2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:◆C/oSFSeeC2氏


「うぉー、すげーっ!何、このベッド!横に寝れるぞ、横にっ!」
「確かに、すごいな!部屋も広いし!」
私達は放課後ティータイムのメンバーとさわ子先生の6人で卒業旅行で海外に来ていた。
まぁ、卒業旅行といっても、梓とさわ子先生も無理矢理連れてきちゃったし、結局いつものパターンなんだけど。
例によってムギの別荘・・・という企画もあったんだけど、残念ながら今回は空いてなかったらしい。
代わりに、と言ってムギが「父の経営するグループの旅行会社」なるところから持ってきた格安旅行券。

ホテルを見て。梓があっけに取られてつぶやく。
「まさか・・・このホテルですか?」
「そうよー。このあたりではいい方だと思うんだけど。」
格安っていうからてっきり安宿かと思ったら・・・頭文字に「H」のつく高級ホテルだった。
・・・こりゃまた絶対赤字だな。かわいそうに。
「6人で泊まれるお部屋がなかったから、2人部屋になっちゃったの。」
そう。今までと違うこと。
今まで合宿とか修学旅行とかはみんなと雑魚寝だったけど、今回はホテルだから。2人部屋。
嫌が上にも増す期待。とことんまで上がるテンション。
ムギは満面の嬉しそうな笑みを浮かべて。
「もちろん部屋割りは、律ちゃんと澪ちゃん、唯ちゃんと梓ちゃん、私と先生でいいわよね?」
「やけにハイテンションだな、ムギ。」
それにしてもなんとなくテンションがおかしい。
「なぁ、ムギ?まさかと思うけど、さわちゃんとその・・・」
「ふふふ。・・・秘密。」
やたらに嬉しそうなムギの向こうでさわちゃんがそわそわしている。
「わーい、あずにゃんと一緒ー。」
いつもと変わらない唯の代わりに抱きつかれる梓のほうは嫌がる事も忘れて固まっている。
「・・・梓、大丈夫か?」
「おい、梓?」
「あーずさ?」
「・・・日本人形?」
「・・・はっ。」
純から聞いといて良かったな。しかし、なんだ、これ。
「べ、別に唯先輩と一緒の部屋なんてなんてことないです!ドントコイです!」
「はいはい。分かったから。もう部屋行こうな。」
こうしてそれぞれの思惑が渦巻く夜が始まったのだった・・・

まぁ、つまり私は澪と二人っきりで夜を過ごすことができるわけで。
普段からお互いの家でお泊りもしてるけど、高級ホテルで2人きりってのは初めてじゃないか?

一日、みんなで遊んだ後なので、部屋に着く頃にはすっかり疲れ切っていたが、予想のはるか斜め上を行く部屋に私も澪も浮かれ切っていた。
私は荷物を置くのも早々に、ベッドにずさーっ・・・と滑り込んだ。
澪のあきれた声。
「全く・・・汗かいたのによくそのままベッドに行く気になるな。」
「だって疲れたんだよぅ。」
ぶー。私はベッドに突っ伏したまま言った。
「じゃあ、私、先にシャワー使うけど、いいか?」
「・・・いいよー。お先にどうぞー。」
しばらくベッドに顔を擦り付けてその感触を楽しむ。
やー、うれしー。澪とこんな部屋でお泊りなんて・・・
はっ!しまった!私としたことが、つい浮かれてお約束を忘れていた!
「なぁなぁ、みおー!一緒にシャワー・・・」
私はがば!とベッドの上で起き直った私はある違和感に気づいた。
「浴び・・・よ・・・う、ぜー・・・」
ベッドルームとバスルームを分ける壁。良く磨かれたそれはまるで鏡のようで。
しかしうっすらと呆然とする私を映し出したガラスの板はそれ以上にはっきりと我が愛しの君の白い背中を映し出していた。
いつも見慣れているはずのそれは環境が違うせいか、まぶしいほどだった。
彼女の細めのジーンズと水色のボーダーのブラがその白い背中と織り成すコントラストは幻想的ですらあった。

その驚くほど白い肌がふ、と何かに気づいて振り返った。
白い背中に見惚れていた私と澪の目が合う。可愛い水色のボーダーのブラ。それがすごく私の心を粟立たせる。
そう言えば高一の頃からアレ、勝負下着って言ってたっけ。でも何も意識してなかったあの頃とはそれが包む中身が違う。
よくここまでえっちな体に育ったな。えっちすぎるよ、澪。
そこまで考えたところで、むー?とこっちを確認していた澪の目が大きく見開かれる。

