした。
カールが戻ってくると、男は身支度を済ませたのか、窓の外をぼんやりと眺めていた。
「古い、友人の話だ」
男は、カールの方を見もせずに話し出す。
「始まりはちょうど今日みたいな寒くて曇り空が否応なしに気分を落ち込ませるような…そんな日だった」
男は、机の上にある鞄と中折れ帽を手に取り、カールの方へと振り向いた。
「続きは歩きながらにしよう」
カールは上司の様子を見ながら彼がここまで饒舌に何かを喋るということが今までにあったかどうかを思い出していたが、
結局思い当たることはなかった。
「ある事件があった…この街に潜む欲望と金と酒とギャング…すべてを巻き込んだ事件だ」
外は、雪が降り始めていた。夕方の喧騒が耳に届くが、男は気にすることもなく話し続ける。
「きっかけは些細なことだった…いや、正確には何から始まったのか俺には理解する事ができなかったのだけれど」
「カール、こんな噂を聞いたことがあるかい」
「『この街に、不老不死になれる酒がある』」
男は話し出す。
次第に強くなっていく雪を気にも留めず、
あの日の話を、彼女らの話を。
今日はもう終わりにしよう。そう思いたって、引き出しにしまってあるタバコとマッチを取り出し火をつける。
眼の先で小さく燻る火種を見ながら、男は短く息を吐き出した。
いつからかつけっぱなしになっていた事務所のラジオからはジャズが流れていた。
ゆっくりとしたテンポの、酒場でウィスキーを片手に聞くのにうってつけの曲だな、と考えながら、男は窓の外の景色に目をやる。
「もう、そんな季節か」
男は再び引き出しに目をもどす。
引き出しの奥にしまってあるそれをみるたびに、男は思い出す。あの出来事を。
始まりは何だったのか
市長の失踪、クリスマス・イブの悲劇…それとももっと前…あの酒の噂。
彼は、彼らは今どこにいるのだろうか。
「失礼します」
事務所のドアが開き、一人の男が入ってくる。
「休憩中でしたか、失礼しました」
「いや、いいさ。今日はひと段落ついたからもう帰ろうと思っていたところだ」
そう言って、タバコの火をもみ消す。
「カール、君は?」
「今月の報告書を提出して、自分も今日は帰宅します」
「ああ、ありがとう。預かるよ」
カールと呼ばれた男は、書類を男に受け渡しながら
「何かありましたか」と尋ねた。
「君は鋭いな。なに少し昔を思い出していただけだよ」
男は書類を引き出しにしまうと、衣文掛のコートに手を伸ばす。
「この後、少し時間あるかな。奢るよ」
「…はい、自分で良ければ」
カールは、普段はあまり喋る事の無い上司に酒の席に誘われたことに少々驚きながらも返事を返す。
「では、自分は帰り支度をしてきます」
そういって、カールは速足でその部屋を後にした。
カールが戻ってくると、男は身支度を済ませたのか、窓の外をぼんやりと眺めていた。
「古い、友人の話だ」
男は、カールの方を見もせずに話し出す。
「始まりはちょうど今日みたいな寒くて曇り空が否応なしに気分を落ち込ませるような…そんな日だった」
男は、机の上にある鞄と中折れ帽を手に取り、カールの方へと振り向いた。
「続きは歩きながらにしよう」
カールは上司の様子を見ながら彼がここまで饒舌に何かを喋るということが今までにあったかどうかを思い出していたが、
結局思い当たることはなかった。
「ある事件があった…この街に潜む欲望と金と酒とギャング…すべてを巻き込んだ事件だ」
外は、雪が降り始めていた。夕方の喧騒が耳に届くが、男は気にすることもなく話し続ける。
「きっかけは些細なことだった…いや、正確には何から始まったのか俺には理解する事ができなかったのだけれど」
「カール、こんな噂を聞いたことがあるかい」
「『この街に、不老不死になれる酒がある』」
男は話し出す。
次第に強くなっていく雪を気にも留めず、
あの日の話を、彼女らの話を。
「…以上が、この街で起こった事件の全貌さ」
