飛行船通信MLの主催者(few01)が気になった事を記録するWIKI

「議論のウソ」(小笠原喜康)を読んだ。最初はどうかな、と思っていたが、思いの外面白かった。

ウソは良くない。ただウソか否かを判断するのは、難しい。テレビや新聞はわかりやすい話を流しているが、それに同調している程度ではウソを見抜く事はできない。

トリビアの泉で、ガセビアの沼という面白いコーナーがあって、通説がガセだというのがネタになっている。とてもわかりやすい。画面が反転して、効果音付きで「ガセ」と表示される。その後に出てくる専門家、大学の先生などが、「それは全く違います」と判で押したように同じ反応をする。このコーナーは、テレビ番組の、あまりに単純なわかりやすさを茶化しているのじゃないかと思う。世の中そんなにわかりやすくないよ、っていうことか。このガセビアのコーナーの最後に、緒川たまきさんが演じるショートドラマがある。

これが、なかなかいい。同僚のT君に教えてもらってから見ているんだけど、いいね。どういうのかというと、彼女がいろいろなシチュエーションで、カメラの位置にいる恋人(?)に「うそつき」、と言う。それだけなんだけど。説明は何もなくて、単に「うそつき」というのに、様々な妄想が、タモリが好きそうな妄想がふくらむんだね。で、ウソって、かなり微妙。いろいろな色合いがある。それが良く伝わってくる。ウソという文化の豊かさ、っていうと大げさかな。

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