あ、やべ。

声にならない澪の悲鳴とともにせっけんやら歯ブラシやらが飛んできた。
「ばか!ばか律!えっち!スケベ!変態!痴漢!ノゾキ魔!」
「いやっ・・・ちょ、待て、澪っ!私か?私が悪いのか?」
確かに彼女の体に劣情を催していたことは認めよう。
しかし、これは決して私の本意ではなく・・・周囲を確認せず、えっちな体を晒した彼女にも責任があるのでは?
やがて、投げる物がなくなった澪はようやくジーンズの上にバスローブを羽織ったシュールな格好でそそそそ、とベッドに来て、私の横にちょこん、と座った。
「うわー、びっくりした。高級ホテルってこんな部屋もあるんだねー!」
あ、こいつ。石鹸がかなりの勢いで私のおでこを直撃したってのに、それで済まそうってか。
・・・くそー。・・・くやしいが可愛い。
なんたってバスローブの下には、あのえっちな身体と水色のボーダーのブラしかないのだ。
なのに、澪はちょっと上気した顔で私の横に座ってこちらの機嫌を伺うように見上げている。
可愛いからもう許すしかないじゃないか。
「・・・もうちょっと早く冷静になっていただけたら、ありがたかったです。」
私はおでこをさすりながらつぶやく。
・・・あ。いいこと、思いついた。

「で?どうする、澪。シャワー、二人で一緒に浴びるのとここから見られてるの、どっちがいい?」

「へっ?」澪は改めて問題に気づいたようだった。
「私はどっちでもいいよ?」
にこにこ。私はできるだけ優しく微笑んだ。
なのに澪は冷たく言い放った。
「どっちもやだ!」
「なんで?いいじゃんか。」にこにこ。
「だ、だって・・・なんか律が羊の皮をかぶった狼っぽい!」
「おやおや。赤ずきんちゃん、そんなことないよー?」
「狼じゃないか!」
「大丈夫だよ。僕は優しい狼だよー?」
「やっぱり狼じゃないか!」

澪は、んー・・・と顔をめぐらすと、余っていたバスローブのベルトで私に目隠しをした。
「・・・うん、見えない。これで全く見えないよ。」
私は残念、というポーズを取った。
「・・・まだだぞ。どうせ律、すぐに取っちゃうだろ?」
しまった。バレてたか。
「ちょっと待ってろよ、律。」
ごそごそ。澪がなにやらベッドのほうで何かしている音がする。
やばい。目隠ししてるとなんかすごい期待しちゃう。
「な、なになにー?澪、いったい何してるのー?」
なんだか楽しい気分になって目隠しのままベッドの方へふらふらと歩み寄る。

ああ、これってアレだ。お殿様が目隠しして腰元とかとやるヤツだ。さすが殿様、分かってるぅ。
手探りで近づいていくと澪のバスローブのどこだか柔らかい部分にふにゅんと突き当たる。
「きゃっ。」可愛い澪の悲鳴。
・・・何だ、これ。たのしー。

「みおしゃん、みおしゃん、今のはどこに当たったの?すごく柔らかかったんだけど。」
「ばか!まだ待ってろって言っただろ!」
うわーい、怒られたー。
「だって淋しいよ、みおー。かまって、かまってー。」
私は二人きりの時しか出さないうんと甘えた声を出す。
「・・・しょうがないな。じゃ、こっち来い。」
すっかり浮かれていた私は誘われるままにベッドに上がった。
何?何これ?もしかしてスペシャルサービスですか?
「じゃ、律、仰向けになって。うん、もうちょっと右。そう。」
私はうきうきとベッドに横たわる。
「じゃあ次は両腕を大きく広げて?そうそう、そんな感じ。」
い、いったい何をなさるおつもりで?
何かがふに、と私の二の腕に当たる。
あれ?これはもしかして・・・ここに澪しゃんの胸があるということは・・・私の伸ばした腕に抱きつくようなカッコでいらっしゃる?
目隠ししているだけであれこれ想像してしまって、なんかもうたまらない気持ちになる。
「ごめん、シャワーまだだから。汗臭かったら恥ずかしいな。」
そんな事言われたら。私の方が恥ずかしいよ。
「い、いや!むしろそれがいい!」
「ふふっ、やっぱ、今日の律、ちょっとおかしいぞ。」
おかしいのはそっちの方だろー!
何だ何だ?今日のこの積極的な澪は?こんなふうになるんなら、私、もう一生目隠しして暮らしたい。
「じゃ、次は左ね。」
はいはい。うおー、やーらけー!もう、何だか、ほんとにおかしくなりそう。
「はい、できた!」
澪が得意気に言う。
私がはっ!と気づいた時には目隠しされたまま、ベッドに両手をくくりつけられていた。
あ、これ、映画とかでスケベな男が痛い目に合う典型的なパターンじゃん。
・・・確かに。今までの思考パターン、「スケベ男」って言われても全く否定できません。