男は、バーカウンターで隣に座る部下の男に一通り話し終えると、氷も溶けてすっかり薄くなってしまったウィスキーをグイッと飲み干した。
カールは、何も言えなかった。
彼が語った話は、普段は寡黙で知られる横に座る男が語るにしてはあまりにも荒唐無稽過ぎたのだ。
カールは、先ほどから持ち続けているグラスを傾けながらようやく口を開く。
「それから、どうなったのですか?」
男はマスターから新しいウィスキーを受け取ると、唇を湿らせて再び話し始めた。
「その後ね…知っての通り、私は組織の新しい会計係になった。メイナードさんは、手紙にもあった通り旅に出たよ」
「旅に?」
「ああ、なんでも自分と同じ境遇の仲間に会いに行くってね…あれから5年、便りがないのは元気な知らせ…だと思いたいけどね」
すると、先程から席を二つほど開けて座っていた男性が突然二人に声をかけてきた。
「そうとも限りませんよ」
二人は、突然声をかけられたことに多少驚きながらもその男性の話に耳を傾ける。
「便りを出す時間がないほど忙しいのか、便りを出しても何らかの理由で届かなかったのか。…それとも死んでしまったか…」
男性は、深くかぶっていた帽子を浅くかぶり直し二人の方を向く。
「あるいは、この街に帰ってきているのか」
男は目を見開く。何故なら、先程から話題に上がり続けていた男性が今、突然目の前に現れたのだ。
「遅くなったね、フレデリック。元気にしていたかい?」
「め、メイナードさん!」
外は、雪が降り続く。
静寂に包まれた街の中、再会の喜びに喧騒が絶えない酒場が一つだけあった。
男は、バーカウンターで隣に座る部下の男に一通り話し終えると、氷も溶けてすっかり薄くなってしまったウィスキーをグイッと飲み干した。
カールは、何も言えなかった。
彼が語った話は、普段は寡黙で知られる横に座る男が語るにしてはあまりにも荒唐無稽過ぎたのだ。
カールは、先ほどから持ち続けているグラスを傾けながらようやく口を開く。
「それから、どうなったのですか?」
男はマスターから新しいウィスキーを受け取ると、唇を湿らせて再び話し始めた。
「その後ね…知っての通り、私は組織の新しい会計係になった。メイナードさんは、手紙にもあった通り旅に出たよ」
「旅に?」
「ああ、なんでも自分と同じ境遇の仲間に会いに行くってね…あれから5年、便りがないのは元気な知らせ…だと思いたいけどね」
すると、先程から席を二つほど開けて座っていた男性が突然二人に声をかけてきた。
「そうとも限りませんよ」
二人は、突然声をかけられたことに多少驚きながらもその男性の話に耳を傾ける。
「便りを出す時間がないほど忙しいのか、便りを出しても何らかの理由で届かなかったのか。…それとも死んでしまったか…」
男性は、深くかぶっていた帽子を浅くかぶり直し二人の方を向く。
「あるいは、この街に帰ってきているのか」
男は目を見開く。何故なら、先程から話題に上がり続けていた男性が今、突然目の前に現れたのだ。
「遅くなったね、フレデリック。元気にしていたかい?」
「め、メイナードさん!」
外は、雪が降り続く。
静寂に包まれた街の中、再会の喜びに喧騒が絶えない酒場が一つだけあった。
あの奇妙な冒険の後もふらふらと適当に生きているイヴァン。
相変わらずの演技の腕で、どこに言っても「大根役者」と採用すらされません。酒場に入り浸っては周りの人間の見る目のなさを嘆いていました。
そこで適当に受けたアドバイスを真に受けます。
「そうだ、オレを使えるやつがいないんならオレが劇団を作ればいいんだよ。軍資金なら十分にある」
団長は最近は演技よりも演出に興味をもったようで、台本を片手に役者たちにあれこれ注文をつけています。本人が舞台に立つことは少なくなりました。
不況の時代、同じくクビを切られて声をかけられ、劇団にはいった古い知り合いは正直ホッとしています。
小さな劇場を借りて度々行われる公演、それは不老不死の酒を巡る冒険活劇。
四人の男女が人探しの依頼を受けるところから劇は始まります。
