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画像のような低身長のアバターの場合、椅子など座れるオブジェクトに座ると椅子の中にめりこんでしまいます。
今回はこれを自作アニメーションを使って修正していきます。
Mixamoなどからアニメーションを持ってきても大丈夫だと思います。その場合は手順�い�Rootプロパティの設定へ進んでください。
今回の方法はスカートなどの腰回りの物理演算があるものにはおそらく対応していませんのでご注意ください。
用意するもの
- 身長が低いアバター
- Unity
- 根気
⓪アバターの準備
VRChatで実際にアップロードして使用するモデルを複製しておきましょう。
複製したいオブジェクトを選択してCtrl+Dキーで複製できます。
複製すると名前の後ろに(1)が付きます。名前は自由に変更して大丈夫です。(この記事では(Animation)に変更して説明します。)
これからアニメーション関連の操作は基本的にこのオブジェクトを使って設定していきます。
この操作は別にやらなくてもいいのですが、複製しないでアニメーション設定をしてしまうと中腰になってしまうのでそれを回避するためです。
VRCにアップロードする方は今は使わないので画像の丸の部分のチェックを外して非表示にしましょう。
これでアバターの準備ができました！
��Animファイルの作成
UnityでAnimファイルを作ります。
まずは上の方にあるWindowという項目からAnimationウィンドウを出しておきましょう。
Animationウィンドウが出たら（Animation）の方のモデルを選択してください。
なにやらCreateというボタンが出てきます。押しましょう。
するとAnimファイルを作る場所を聞かれます。モデルがあるフォルダと同じがいいと思います。
フォルダを指定すると自動的に二つのファイルが作られます。これで作成できました。
再生マークが描いてある方の名前は何にしても大丈夫です。(この記事ではSittingに変更します)
��中腰ポーズにする
Createボタンを押すと先ほど出したAnimationウィンドウに変化が現れます。
（こうならなかった場合はアニメーション設定用のアバターのオブジェクトを選択してから見てください）
次に赤い線の位置を移動させましょう。紫の範囲をクリックしたら赤い線が動きます。
それと同時にアバターのポーズが中腰に変更されます。
これでアバターを中腰にしました。
アバターを中腰にすることにより、ポーズを付けるのが楽になるのです。
現在のこのポーズがそのまま座るポーズになると考えて大丈夫です。
赤い線は左端に戻しておきましょう。
��ポーズを変更する
ここから実際にポーズをいじっていきます。
AnimationウィンドウのAdd Propertyをクリックすると出てくるメニューの
Animatorという項目の左側にある▶を押すとプロパティがズラーーッと出てきます。
たくさんある項目の右側にある＋ボタンを押すと設定の追加ができます。
今回は例として"Left Arm Up-Down"を＋ボタンでプロパティを追加しましょう。
ここで注意ですが、Animator以外のプロパティでポーズを変えようとしないでください。おそらく不可能です。
次に、フレーム数を変更します。
プロパティを追加すると左端と右端に♦マークが出ますので、この画像の通りに0:00と0:01フレームだけにしてください。
これでプロパティを編集する準備ができました。
では実際にプロパティをいじってみましょう。
先ほど追加したプロパティの右のほうの0と書かれてる部分は編集できます。1にしてみましょう。
するとモデルの腕が上がりました！これでポーズを変更していきます。
だけど、これはとりあえずで追加した腕の部分のプロパティなので座るポーズにはなりませんね。
座るポーズにするには脚の周りをいじる必要があります。
プロパティの追加では英語（といっても単語レベルの簡単なもの）が理解できると非常に楽ですが、
対応表を作ってみました。
上から順番に見ていくと照らし合わせやすいはずです。
ここには書いていないものもありますが、書いてあるもので大体は事足ります。
また、Stretchなどにいろいろ種類があるみたいです。実際に触ってみるのがいいかもしれないですね…
ここでは座らせたいのでupper leg（もも）とlower leg（ひざ）とfoot（つま先）を動かせばとりあえず座ってるっぽく見えそうですね！
そして設定したものがこちらです。
これをそっくりそのまま真似したらできるかはモデルによりますが、真似したほうが楽だと思います。
腕ももちろん好きなポーズに設定できますが、ここでは解説のためこのままいきます。
あ、あと言い忘れてましたが今はまだ0フレーム目しか登録してないので必ず変更したら1フレーム目にもコピー＆ペーストしてくださいね。
そうしないとガタガタします（（
これでポーズができました！
��Rootプロパティの設定
次ですが、ここの設定をしなかった場合高さの位置合わせができませんので注意してください。
Add PropertyのAnimatorからRoot TとRoot Qというプロパティを探して追加してください。
これらのAnimatorは特殊で展開することができます。左側の▶を押してRoot Qを展開しましょう。
展開できたら、X, Y, Z, Wというプロパティが中に入っています。
Wのところを1にしてください。（もとから設定されている場合はそのままでいいです）
これで高さを変えることができるようになりました！
もうアニメーションの設定はしないので最後にここのボタンを押してProjectに戻ってください。
押し忘れると予期せぬアニメーションを設定してしまうので確実に押してください…！
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アニメーション自体の編集は終わりましたが、高さ合わせをこれからやります。
設定自体はすぐ終わります。が、調整に時間がかかるかもしれないですね。
Projectウィンドウから先ほど作ったアニメーションを選択するとこういう設定がInspectorに出てきます。
中央当たりのRoot Transform Position (Y)を任意の値に変更しましょう。
すると、下のプレビューのおっさんがちょっと上に上がったと思います。
これで設定は完了です。ようこそ調整の世界へ。
��AO（アニメーションオーバーライド）の設定
表情を付けたり、パーティクルを使った魔法や武器など出したことある方はご存知かと思います。
AOに関する文献は検索すればたくさん出るのでここではある程度割愛させていただきます…！（そちらのほうが分かりやすいと思うので）
アニメーションオーバーライドを設定するためのControllerを取り出している前提で話します。
先ほど作ったアニメーションをIDLEに設定します。
これでControllerの設定は終わりです。
他に座る用の表情などを入れている方はIDLEにそのまま作ったアニメーションを入れるだけで大丈夫です。
アニメーションをVRC Avater Descriptorに設定していきます。
まずは（Animation）の方のアバターを非表示にしてVRCにアップロードする方のアバターを表示にします。
アップロードするアバターを選択して、Avater DescriptorのCustom Sitting Animsに先ほど作ったControllerを設定します。
FaceExampleとFaceExample 1の中身は別物で、FaceExampleの方には表情などが設定されており、
FaceExample 1にはIDLEしか設定されていません。
座ってる時のIDLEが立っているときにも適用されてはおかしいので別のControllerにしてあげましょう。
これでアバターをアップロードすればちゃんと低身長なアバターでも椅子に座ることができます！
応用すれば自由にポーズを自作できますね！
しかしこのやり方だとバグというか副作用がありまして、デスクトップモードだと極端に腕の可動範囲が短くなります。
もっと簡単にできる方法ないのかな…
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