・・・しゅるっ。ぱさっ。
ふわり、と澪の匂い。
クールで完璧な、誰もが憧れる澪の『香り』じゃなくて。
抱き合ってお互いの事しか考えられなくなっている時の。
私だけしか知らない澪の『匂い』がした。

「あ、あのー・・・澪さん?今、何ヲサレテイルノデスカ?」
「ん?着替えだよ?シャワー浴びてくるから。」
こいつー。こっちが見えないと思って急に大胆になってるな。
「そ、そのう・・・衣擦れの音が聞こえてきて・・・すげぇえっちなんだけど・・・」
匂いの事を言ったらぶん殴られそうで。
この状態で殴られるのすごく怖いから言うのはやめておいた。
「ばっ、ばか!お前!何、想像してるんだよ!」
「だ、だって・・・世界で一番好きな人がすぐ横にいるのに手も出せないんだぞ!せめて想像くらいさせろー!」
我ながらすごい理屈だ。
「うっ・・・」
でも長い付き合いだから、もう分かってる。澪は今、きっと真っ赤になってる。
「お、お前・・・そんなに私の事、好きなのか?」
ほら、ね。
「ああ。澪のためだったら、私は世界だって敵に回すぞ。」
「ばっ、ばか!お前、何言ってんだっ!」
私はちょっと真面目な顔をして。

「ほんとだよ、澪。世界中が澪の敵に回るような事が万が一あっても。私は最後までずっと隣にいてみせるよ。」
・・・今は他でもないお前にベッドに縛りつけられてるけどな。

「ばか、りつ・・・本気にしちゃうじゃないか。」
「私は今、これ以上ないくらい本気だ。」
目隠しがなければ、これ以上ない本気の瞳で澪を骨抜きにしてやったのに。
私が澪の敵に回るなんて、天地がひっくり返ったってあるわけないだろ。
初めて会ってからずっと。これからもずっと。私は澪の一番の味方だ。

「・・・だからこれ、ほどいて?」
「あ、それは無理。」
・・・ちっ。

「・・・でも、嬉しい、律。」
いきなり澪の唇が私の唇を塞ぐ。
目隠ししていると予測ができないから、そのショックがすごい。
たまらなくなって、澪の舌を求めようとしたら、ふわっとかわされた。
あああ。澪しゃん。これはアレですか、おあずけプレイってヤツですか?
・・・さすが天然物は鮮度が違う。

悶々としている私に、さらに追い討ち。
澪はちょっと申し訳なさそうに私の耳元で囁いた。
「ごめんね、律。シャワー浴びる間恥ずかしいから・・・そうしてて。」
・・・わおーん。狼さんは思わず切ない遠吠え。
みっ耳にっ!吐息、吐息っ!こいつ、これを意識せずにやってるから怖いよっ!
確かに、縛られてないと、手を出さない自信ない。つーか、間違いなく理性を失って襲いかかってた。
狼さんはあきらめて静かにしてる事にしました。

しゅる・・・ぱさり。
そして、一層濃密な、澪の匂い。

「みっ、澪・・・い、今、どのへん?」
しばらく逡巡した後、赤ずきんちゃんから衝撃の告白。
「・・・あと、ショーツだけ、だよ。」
「み、水色のボーダーの?」
「あ、・・・う、うん。」
「しょ、勝負パンツだよな?」
思わず声が上ずる。
少しの間、静寂。
「・・・もちろんだよ。律とのお泊りだもん。」
ぐはっ・・・なに、この破壊力。
澪はきっと今、恥ずかしくて真っ赤になってる。
目隠ししてて良かった。手を縛られてて良かった。
危ないよ、澪ー。そんなこと照れながら言われたら、私まっしぐらだよ。襲いかかるよ。むしゃぶりつくよ。

「り、律。じゃ、じゃあ、あの・・・」
「う、うん。・・・よろしくお願いします。」

全神経を耳に集中して、澪の最後の一枚の音を待つ。
・・・。
・・・。
・・・。
・・・ぎょっくん。
私がよだれを飲み込む音しか聞こえない。
「ごっ、ごめん!やっぱショーツは無理ぃぃぃ!」
ぱたぱたぱた・・・とバスルームに駆けていく可愛い足音。
「みっ、澪のヘタレぇぇぇぇぇ!」
ベッドに縛り付けられたままの私の慟哭が空しく響いた。
赤ずきんちゃん・・・おあずけばっかりで、狼さん、飢えて死んじゃいそうです。