彼らの突飛な行動が受け、喜劇としてそこそこ人気のようです。
特にクライマックス、不老不死の錬金術師に全力で小麦粉をぶつけるシーンはいつも拍手喝采です。
ちなみに受付ではオレンジジュースが一杯もらえます。
相変わらずの演技の腕で、どこに言っても「大根役者」と採用すらされません。酒場に入り浸っては周りの人間の見る目のなさを嘆いていました。
そこで適当に受けたアドバイスを真に受けます。
「そうだ、オレを使えるやつがいないんならオレが劇団を作ればいいんだよ。軍資金なら十分にある」
団長は最近は演技よりも演出に興味をもったようで、台本を片手に役者たちにあれこれ注文をつけています。本人が舞台に立つことは少なくなりました。
不況の時代、同じくクビを切られて声をかけられ、劇団にはいった古い知り合いは正直ホッとしています。
小さな劇場を借りて度々行われる公演、それは不老不死の酒を巡る冒険活劇。
四人の男女が人探しの依頼を受けるところから劇は始まります。
彼らの突飛な行動が受け、喜劇としてそこそこ人気のようです。
特にクライマックス、不老不死の錬金術師に全力で小麦粉をぶつけるシーンはいつも拍手喝采です。
ちなみに受付ではオレンジジュースが一杯もらえます。
お疲れ様でした。初めてのシティ系シナリオ、探索、そして戦闘、たいへん楽しませていただきました!
情報量の多さにあれこれと考えを巡らし、推理、考察とボリュームたっぷりでおなかいっぱいになりました。
終始和やかに遊ばせていただいたPLのみなさん、あざやかな進行で我々を導いてくださったKPのさばかん様、本当にありがとうございました。
お店のお姉さんも後日談にねじこもうかと思いましたが、うまくいきませんでした(笑)
適当なおっさんの家でも教えられたことにしておきます(笑)
(追記)
夢の中だけでもカワイコちゃんとイチャイチャできてよかったねイヴァン!
たいへんおいしい役どころをあざとーす!
本編でもいろいろと遊びましたが、さらりと受け流してくださったみなさまの寛大さに感謝です。
リチャード・コフィはあの信じ難い出来事に遭遇した後、長らく帰っていなかった家へと帰りました。
会わせる顔がないと思っていた両親からは、覚悟していた説教よりも何よりも先に、涙ながらの強い抱擁を受けました。「心配かけて…!」両親のその言葉でリチャードは自分が勘違いをしていたことに気付きます。画家を志したときに決裂したと思っていた家族の絆は、傷一つなく治っていたようです。
それからリチャードは薬学を学び始めました。学校に通いつつ、絵描きを続けています。もう彼がスランプに陥ることはないでしょう。彼は今回の件でスランプの出口は意外なところにあるとわかったのですから。
彼の作品は綺麗なカクテルの絵がほとんどですが、粉まみれの何者かの肖像画や金属筒に入ったよくわからないものの観察絵日記、フラスコの中の小さな可愛らしい女性の絵など、一風変わったものも多いようです。そうそう、リチャードによく似た男性の肖像画もあります。大きなリュックを背負い、快活に笑っている男性の腰には、リチャードの持つナイフと同じものが下がっています。違法酒場BLUE HATの一角には、リチャードの奇妙な展覧会が勝手に開かれているとかいないとか……
そして今、リチャードの自室には描きかけの水彩画がありました。気さくに笑うバーのマスターと、オレンジジュースを飲む真面目そうな男性、女性の手を握って口説いている若い男性とそれを横目で冷ややかに見つつテキーラを呷る女性の絵です。
無題のそれにタイトルをつけるなら……きっと『永き旅路の果て』でしょう。
会わせる顔がないと思っていた両親からは、覚悟していた説教よりも何よりも先に、涙ながらの強い抱擁を受けました。「心配かけて…!」両親のその言葉でリチャードは自分が勘違いをしていたことに気付きます。画家を志したときに決裂したと思っていた家族の絆は、傷一つなく治っていたようです。
