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Hentai vs. Evil

 セールで買ったDiablo IIIの作業量の多さに辟易して、合間にやるゲームを探していたところ、こっちもセールで500円になっていたので手を出してしまいました。
 評判がそこまで良くないことは知っていましたが、トロコンが簡単にできそうだったので度重なる逡巡の末に買ってしまいました。完全にトロファー脳の人がやるゲームの買い方をしています。

 ジャンルはTPSです。"Hentai"というのは、今更説明するまでもないでしょうが、日本語の「変態」からは意味が少し変わっています。ローマ字で書かれて英単語になった"Hentai"とは、日本風のアニメ(anime)絵のエロコンテンツ(エロ漫画・エロ同人・エロアニメ・エロゲー等々)を総称する言葉です。なのでこのゲームのタイトルになっている"Hentai"というのも、主人公の美少女キャラクターを指しています。決して変態を操って悪と戦うゲームではありません。

 ゲームのジャンルはTPSです。性的な格好をした美少女で銃を撃ってフィールドの敵を倒していくのがこのゲームのメインです。というか、それが全てです。敵はゾンビ・オーク・リーパーの3種類がいます。このうちリーパーを12体倒すと、フィールドで捕らわれている別の少女を救出できるようになり、その少女(フィールド上に見えるピンク色の光の下にいます)を救出すればステージクリアとなります。ただこのあたりはあんまりちゃんとした説明がないので、何にも知らない状態でゲームを始めると戸惑う可能性が大です。
 ステージは3種類しかありません。どのステージも結構広く、リーパーも12体どころか何十体と配置されています。ところが広いだけでアクションゲーム的なギミックや演出はほとんど仕込まれておらず、前述の通り敵も3種類しかいないので、どこまでいってもやることは一緒です。ちなみに水に落ちたら即死するので最初からやり直しになりますが、これも説明はありません。
 敵も3種類いるとはいっても見た目と純粋な耐久力以外にほとんど違いはありません。武器は何種類かありますが、スナイパーライフルやショットガンは敵に囲まれたときに対処がしづらいので、連射銃ばっかり使うことになります。ジャンプはありますがダッシュもなければローリング的な回避手段もないので、基本は敵に囲まれないように遠くから行く道を掃射していく戦法がメインになります。とても単調です。5分で飽きます。
 一応フィールド上には工具箱のようなものが浮いており、それを撃って壊すと一時的な強化アイテム(2種類のどちらかがランダムで出現)が手に入ります。ただこの工具箱が妙に固く、結構弾を撃つ必要があるので面倒くさいです。またどうやってもとれない位置にアイテムが出現する工具箱が複数あります。

 このように単調で作りの甘い部分が目立つゲームですが、TPSとしての最低限の体裁は整っているので、クソゲーというほどではありません。PS5版とPS4版のクロスバイ対応(なおかつPS5版とPS4版のトロフィーは別扱い)なので私は500円とのべ90分ほどのプレイ時間でプラチナを2つ手に入れることができました。正直定価の1000円でも高いとは思いますが、セールになったタイミングを狙えるトロファーは買ってみていいと思います。

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