しばらくして、水音。
ああ、あの水しぶきは澪のあの美しい肌に当たって落ちていくんだ。
何も見えないだけに、いやでもさっき見た澪の白い身体が浮かぶ。
私の想像の中の澪はあろうことか、その長い指先にボディソープを泡立てると自身の白い肌に滑らせていく。
しなやかな黒髪。
見え隠れする真っ白なうなじ。
背中から続く滑らかな曲線。
意外な澪の弱点である鎖骨に指を滑らせてちょっとくすぐったそうに身を縮める。
ふわふわの胸からすべらかなおなかへベースを弾く時のようにデリケートにタッチしていく。
遠慮がちなおへそに泡立てたソープが流れて・・・白い指がきれいなコントラストを見せる繁みへ・・・
そしてその中の澪の一番熱いところへ・・・
ふおおお・・・いかんいかんいかん。・・・やばい。私、マジでやばい。

澪、早く戻ってきてー。私、妄想が破裂しそうだよう・・・

「・・・ごめん、律。けっこう時間かかっちゃった。」
澪の申し訳なさそうな声が聞こえる頃には、私の頭の中の妄想の君は5回か6回、丁寧に全身をくまなく洗っていた。
「だめ。」
「え?・・・」
「私、もーだめ。どんだけ洗ったと思ってるんだっ!」
「え?・・・あ、うん、ごめん。だってほら、これから・・・」
澪は、どうやら私が妄想の君に相当えっちなとこまで洗わせていたことには気づかず、シャワーを浴びていた時間が長くなった事に文句を言われたと思ってるみたいだ。
「・・・これから・・・律がうんと可愛がってくれるんでしょ?・・・だからつい、きれいにしなきゃって・・・洗ってたから・・・」
・・・あのね、赤ずきんちゃん。
そんな事言われたら、狼さんはもう食べちゃう気満々だよ?
「ごめんな、律?」
うんうん。何でも許しちゃう。その代わり、今夜は寝かさないぜ?
・・・待てよ?今なら、どんな恥ずかしいお願いも聞いてもらえるんじゃ?

「ね、ねぇ?澪?」
「なぁに?」いつものつっけんどんな対応でなく、すごく優しい声。
「・・・『ごめんね、ダーリン』って言ってキスしてくれたら、許してあげる。」
・・・いかんっ。いくらなんでも調子乗りすぎか?ゲンコツ来るか?
澪がちょっとためらっているのは気配で分かった。きっとあの白い肌は桜色に染まっていることだろう。
ふにゃん、と澪のやわらかい身体が私を包み、ボディソープの香りに混じって澪の『匂い』が私を溶かす。
「ご、ごめんね、ダーリン。」
澪の唇が私の唇に重なる。
「・・・愛してる。」
澪はかすれた声で言うとさらにもう一度キスしてくれた。
・・・ああ。こんなに幸せでいいのかな、私。
この先、どんな辛い事があってもこの思い出があったら生きていけそうな気がした。
私が幸せをかみ締めている時。ぼそっと澪がつぶやいた。

「だめだ・・・私、もう我慢できない。」

・・・あれ?
「み、澪?そろそろこれ、ほどいて、んぅっ・・・」
いきなりのキス。彼女の舌が私の中に入ってくる。
不器用だけど一生懸命な気持ちが伝わってきて、私の奥で熱い塊がむくむくと沸き起こる。
強くなる彼女の『匂い』と汗ばんできたカラダが、彼女が興奮していることを告げる。
彼女は抵抗できない私の口中を蹂躙して、私を追い詰める。
同時にシャツのボタンがもどかしげに外されていく。
全て外したところで、彼女はようやく唇を離し、おもむろにさらり、と私の着ていたシャツを開く。
「・・・っ」
外気がお腹に触れて思わず身をすくめる。
彼女が、ほぅ・・・とため息をつくのが聞こえた。

突然、彼女の指がいとおしげに私のお腹からわき腹へ滑り、キスですっかり蕩けていた私にくすぐったいようなもどかしい刺激を与える。
「くひぃっ・・・んっ・・・。」
「可愛い、律。おなか、すべすべだな。」
うっとりとした『彼女』の声。
ぎりぎり残っている理性で状況を整理してみた。
おかしい。これ、ほんとに澪?あの恥ずかしがりで、人見知りで引っ込み思案の?
えっちの事は何も知らなくていつも私にされるがままの澪?
彼女=澪であることを私は知っている。いくら目隠ししていても、澪の『匂い』だけは絶対に間違えない自信がある。
だけど彼女=いつもの澪ではなさそうだった。私は恐る恐る聞いてみた。

「・・・あ、あの。澪さん?これ、目隠し、もういいよね?そろそろほどいてくれない?」
「やだ。」
「いやいやいや。この状態じゃいかにテクニシャンの狼さんでも、赤ずきんちゃんのこと、可愛がってあげられないよー?」
私は自分を落ち着かせるためにおちゃらけた調子で言ってみた。
それに対して、澪は熱にうかされたような潤んだ声で言った。
「きょ、今日は私が律のこと、可愛がってやるよ。」