それからリチャードは薬学を学び始めました。学校に通いつつ、絵描きを続けています。もう彼がスランプに陥ることはないでしょう。彼は今回の件でスランプの出口は意外なところにあるとわかったのですから。
彼の作品は綺麗なカクテルの絵がほとんどですが、粉まみれの何者かの肖像画や金属筒に入ったよくわからないものの観察絵日記、フラスコの中の小さな可愛らしい女性の絵など、一風変わったものも多いようです。そうそう、リチャードによく似た男性の肖像画もあります。大きなリュックを背負い、快活に笑っている男性の腰には、リチャードの持つナイフと同じものが下がっています。違法酒場BLUE HATの一角には、リチャードの奇妙な展覧会が勝手に開かれているとかいないとか……
そして今、リチャードの自室には描きかけの水彩画がありました。気さくに笑うバーのマスターと、オレンジジュースを飲む真面目そうな男性、女性の手を握って口説いている若い男性とそれを横目で冷ややかに見つつテキーラを呷る女性の絵です。
無題のそれにタイトルをつけるなら……きっと『永き旅路の果て』でしょう。
みなさんお疲れさまでした!人生初のセッション、とても楽しい二日間となりました。初心者の上ド緊張していて至らない点も多々あったかと思いますが、またどこかでお会いしましたら、その時はどうぞよろしくお願いいたします。後日談にリチャードの両親やら兄やらとあれもこれも放り込んだらよく分からなくなってしまいました。クラークの精神はちゃんとごはんあげて可愛がってます。あと本当は最後の水彩画の描写に大泉さんをいれるつもりでしたが、やめておきました。いあ いあ こむぎこ!
「さて、どうしたものか……」
あの事件から数日が経ったが、未だアーロンは無職のままだった。
幸いなことにギャングの知り合いから細々とした仕事の依頼が来るので食うには困っていない。
だがそれとは別に、彼には今解決しなければならない問題ごとが1つあった。
それも、今まで経験したことが無いタイプの問題である。
「はぁ……」
一つため息をついてからアーロンは、自分の目の前にそびえ立つ建物を見上げた。
そこは図書館だった。
他の人から見れば何の変哲もないよくある図書館だった。
アーロンにとっても、新聞記者の頃から何度も通った馴染みの場所で、今更入るのに躊躇する理由なんて何もないはずの場所だった。
彼が今日図書館に来たのは、依頼の調査に必要な情報を調べるためである。
だが彼は建物を見上げたまま思案顔になり、なかなか中に入ろうとしない。
彼の足を踏みとどまらせる理由は、この図書館に勤める受付嬢にあった。
理由は分からないがあの事件以降、アーロンはこの図書館の受付嬢に好意を持たれていた。
図書館に行けば必ず話しかけられ、最近はバーで飲んでいると、いつの間にか隣りに座っていたりする。
最初は気にしていなかったアーロンだったが、何度もそんなことが続けばさすがに意識せざるを得ない。
実を言えば最初から、具体的に言えば事件が解決したその夜、バーで皆とどんちゃん騒ぎをしていた時から彼女の気持ちには気づいていた。
ただどうしたらいいのか分からず、気づかないふりをしていたのだ。
アーロンにもこういった色恋沙汰に詳しい知り合いがいないでもないが、相談をする気は全く無かった。
こんなことを相談したら100%からかわれるし、何よりその相手に借りを作るのは癪に障るからだ。
「さて、今日はどうやって彼女から逃げようか」
冬の寒さに冷える体を縮こませながら、良い解決策が見つからないまま彼は今日も図書館の中へと入っていった。
あの事件から数日が経ったが、未だアーロンは無職のままだった。
幸いなことにギャングの知り合いから細々とした仕事の依頼が来るので食うには困っていない。
だがそれとは別に、彼には今解決しなければならない問題ごとが1つあった。
それも、今まで経験したことが無いタイプの問題である。
