第３話 「用語などについての説明」
最終更新：ID:A9LrgwgQ4A 2010年03月28日(日) 11:42:47履歴
('A`)「他のカードゲームと違い、このカードゲームではカード１枚が非常に重い。」
（ ＾ω＾）「どういう事だお？」
('A`)「まぁ、わかりやすく説明するとだな、このカードを見てくれ。」
《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》
通常魔法
手札を１枚捨てて発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
（ ＾ω＾）「TUEEEEEEE！！こんなの即禁止だお！」
('A`)「いいや、コレはお前の予想とは違い無制限カードだ。」
（ ＾ω＾）「おっ？なら僕のデッキにコレを３枚入れれば僕は最強だお！」
('A`)「それも不正解だ。さっき言ったようにこのゲームでは１枚が重い。」
（ ＾ω＾）ブーンは遊戯王ＯＣＧの事を知りたいようです
第３話「用語などについての説明」
('A`)「このカードの発動条件は『手札を１枚捨てる』…。そして相手の表モンスターを破壊する…だな？」
（ ＾ω＾）「そうだお。手札１枚で相手モンスターを破壊するとか最強だお。」
('A`)「初心者にありがちな考えだな。このカードを発動するのに失うのは何だ？」
（ ＾ω＾）「手札１枚だお。」
('A`)「いいや、このカードを含め２枚だ。」
（；＾ω＾）「な…なんだってー！？」
('A`)「だから、お前の『１枚消費だから確実に１：１交換できる』という考えは間違いで………」
('A`)「本当は相手のカードを２枚以上破壊できないとこちらに利益が無いカードなんだ。」
('A`)「この考え方はカードアドバンテージ重視の考え方だな。」
（ ＾ω＾）「アドバンテージ？」
('A`)「Advantageは英語で有利って意味だ。略してアド。」
('A`)「さっきみたいに２枚で１枚を破壊するってのは、こっちが１枚損してるからアド−１だ。」
（ ＾ω＾）「わかったお！１枚で２枚を破壊するのはアド＋１って事だお？」
('A`)「飲み込みが速くて助かるな。アドの反対語として『ディスアドバンテージ』があるな。」
('A`)「そして相手を陥れるだけだと、どっちもジリ貧になるから気をつけろ。」
（ ＾ω＾）「おっ？ならどうすればいいんだお？」
('A`)「１枚で２枚を得るって考えも入れとけよ。アドの概念を誤魔化そうとする奴は絶対に勝てない。」
（ ＾ω＾）つ「おっ？そう考えると、これなんて凄く強そうに思えるお。」
('A`)「《貪欲な壷》か。」
《貪欲な壺/Pot of Avarice》
通常魔法
自分の墓地に存在するモンスター５体を選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを２枚ドローする。
（ ＾ω＾）「モンスターの再利用に加え、ドローまでできるなんて反則だお！」
('A`)「そう考える者も少なからずいる……。いるのだが、俺はそうは思わない…。」
（ ＾ω＾）「おっ？何故だお？」
('A`)「悪い点を考えると、だ。お前の言ったいい点は『カードをドローできる』と…」
（ ＾ω＾）「『再利用』だお。」
('A`)「その再利用というのがこのカードの悪い点でもある。」
（ ＾ω＾）「おっ？」
('A`)「オレは『再利用』とは考えず、『デッキが膨らむ』、『再利用できない』と考えている。」
（ ＾ω＾）「『再利用できない』？」
('A`)「このゲームではカードが重いと言ったな。それに反してこのゲームではリアニメイト手段が豊富だ。」
('A`)「リアニメイトと言うのは墓地からの召喚の事だ。一般的なカードゲームではこう呼ばれるが…」
('A`)「この遊戯王OCGにおいては、アニメ等の関係から『蘇生』と呼ぶ事が多い。」
('A`)「似たような事に『ライブラリアウト』→『デッキ切れ』等だな。」
（ ＾ω＾）「で、蘇生手段が多いからデッキに戻すのは不利だというのかお。」
('A`)「まぁ、もっと言いたい事はあるが大体そんな所だな。」
（ ＾ω＾）「『デッキが膨らむ』は？」
('A`)「『デッキ圧縮』という言葉がある。」
('A`)「これはその名のままデッキを減らす行為だな。」
（ ＾ω＾）「デッキ減らしてどうするんだお。」