えーと。これでようやく澪がこれから何をしようとしているかはっきりした。
私が食べちゃおうと思っていた赤ずきんちゃんは、頭巾を取ってみたらヤル気満々の狼さんだったってことだ。
・・・狼さん、ぴーんち。
「澪?・・・ま、まさかこのシチュエーションに興奮してる?」
「・・・シテナイ。」
「だ、だけどさっき『もう我慢できない』って・・・もしかして澪ってこういうの好き?実はちょっぴり変態さん?」
「・・・律ほどじゃない。最初にいやらしい目で私のシャワーを覗いてたのは誰だよ?」
「あれは未遂だっ!罪に問うなら最後まで見せろー!」
未遂だって犯罪は犯罪なんだけど、それはこっちにおいといて。
あとさっき、想像の澪にとんでもないところまで洗わせていたけど、それはあくまで妄想だからセーフのはずだ。
澪の手が私の背中に回されて、私のささやかな黄色のブラジャーのホックを外すと共に、遊ぶように背中を撫でていく。
「律、かわいいブラだな。その・・・しょ、勝負下着?」
「・・・当たり前だろ。澪とのお泊りだぞ。」
・・・結局、私達2人ともヤル気満々だったんだな。
私のトレードマークのカチューシャが外され、ブラの中に手が侵入してくる。
「嬉しい、律。ブラ、ちょっとジャマだけど可愛いから許してやる。」
くすぐるように先端が刺激されて、体の奥が粟立つ感じがする。
「んっ・・・み、澪、落ち着け。私のアレはともかく、澪のコレは立派な犯罪だぞ?」
「犯罪?」
澪はんー、と考えた。

「・・・いいや、違う。これはお前が可愛すぎるのがいけない。律可愛すぎ罪だ。」

澪はものすごく優しい声でそう言うと、私が穿いていたキュロットスカートを強引にむしり取った。
「み、澪、自分で言ってること、おかしいよな?・・・ねぇ、おかしいよね?・・・な、なんで黙ってるのかな?・・・う、んむぅっ。」
私の口は、キスで塞がれた。目隠しをされたまま、突然襲う甘い刺激にクラクラする。
「ぷはっ・・・わーん、おまわりさーん。たーすーけーてー。」
「ふふふ・・・うるさい事言うお口はふさいじゃうぞー。」
じゅるり。まさにそんな感じでヨダレを拭ったに違いない。
やばい。さっきまで赤ずきんちゃんだった狼さんは、すごく楽しそうだ。
「み、澪、だってこんなのずるくない?ね、ほどいてくれたら、うんと優しくしてあげるから・・・」
「・・・んふ。塞いじゃおうっと。」
今度は深いキス。澪の舌が私の舌をなめ回す。
頭の奥がしびれてきて、何も考えられなくなってくる。
澪の唇が私の首筋を犯し、長い指が私のわき腹を外れて、下腹を這う。
「んあっ・・・ちょ、まっ・・・」

ピンポーン・・・

突如部屋の呼び鈴が鳴る。澪の体がふぃっと離れる。
「あん・・・あああんやぁん・・・」
中途半端なところで止められて思わずおねだりの声が出る。

ピンポーン。ピンポーン。

澪の体がすぅっとすり寄ってきて。心配そうな澪の囁き。
「ねぇ、どうしよう。出たほうがいいかな。」
「・・・え?」
ドアの外に聞こえないように声を潜める。
「いやいやいや。出るんだったら、手、ほどいてからにしてね?」
「・・・それとも、まさかこの姿を他人に見せたいの?ひどい、澪っ、信じてたのにっ。」
澪は黙って熱いキス。
「やだよ。律は私のもの。こんなにかわいい律を見てもいいのは私だけ。」
・・・じょ、冗談だったのに・・・相変わらず可愛い奴。
考えてみたら、おそらく澪も一糸まとわぬお姿。
寄り添ったまま、じっとしてる澪の吐息から不安が伝わってくる。
ああ、腕ほどいてくれたら、ぎゅうって抱きしめてやるのに。
しばらく澪は息を潜めていたが、やがてふぅっ、と安堵のため息。
「良かった。もう大丈夫みたいだよ、律。」
一途な澪が可愛くて思わずニヤニヤしてしまう。

「・・・だから、続きしようね。」

当然私には拒否権はなく、すぐに澪の手が私の下腹をくすぐり始める。
ちょっと戸惑いながらおずおずと私のショーツの中に入ってくる。
「や、待って、そこ、だめぇ・・・」
先ほどからのおあずけ攻撃で、私のショーツは既にぐっしょりと濡れていた。
「・・・なぁ、律。ここ、すごいことになってるぞ。」
「言うなぁ、そんなことっ・・・誰のせいだと思ってるんだよぅ。」
恥ずかしくって顔を伏せたいのに、それすら許されない。
「ふふ。私のせいなんだ?・・・嬉しいな。これも脱いじゃおう、ね?」
抵抗も虚しく、ショーツも剥ぎ取られる。恥ずかしすぎる。私、今、どんな顔してるんだろう?