「はぁ……」
一つため息をついてからアーロンは、自分の目の前にそびえ立つ建物を見上げた。
そこは図書館だった。
他の人から見れば何の変哲もないよくある図書館だった。
アーロンにとっても、新聞記者の頃から何度も通った馴染みの場所で、今更入るのに躊躇する理由なんて何もないはずの場所だった。
彼が今日図書館に来たのは、依頼の調査に必要な情報を調べるためである。
だが彼は建物を見上げたまま思案顔になり、なかなか中に入ろうとしない。
彼の足を踏みとどまらせる理由は、この図書館に勤める受付嬢にあった。
理由は分からないがあの事件以降、アーロンはこの図書館の受付嬢に好意を持たれていた。
図書館に行けば必ず話しかけられ、最近はバーで飲んでいると、いつの間にか隣りに座っていたりする。
最初は気にしていなかったアーロンだったが、何度もそんなことが続けばさすがに意識せざるを得ない。
実を言えば最初から、具体的に言えば事件が解決したその夜、バーで皆とどんちゃん騒ぎをしていた時から彼女の気持ちには気づいていた。
ただどうしたらいいのか分からず、気づかないふりをしていたのだ。
アーロンにもこういった色恋沙汰に詳しい知り合いがいないでもないが、相談をする気は全く無かった。
こんなことを相談したら100%からかわれるし、何よりその相手に借りを作るのは癪に障るからだ。
「さて、今日はどうやって彼女から逃げようか」
冬の寒さに冷える体を縮こませながら、良い解決策が見つからないまま彼は今日も図書館の中へと入っていった。
皆様お疲れ様でした。
PL自身のリアルINTが低く、他PL・KPの方には色々迷惑をかけたと思いますが、笑って許してやってもらえると幸いです。
正直ゲームをしながら、もっとバカなキャラを作っておけばよかった!と後悔していました(笑)
特にKPのさばかん様、長時間のセッションでただでさえ大変な中、中々進まないシナリオをエンディングまで導いてくださって本当にありがとうございました。
知らない人たちとTRPGをするのは初めてですごく緊張したのですが、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。
もし機会があれば、またどこかで皆さんとセッションをさせていただけたら嬉しいです!
あとラストバトルですけど、凄いのは小麦粉じゃなくてエミーリアさんのルガーですから!
PL自身のリアルINTが低く、他PL・KPの方には色々迷惑をかけたと思いますが、笑って許してやってもらえると幸いです。
正直ゲームをしながら、もっとバカなキャラを作っておけばよかった!と後悔していました(笑)
特にKPのさばかん様、長時間のセッションでただでさえ大変な中、中々進まないシナリオをエンディングまで導いてくださって本当にありがとうございました。
知らない人たちとTRPGをするのは初めてですごく緊張したのですが、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。
もし機会があれば、またどこかで皆さんとセッションをさせていただけたら嬉しいです!
あとラストバトルですけど、凄いのは小麦粉じゃなくてエミーリアさんのルガーですから!
「あなた〜!いつまで眠ってるの!!」
「…もう少し。具体的にはあと3分…。」
「バカ言ってないでさっさと着替える!!」
私は今そこそこ幸せだ。大事な人ができてその人とともに暮らしている。
今は朝食の準備に忙しいが…
「イヴァン!!いい加減にしなさい!はやく起きないと俳優の仕事があるんでしょ!」
イヴァン「…ッ!やっべえ〜!行ってくる!!」
慌ただしく着替え、歯を磨き、料理をくちに詰め込んだ。
イヴァン「いってくる!」
「…弁当!」
イヴァン「忘れてた!サンキュー!!」
私のほっぺたにくちづけをし、彼は嵐のように去っていった。
私は今幸せだ。とても…幸せ。幸せ?幸せってなんだ………?
