VRChatでのケモノコミュニティ KemonoClub のWikiです。VRChatでケモノになるためのHowTo、ケモノアバターの紹介。イベントやコミュニティの情報を紹介しております。


アバター作成において、リギングは初心者にとって敷居が高く、躓きやすいポイントになっています。
そこで、今回はmixamoというAdobe社が提供するサービスを利用して自動でリギングをある程度済ませる方法をご紹介します。
本来なら人間型のアバターでないと尻尾等が足に付いてきたりするのですが、尻尾やスカート等の体に付いてこない揺れものを後から簡単に付ける方法も併記しておきます。

用意するもの
・Blender
・アバターの3Dモデル(服を着せ替えたりする予定がない場合は服を作り体の隠れている部分等は消しておくとよい)
・こまめなBlendファイルによる予備バックアップの作成
・Adobeアカウント
・ウェイトに対する寛容さ
・折れない心

1.尻尾等、揺れものを別オブジェクトに切り離しておく
まず、尻尾などの体の部位に付いて動いてしまうと困るものを別のオブジェクトにしておきます。
初めから別オブジェクトとして作成している場合はそのままでいいですが、体などから伸ばしている場合は[編集モード]で尻尾の部分をすべて選択して[P]を押した後に[ctrl+P]で選択物を別オブジェクトに切り離してください。

2.体、服、顔、眼球等の揺れモノ系以外のオブジェクトをすべてfbxとして出力する


画像のように、服等体に追従するパーツを[Shift+右クリック]で全て選択し、fbxとして出力します。
この際、ミラー等のモディファイアーは出力時に適用されるので、細分割局面等を一時的に適用している場合はモディファイアーを削除しておいてください。


出力する際の設定は以下の画像の通りです。


3.出力したfbxをmixamoにアップロードし、自動でリギングし再びfbxとして出力する
Webブラウザ等でmixamoを開き、Adobeアカウントでログインします。
右上にある[UPLOAD CHARACTER]をクリックし、出てきた窓に先程出力したfbxファイルをドラッグ&ドロップで放り込みます。
テクスチャが貼られていないモデルが表示されるので、ミラーモディファイアが適用されていない等の問題がなければNEXTを押します。

下の画像のように、「顎」「手首」「肘」「股間」「膝」の各部を指定しNEXTを押します。



動いているモデルが表示されるので、特に問題がなければNEXTを押します。

左上の検索ボックスに「T-Pose」と入力して、アニメーション一覧の中で一番左上に出てくるT-poseを選択し、右上のダウンロードを押します。
設定等はそのままで構わないのでダウンロードを押して任意の場所にfbxを保存します。


4.先程出力したオブジェクトを削除して、mixamoでリギングしたfbxを持ち込む

画像のように、fbxとして出力したオブジェクトを削除し、尻尾等だけが残った状態にします。

左上のファイル→インポート→fbxを選択し、先程mixamoからダウンロードしたfbxをインポートします。

5.アーマチュア変形を行い、尻尾など切り離していたパーツをボーンに関連付ける

まず、オブジェクトモードでボーンを選択しアーマチュアをレスト位置にします。この操作によりモデルの位置がリギング前の状態と同じになるので尻尾等の位置や角度を再調整しなくても良くなります。


次に尻尾等のオブジェクトを右クリックで選択し、その後にボーンを[Shift+右クリック]で選択します。
その後、[ctrl+P]を押し「アーマチュア変形」を選択します。


これでオブジェクトがアーマチュア(ボーンの塊)に関連付けられたので、尻尾用に新たに伸ばしたボーン等にウェイトを設定できるようになります。

もし体と尻尾が元々繋がっていて、また繋げたい場合は尻尾→体の順でオブジェクトを選択し、[Ctrl+J]でオブジェクトを結合した後に編集モードで重複頂点の削除等を行ってください。

6.mixamoによって設定されたボーンから不要なものを削除する
mixamoで出力したものはVRChatに持ち込むには背骨が一本多いので、ボーンを選択し編集モードに入りSpine1と書いてあるボーンを削除する。
Spine2の下とSpineの上をいい感じに上下に伸ばし、○ができるだけ重なるようにする。
下記画像のようにSpine2→Spineの順番に[Shift+右クリック]で選択し、[ctrl+P]から接続を選択する。



7.ボーンを追加し、尻尾等にウェイトを設定する。
新規ボーンを追加し位置を調整し、[E]キーを押し伸ばしてクリックを繰り返して尻尾等の形に沿ってボーンを伸ばす。
追加が終わったら、下記の画像のように尻尾の根元のボーンと
ボーンの追加が終わったら編集モードからポーズモードに変更しておく。

尻尾のオブジェクトを選択し、ウェイトペイントモードに切り替える。
そのまま右クリックで尻尾の付け根のボーンを選択し、尻尾の先のボーンまで全て選択します。ボーンが見えなくて選択しにくい場合は、なにもない所が右クリック二回するとボーンが透けて見えるようになります。
左下のウェイトをクリックし、ボーンから自動割り当てをクリックします。これにより自動で尻尾にウェイト付けが完了します。ウェイトに不都合がある場合は各自調整してください。

最後に、ウェイトペイントモードを解除した後にボーンを選択し、4.の操作で設定したアーマチュアのレスト位置をポーズ位置に戻します。


以上でmixamoによる自動リギングと尻尾等の付加は終わりです。楽しいVRChatライフを!





( ˘⊖˘)。o(待てよ、どうして腕を上げたら肩が服から飛び出すんだ?)
|Blender| ┗(☋` )┓三
( ◠‿◠ )☛自力でウェイトを調整するんだな
▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂ うわああああああああああああ

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