「・・・綺麗だよ、律。すごく綺麗で・・・興奮しちゃう。」

澪の声が聞こえて、視られてるってことに初めて気づいた。しかもすごくはしたない格好で。
慌てて膝を閉じて澪の気配を伺う。
視覚がさえぎられている分だけ他の感覚が研ぎ澄まされる。
澪の荒い呼吸と、カラダの熱さと。・・・むせ返るような『匂い』。
澪の妬け付くような視線が私の体を嘗め回すのまで感じる事ができた。
信じられないくらい柔らかい澪の体が私を包み込む。
耳元に熱い吐息をかけられて思わず腰が疼く。
「・・・だってさ。いつも私の方が先にイっちゃうじゃないか。」
澪の切なげな呟きにハッとする。
「いつも私ばっかりキモチ良くなっちゃうけど、律はどうなのかなぁって。これなら律は手を出せないし。目隠ししてれば、私もちょっとだけ大胆になれるし。」
「私、がんばるから。下手かもしれないけど、一生懸命やるから。」
「・・・たまには私が律のことキモチ良くしてあげたいって・・・思ったんだよ。」

なぁんだ。狼の皮をかぶった赤ずきんちゃんはとてつもなく優しかった。

「・・・ばかだなぁ、澪は。」
「・・・お前には言われたくない。」
澪のいじけた声が返ってくる。
「おまけに今日は変態っぽいし。」
「違うもん。律可愛すぎ罪だもん。」
「可愛すぎるのは澪だろ。」
「・・・ばか。口、ふさいじゃうぞ?」
それはいかん。愛する人を犯罪者にしないために、これだけは言っておかなくちゃ。
「澪。じゃあ、今日はうんと可愛がって。そしたらきっといつも私がどんな風に感じているか分かると思うから。」
「これで合意の上だな。でも、優しく、だぞっ。」

はぁっ・・・と澪の切ないため息が私の耳にかかって。私を狂わせる。

「・・・律・・・。どうしよう。私、今、すごく興奮してる。」
「優しくできるかわかんないけど・・・努力はしてみる。」
ついばむようなキス。澪の手がおずおず・・・と私の胸を刺激する。
くすぐるような優しい刺激に思わず身を竦める。
「やっ・・・ん、澪、くすぐったい。」
澪の動きが一瞬止まる。
「だめ。やっぱ、我慢できない。」
澪のかすれた声が聞こえたとたん。澪の唇が私の胸を刺激し始め、今までそこにいた澪の手は私のお腹を撫でながら下へ下へと下がっていく。
だんだん強くなる刺激に私も昂ぶっていく。
「は、あっ、澪っ・・・キモチいいよぅ。」
思わず漏れた私のつぶやきに、澪の動きがまた、一瞬止まる。
「律ぅ・・・私、すごい幸せだ。律が私でキモチ良くなってくれるのがこんなに幸せだなんて・・・」
「・・・だろ?澪がいつも私にくれてるのがその幸せなんだよ。」

私は目隠しの下で微笑んだ。
「いつも幸せをくれて、ありがと、澪。」
「うん・・・うん。いつもキモチ良くしてくれてありがと、律。私もいつも幸せだよ。」

澪の声が濡れてくる。
「まだこれからうんと可愛がって・・・あげる・・・から。」
???・・・澪は何かに気を取られているみたいだ。
澪の視線がどこに向いているか。その頃には私は分かるようになってしまっていた。
「み、澪っ、ソコはダメだっ・・・わっ、脇はダメだぞ。マジでホントにダメだからな?」
「・・・ふぅん?律、脇、弱いんだな?」
「いやっ・・・もちろんえっちで刺激された事はないけど、くすぐられたりしたら一番弱いトコなんだよ・・・あ、やっ、ほんと、ダメっ!」
澪の吐息が脇に当たってる。
シャワー浴びてないし、相当汗かいてるはず。

「そっか・・・律が弱いっていうんじゃしょうがないなぁ・・・」
頭の中がえっちで一杯になってる時の澪の声。
いつもは私が指と舌とキスで徹底的に追い詰めた後、最後におねだりさせる時の声。