('A`)「結論から言うと、キーカードが引きやすくなるんだ。」
('A`)「おまえ、パソコン家にあるか？」
（ ＾ω＾）「無いけど今度買う予定だお。」
('A`)「そうか…。なら、公式サイトにあった説明を引用するぞ。」
('A`)「まず実験だ。ここに５枚のカードがあるな？」
（ ＾ω＾）「あるお。」
('A`)「この中の１枚はウルトラレアカードだ。残りは全てノーマルカード。」
('A`)「ここから１枚引いて、そのウルトラレアが来る確立は１／５。」
('A`)「�佑膨召垢函■横亜鵑澄�」
（ ＾ω＾）「確立は低いお。」
('A`)「そうだな。それでここからノーマルカード３枚を抜く。そうすると確立は１／２で５０％」
（；＾ω＾）「確立が倍以上になったお！」
('A`)「まぁこれでウルトラレアを引ける確率が上がった訳だ。」
（ ＾ω＾）「これが『デッキ圧縮』かお。」
('A`)「理解できたようだな。これに習ってデッキ枚数はなるべく４０枚から崩すなよ。」
（ ＾ω＾）「そういえば説明書にもあったお。」
('A`)「よく覚えていたな。デッキの枚数が減れば減る程、好きなカードを引ける確率が上がる訳だ。」
（ ＾ω＾）「凄いおドクヲ！」
('A`)「多分ここにいるカードプレイヤー全員がそれを理解していると思うがな。」
（；ﾟωﾟ）「…………！」
('A`)「そう驚くな。俺の考えだと、長所はドローだけになるから凄く強いとは言えないな。」
（ ＾ω＾）「じゃあこのカード達は弱いのかお？」
('A`)「いや、そういう訳でも無い。」
('A`)「最初に言ったように《ライトニング・ボルテックス》は３枚破壊できれば優位に立てるし…」
('A`)「《貪欲な壷》はシンクロモンスターや融合モンスターを戻せばデッキを膨らませる事無くドローできる。」
（ ＾ω＾）「おっ？元々エクストラデッキから来たモンスターはデッキに行かないのかお？」
('A`)「ああ。エクストラデッキから来たモンスターは手札やデッキに戻る時はエクストラデッキに行く。」
('A`)「その点で、そういうモンスターには《ペンギン・ソルジャー》などの手札に戻す効果が有効だな。」
('A`)「話を戻すぞ。そういう大逆転が可能なカードだから、このカードは優秀なんだな。」
（ ＾ω＾）「そうなのかお。」
('A`)「まぁそんなこんなでカードを１枚消費する《ダーク・グレファー》の特殊召喚は強いとは言えないんだ。」
（ ＾ω＾）「デュエルの事忘れてたお。」
('A`)「が、それは墓地で効果を発揮するモンスターを送った場合には解消される。」
（ ＾ω＾）「確かドクヲがコストにしたのは《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》……」
('A`)「ディアボリックガイは墓地で真価を発揮する。だから《ダーク・グレファー》の特殊召喚も俺にとってはメリットだ。」
（；＾ω＾）「なんと言う緻密で奥深い戦略だお！ドクヲはやっぱり凄いお！」
('A`)「このゲームは、の間違いだろ…。まぁ現状忘れるといかんから、場を見渡してみろ。」
('A`)ドクヲ ＬＰ：７２００ 手札：１枚
モンスター：「キャリア／DEF200」 「ダグレ／ATK1700」 「ゴーズ／DEF2500」 「ディアボ／DEF800」 「／」 「」
魔法・罠：「」 「」 「」 「」 「」
（ ＾ω＾）ブーン ＬＰ：７２００ 手札：３枚
モンスター：「／」 「／」 「裏守備／」 「／」 「／」 「」
魔法・罠：「」 「」 「」 「伏せ」 「」
（；＾ω＾）「いつの間にかドクヲの場にモンスターが並んでいるお。」
('A`)「そういうデッキだからな。キャリアの召喚チェーンは？」
（ ＾ω＾）「無いお。」
('A`)「あ、あと公式大会では１ターンの制限時間が３分だ。」
('A`)「さっきのように長々とルール説明はできないから注意しろよ。」
（；＾ω＾）「わかったお。」
・ ・ ・
('A`)「今日の最強カードは《ライトニング・ボルテックス》だ。効果は上見ろ。」
('A`)「説明した通り、コストは痛いが大逆転の可能性を秘めたカードだ。」
('A`)「デッキに１枚入れれば丁度良い除去カードとして活躍してくれるぞ。」
つづく前回の話へ行く
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