「・・・・・・・・ハッ!?」
目が醒めると、そこはいつもの酒場BLUE HATのカウンター席だった。
体は変な汗をかき、気分は良くなかった。
マスター「いい夢見れたかよ?人の酒場で寝やがって…」
「うまく思い出せないけど、悪夢というのにふさわしい夢だったわ…。寒気がする」
マスター「おいおい風邪かよ。うつすなよ!今日はもう帰って寝な。閉店の時間だ」
「…けち。」
マスター「…なんか言ったか?」
「いやなにも。帰るわ。」
マスター「はやく治せよ〜」
…あの事件が終わって落ち着いて4人はそれぞれの進むべき道に向かった。
私はなんでも屋として開業し、あの酒場や、ギャング、あとはあの金持ちの不動産家なんかからの
紹介で知り合った人からの依頼を受けている。もちろんお金ももらっているのがそこまでうまくはいっちゃいない。
しかし、以前よりは確実にいい生活をしている。酒が飲みたいだけ飲めるとか。それくらい。
それに、4人のことを思い出してがんばんなきゃって気持ちになって力が湧く。前よりは強くなれたかも。
名残にもたまに出くわす。BLUE HATにいればうわさ話には困らない。
リチャードの絵も酒場ではよく見る。きれいなカクテルに混じるあの気味の悪い絵がクラークだと知っているのは私達くらいだろう。
イヴァンは団長になったとかならなかったとか。ほんとかどうかはわからないが生きていることは確かだ。
「ただいま。」
「ピギー」
ホムンクルス。これがあの悪夢なような事件が現実だったと証明してくれる。
感情があるのか、ないのか。これから成長するのか、意思疎通することができるようになるのか。
どっちでもいいけど、話せれば楽しいのに。とは思う。
忙しいが充実している。
なによりなにもかもが停滞していた、あのどん底な日々。
あれと比べれば今は天国だろう。明日は久しぶりの休みだ。
最近ばかみたいに忙しかったからな…
そんなことを思いながら私はベッドの上で眠るのだった。
…。
バアン!!
「…?」
「大変ですよエミーリアさん!!今すぐ着替えてBLUE HATに来てください!!」
日の差し具合から昼前くらいだろうか。今の声は…
「フレデリック?」
フレデリック・カワード「なに寝ぼけてんですか!とにかくはやく来てくださいよ!」
「…仕方ないわね。」
ありがたいことに仕事は山程ある。
どうやら私は今日も休めないらしい。
「…もう少し。具体的にはあと3分…。」
「バカ言ってないでさっさと着替える!!」
私は今そこそこ幸せだ。大事な人ができてその人とともに暮らしている。
今は朝食の準備に忙しいが…
「イヴァン!!いい加減にしなさい!はやく起きないと俳優の仕事があるんでしょ!」
イヴァン「…ッ!やっべえ〜!行ってくる!!」
慌ただしく着替え、歯を磨き、料理をくちに詰め込んだ。
イヴァン「いってくる!」
「…弁当!」
イヴァン「忘れてた!サンキュー!!」
私のほっぺたにくちづけをし、彼は嵐のように去っていった。
私は今幸せだ。とても…幸せ。幸せ?幸せってなんだ………?
「・・・・・・・・ハッ!?」
目が醒めると、そこはいつもの酒場BLUE HATのカウンター席だった。
体は変な汗をかき、気分は良くなかった。
マスター「いい夢見れたかよ?人の酒場で寝やがって…」
「うまく思い出せないけど、悪夢というのにふさわしい夢だったわ…。寒気がする」
マスター「おいおい風邪かよ。うつすなよ!今日はもう帰って寝な。閉店の時間だ」
「…けち。」
マスター「…なんか言ったか?」
「いやなにも。帰るわ。」
マスター「はやく治せよ〜」
…あの事件が終わって落ち着いて4人はそれぞれの進むべき道に向かった。
私はなんでも屋として開業し、あの酒場や、ギャング、あとはあの金持ちの不動産家なんかからの
紹介で知り合った人からの依頼を受けている。もちろんお金ももらっているのがそこまでうまくはいっちゃいない。
しかし、以前よりは確実にいい生活をしている。酒が飲みたいだけ飲めるとか。それくらい。
それに、4人のことを思い出してがんばんなきゃって気持ちになって力が湧く。前よりは強くなれたかも。
名残にもたまに出くわす。BLUE HATにいればうわさ話には困らない。
リチャードの絵も酒場ではよく見る。きれいなカクテルに混じるあの気味の悪い絵がクラークだと知っているのは私達くらいだろう。
イヴァンは団長になったとかならなかったとか。ほんとかどうかはわからないが生きていることは確かだ。
「ただいま。」
「ピギー」
ホムンクルス。これがあの悪夢なような事件が現実だったと証明してくれる。
感情があるのか、ないのか。これから成長するのか、意思疎通することができるようになるのか。
どっちでもいいけど、話せれば楽しいのに。とは思う。
忙しいが充実している。
なによりなにもかもが停滞していた、あのどん底な日々。
あれと比べれば今は天国だろう。明日は久しぶりの休みだ。
最近ばかみたいに忙しかったからな…
そんなことを思いながら私はベッドの上で眠るのだった。
…。
バアン!!