「ね、澪、お願い。私、汗かいちゃってるし、ぁうんっ!」
澪の舌がとうとう私の左脇に触れる。
そこは今まで誰にも舐められたことはなかったけど。私の体の中でも特にくすぐりに弱い敏感な部分。
こんなに昂ぶっている時にそこを刺激されたらどうなるかは容易に想像できた。
「ん・・・どう、律?・・・キモチいい?」
「や、だめったら・・・き、きたないよぅ。」
体をすくめて激しすぎる刺激から逃れようとして。がくん、と縛られている手が引っ張られる。
改めて逃れる事が不可能なことに気づかされる絶望感。
すぐになすすべもなく、澪の容赦ない責めが襲って、むしろ大きな快感の渦になる。
「あっ、みぃ、おっ、だめっ・・・わたし、おかしくなっちゃう、おかしくなっちゃうよぅ。」
「うれしい・・・律、可愛いよ、律ぅ。もっと。もっともっとおかしくなって。」
一番感じるとこが全部そこに集まったみたい。澪がそこを嘗め回して、私を一気に追い詰める。
「や、ほんとにだめなの、あ、あああん、な、なめちゃだめ、だめだってば、きゃ、ふぅんっ・・・」
かつて赤ずきんちゃんだった狼さんは、今はまるでミルクを与えられた子犬のような一途さで私の弱点を責め続けた。

「澪、も、もうだめぇ・・・せ、切ないよぅ・・・」
イキそうなのにイケないもどかしさで息も絶え絶えにお願いすると、ようやく愛しの君は私の脇から離れてくれた。
「・・・し、知らなかった。澪しゃんがこんなにヘンタイさんだったなんて・・・」
ぴくん。私の体をまさぐる澪の動きが止まる。
「・・・ヘンタイぢゃないもん。」
「私はあんなにやめてって言ったのに・・・」
「だって律がキモチ良さそうだったから・・・つい、夢中になっちゃって・・・」
「私が動けないのをいいことにあんなことするなんて・・・」
きっと澪は今恥ずかしくて真っ赤になってる。私は思い浮かべてついニヤニヤしてしまった。

「・・・律。じゃあ聞くけど。学校の屋上でお弁当食べようって誘われて、そのまま無理やりえっちされたことあったよな?あれはヘンタイじゃないんだ?」
ぎく。
「あ、あれはぁ、食欲を満たした後、つい性欲も満たしたくなってぇん・・・」
目隠しされてるのに目を泳がせて言い訳する。
「・・・誰か人が来たら見られちゃうからやめてって、私、お願いしたよな?」
「・・・ハイ。」
「ブラ外さなくってもいいし、ブラウスで隠れるからって散々鎖骨を責められたけど?アレは?」
「・・・すみませんでした。」
「私、鎖骨をなめられるとおかしくなっちゃうの、知ってたよな?」
「・・・ハイ。知ってました。」

「結局、5時間目サボっちゃったよな?・・・でも、6時間目はちゃんと出席して。」
反省モードの私にいきなりのキス。
「???・・・ん、んぅ・・・んふ・・・」
突然澪の舌に絡め取られて、吸い上げられる。
「・・・ばか律。6時間目、大変だったんだぞ。なめられた鎖骨のとこ、律の舌の感触が残ってたし。放課後が待ち遠しくって・・・その・・・」
「・・・授業中なのに、女の子のとこ、熱くなっちゃうし。」
相変わらず破壊力抜群な告白。澪の恥ずかしそうな表情とか涙目で上目使いとか想像するだけでごはん3杯は行けそう。
「・・・本当に申し訳ありませんでした。」

「ねぇねぇ・・・でも、これでおあいこだよね?これ、そろそろ・・・」
「何を言ってるんだ、律?まだ右が残ってるだろ?それにまだまだ夜は長いぞ?」
澪が私の右脇に顔をうずめてくるのが分かる。
「えっ・・・いいよ、右なんて。あっ、ちょ、まっ・・・ああん、やっ、くすぐったぁい・・・あ、あ、あああん、やぁん・・・」
「あれっ?律、なんだか・・・右のほうが感度良くないか?」
「ばかぁ・・・そ、そんなのわかんないよぅ・・・あん、あああん、だめぇ・・・もぉぉ溶けちゃうぅ。」
澪のひたむきな舌使いが私を溶かす。かき回す。追い詰める。

気が遠くなるほどの時間、赤ずきんちゃんは私を嘗め回した。
もう・・・いっそ噛み付いて。私をきれいに食べちゃって。
しゅるり。
ふっ・・・と手が軽くなる。
あれ?と思う間もなく、目隠しも外される。
急に視界が明るくなって、まぶしくて目をつむる。
「あ、あれ?澪?」
目が慣れてくると、澪が真っ赤な顔をして心配そうに覗き込んでいた。
「ごめん。やりすぎた、か?やっぱ、最後は律の目を見てしたいから・・・」
自由になった手で澪の頭を撫でてやる。
「ほんとかー?正直に言いなさい。えっちしてもらいたくて我慢できなくなっちゃったんじゃないのぅ?」
「ち、違うよ。どこまでやったらいいか分からなかったから・・・」
不安そうな瞳に微笑みかけてやる。ほんとに可愛いな、お前。
「大丈夫だよ、澪。すごく気持ちよかった。でも、澪も普段の私がキモチいいの分かってくれた?」
「うん・・・ずるいぞ、今までこんな気持ちになるの、独り占めしてて。」
澪がちょっと拗ねてみせる。
「しょうがないだろ。・・・だってここいじめると、澪すぐにイっちゃうから。」
さっそく自由になった手で澪の一番弱いとこを責め始める。

