木婉清・秦紅棉



本名:段婉清(だん・えんせい)
武功:???
師匠:秦紅棉
家族:父・段正淳、母・秦紅棉、兄・段誉、姉妹・多数
登場作品:『天龍八部』


 自分の出生の秘密を知るまで、実の母を師父と仰ぎ、ベールを被り決して他人に素顔を見せずに生きてきた若き女侠。「もし私の素顔を見ることとなる男がいたなら、その男を殺すか、その男に嫁ぐのが私の宿命。にも関わらず、私を捨ててしまうようなら、この手でその薄情な男を殺してやるわ!」という不可解極まりないポリシーを持っている。

ふとしたきっかけから知り合った段誉に激しい恋心を抱いたが、実は兄妹であると判明し絶望する。その心をつけ込まれて段延慶に春薬を飲まされてしまい、更に段誉とともに一室に幽閉される。春薬の効力とはいえ、実の兄と知りながらも危うく兄妹は一線を越えそうになる――。

 出番が少なく、主要ヒロインの座からも早々に転落するが、罠にかかったシーンのエロチックさと女王様的態度ゆえにファンが多い人物。描き方次第ではもっと魅力的になったのではないかと思わせる惜しいキャラクターである。



本名:秦紅棉(しん・こうめん)
別名:幽谷客、修羅刀
武功:不明
家族:子・木婉清
登場作品:『天龍八部』

 秦紅棉は私生児を産んだ。その子には自分が母であるという真実を告げず、自分の轍を踏まぬようその美貌を隠して生きるように強制した。だが、偶然からその子・木婉清は彼女の異母兄・段誉と恋に落ちた。彼女を迎えにいった彼女はそのことを告げ、木婉清の純真を踏みにじってしまった。どうして私たち母娘は恋してはいけない相手を愛してしまうのか。彼女は唇を噛んだことだろう。
 こうして忘れがたいかつての恋人と偶然再会した彼女は、再会した段正淳のあとを追って江湖をさすらう。そしてそのことが命取りとなる。

 かつて段正淳を愛した女・王夫人は彼を忘れることができず、修羅の手段で愛を取り戻そうとした。そして彼女が共犯に選んだ相手が悪かった。父の出家を目の当たりにし、さらに愛する従妹を失い狂気の世界へと旅立ちつつあった慕容復だったのである。
 自暴自棄となり最後の逆転に賭けた慕容復は、段延慶と手を結び段正淳、段誉、刀白鳳、秦紅棉、甘宝宝、阮星竹を捕らえてきた。そして大理皇帝の地位を段延慶に譲位せねば一人づつ愛人を手に掛けると脅しにかかった。
 しかし段正淳はそんなことを承伏できるはずもない。非情の刃が彼の愛した花・阮星竹を散らしていった。秦紅棉はそれでも気丈に「あなた、言うことを聞いては駄目! 私のことはいいの!」と叫んだ。そしてそのまま刺し殺された。

 このあと、段正淳が彼女らのあとを追ったことを既に息絶えた彼女は知らない。

※ 彼女に対してまだ語り足りない! って方はどんどん書き足してください。
2005年11月07日(月) 23:27:05 Modified by kizurizm

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