「…?」
「大変ですよエミーリアさん!!今すぐ着替えてBLUE HATに来てください!!」
日の差し具合から昼前くらいだろうか。今の声は…
「フレデリック?」
フレデリック・カワード「なに寝ぼけてんですか!とにかくはやく来てくださいよ!」
「…仕方ないわね。」
ありがたいことに仕事は山程ある。
どうやら私は今日も休めないらしい。
まずはイヴァンさんの人、すみませんでした!
イヴァンのキャラすごく立ってていいなあと思ってましたし、後日談ではこんな形で使わせて
いただきましたが不快であれば消します!
ああいうキャラもおもしろそうだなと率直に思いました。
ここから感想です。
初心者でしたが楽しめました!最近仕事が忙しくて途中眠くなったりしましたがとにかく情報が多くて大変でした。
私はそういうのが苦手なもので。ただ、そんな苦手な作業が得意な人とかいてとても頼もしかったです!
ほんとうは大泉洋の立ち絵を使って探偵キャラでやりたかったんですけど、男性陣が多く今回は断念しました。
それと、探偵キャラで目星が低いのは致命的でしたね・・・汗
次の卓ではそのセッションの背景や役に立ちそうな技能をきちんと考えたいと思います!!
性格的にずんずん先を行きたいのでKPや他PLの方にご迷惑おかけしたと思います。失礼しました。せっかちですみません!
ただPCの性格はまた別というのがおもしろいところかなと思います!
それとラスボスをルガーで30のダメージを与えて1ターンで倒してしまうという運のなさ・・・。
クリティカル最大値と最大値ってそんなに出るもんかな…とじゃっかん凹みました。
どっちかというと俺強いだろ!ドヤって感じよりかはラスボスの強さを確認したうえで、
みんなで協力して勝利を得たかったです笑 私のせいであっさりしてしまってすみませんでした!
そしてかなり大爆笑!って感じでした。
TRPG自体が今回はじめてだったので今後もパラノイアとかシノビガミとかにも手を出そうかな〜とか思ってます。
全体的にとても楽しいセッションになりました。それも他PLとKP様のおかげです!
SAN値が4しか減らず発狂できなかったのがほんのすこし心残りですが、
ほんとに充実した時間を過ごせました!心より感謝します!またどこかでお会いしましょう!!
イヴァンのキャラすごく立ってていいなあと思ってましたし、後日談ではこんな形で使わせて
いただきましたが不快であれば消します!
ああいうキャラもおもしろそうだなと率直に思いました。
ここから感想です。
初心者でしたが楽しめました!最近仕事が忙しくて途中眠くなったりしましたがとにかく情報が多くて大変でした。
私はそういうのが苦手なもので。ただ、そんな苦手な作業が得意な人とかいてとても頼もしかったです!
ほんとうは大泉洋の立ち絵を使って探偵キャラでやりたかったんですけど、男性陣が多く今回は断念しました。
それと、探偵キャラで目星が低いのは致命的でしたね・・・汗
次の卓ではそのセッションの背景や役に立ちそうな技能をきちんと考えたいと思います!!
性格的にずんずん先を行きたいのでKPや他PLの方にご迷惑おかけしたと思います。失礼しました。せっかちですみません!
ただPCの性格はまた別というのがおもしろいところかなと思います!
それとラスボスをルガーで30のダメージを与えて1ターンで倒してしまうという運のなさ・・・。
クリティカル最大値と最大値ってそんなに出るもんかな…とじゃっかん凹みました。
どっちかというと俺強いだろ!ドヤって感じよりかはラスボスの強さを確認したうえで、
みんなで協力して勝利を得たかったです笑 私のせいであっさりしてしまってすみませんでした!
そしてかなり大爆笑!って感じでした。
TRPG自体が今回はじめてだったので今後もパラノイアとかシノビガミとかにも手を出そうかな〜とか思ってます。
全体的にとても楽しいセッションになりました。それも他PLとKP様のおかげです!
SAN値が4しか減らず発狂できなかったのがほんのすこし心残りですが、
ほんとに充実した時間を過ごせました!心より感謝します!またどこかでお会いしましょう!!
コメントをかく