「・・・きゃう、やんっ、・・・んうっ。」

可愛い悲鳴を上げつつ、慌てた澪の手が懸命に私の手を抑える。
やっぱりしてもらいたかったんじゃないか。どうしようもなく熱くなっちゃってるぞ、澪。
「ね?キモチいい?」
私はさっきのお返しとばかりに澪の鎖骨もチロチロと舐め始める。
「うふふ。澪、おいしそう。いただきまーす。」
「きゃ、んっ・・・は、あっ・・・ちょ、まてぇ・・・」
かさにかかって責めようとしたら、手で顔を上げさせられた。また、おあずけぇ?
澪のとろんとした瞳が私を見つめてる。普段は決して見せない私だけの澪。

「わ、私だって、律の弱いとこ、分かっちゃったんだからな。」
「例えば・・・耳とか?・・・ここもそうだよな?」
つるっとした舌が私の耳を嘗め回したかと思うと、澪の長い指が私の一番イイとこをかき回してきた。思わず腰が跳ね上がる。
「く・・・ひんっ・・・な、なんか澪、すごいテクニック・・・。」
「そ、そうかな。そんなことないよ。」
言葉とは裏腹に澪はすごく嬉しそうだ。
結構ベースの指使いと共通点あるのかな、とか、律の真似しただけだし、とかぼそぼそとつぶやいている。
「私、癖になっちゃいそうだ。あなた色に染められるってこういうことなのかな。」
澪は耳まで真っ赤になった。
「わ、私だって律色に染まっちゃったんだからな!」
「・・・律色ってなんだよ。」
お互いが見つけた相手の一番イイとこをくすぐり合いながら。
「ぅんっ・・・律のヘンタイがうつった。」
「ふ、ぅっ・・・じゃ、いーじゃん、お互いヘンタイ同士で。」
「いーや、律のせいだ。律が悪い。」
「いやいや、そんなことないだろ。澪にも責任あるぞー。」

「だって・・・」「なぜなら・・・」
「澪が・・・」「律が・・・」

「「可愛すぎ罪だから!」」

2人して抱き合って顔を見合わせて笑い合った。
おかし過ぎて愛し過ぎてなかなか笑いが止まらなかった。

あーあ、どうしようもないバカップルだな、私達。
でも、まぁ、幸せだからいいか。
どうかこの幸せが少しでも長く続きますように。

「なあ、澪?」
「なに、律?」

「私、澪と出会えて本当に良かった。」

澪はきょとん、として。
「なんだよ、急に。・・・うん。でも私も。」
「私も、律と同じ大学に行けることになって良かったよ。」
「そっか・・・卒業するんだなぁ。」
「色々あったよな・・・ケンカもしたし、な。」
「わぁ!もうそのことは言うなってぇ!」
「ごめんごめん。・・・これからもずっと一緒にいられたらいいな、律。」
澪の言葉に私はたまらなく幸せになって澪の柔らかい胸に顔を埋める。
「そうだな。・・・これからもずっとずっと一緒にいようぜ、澪。」
お互いのカラダにキスをする。
愛しさがこみ上げる。

「なあ、律?」
「なに、澪?」

「たまにでいいから・・・またコレ、やろうな!」

・・・これはいかん。
狼さん、気をつけて。

赤ずきんちゃんは襲う気満々だよ?


唯梓編    ジェットコースターな恋
律澪編    狼さん、ご用心
ムギさわ編 罠と魔法とあなたと私

このページへのコメント

これは本当に良作!!

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Posted by 通りすがり 2011年02月04日(金) 04:01:31 返信

本当に、ごちそうさまでしたっ!!w

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Posted by なぁ 2010年12月28日(火) 02:06:45 返信

ごちそうさまでしたっ!!

0
Posted by ああああもうっ 2010年12月24日(金) 21:32:36 返信



めっちゃ良い!

読んでて鳥肌たちましたっ

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Posted by は 2010年12月23日(木) 09:59:45 返信

ヘンタイも愛があったら良いと思います。(笑)
ごちそうさまでした。

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Posted by けいおん好き 2010年12月18日(土) 17:35:33 返信

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