1ch.tvの挑戦

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2001年10月5日、都内で記者会見が開かれ、某A社創業者にしてかつて日本PC業界のカリスマと呼ばれたNとマルチスレッド・フロート型掲示板の生みの親であり、99年のあめぞう掲示板崩壊後に謎の失踪を遂げた“あめぞう”共同による巨大掲示板群の設立が発表された。

誕生の経緯から「あめぞうのパクリ」との重い十字架を背負う2ちゃんねるにとっての宿命のライバルとなる1ch.tvの誕生であった。

話はさかのぼる。カリスマNはこの6月にベンチャー板の自分に関するスレッドに登場。そのうち。ベンチャー板の名無しさんたちと適当に馴染むようになり、8月11日にカリスマNを囲むオフ会を開くことになった。そこへ西村が直接乗り込んだ。そして、西村がオフ会参加者へふるまわれた牛丼特盛を二杯食おうとしたところ、カリスマNの逆鱗に触れ徹底的に罵倒される。その後も西村は何度も何度もカリスマNに怒鳴りつけられる。西村はかつてない屈辱を味わされた。これを世に「牛丼事件」と呼ぶ。

このカリスマNと“あめぞう”のタッグによって立ち上げられた1ch.tvは「人にやさしい掲示板」を掲げ、厳しく管理を行い質の高い情報をユーザーへ提供し、あわせて独自のインターネット決済システムを導入して閲覧に課金し投稿者へ一部をペイバックすることを謳っていた。これがカリスマNのかかげる知価革命である。これは、正に「便所の落書き」2ちゃんねるへの挑戦である。

2ちゃんねるの次の電網世界の覇者は1ch.tvか?!

鳴り物入りで立ち上がった1ch.tv。そこへ・・・

潰せ!

・・・何者かの意思があったがごとく、サイトが立ち上がった途端に無数の2ちゃんねらーが襲いかかった!

荒らされる、荒らされる…そして、書き込み停止を余儀なくされ「世界初の閲覧専用掲示板」となった。

その後にほどなく再開した1ch.tvは反2ちゃんねるの旗手となり、以降2ちゃんねるとの宿命的な終わりなき抗争に突入することになる。

ちなみに、カリスマNと“あめぞう”は開設からほどなく、1ch.tvにはほとんどまったく登場しなくなっている。

えっ?じゃあ、誰が1ch.tvをやってるの??
「発行人」という人がやっているようです。


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この作品は実話を元にしたフィクションであり、実在の人物、団体、インターネットサイトとは関係ありません。
ここに書かれている内容は、実際とは異なる場合がかなり多いでしょう。
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2008年03月22日(土) 05:53:05 Modified by battlewatcher




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