福祉ネットワーク シリーズ がん共存時代を生きる(1)「がんのリハビリ最前線」を観ました。抗がん剤及び医療技術の進歩から、ガンになっても命が助かる人がふえています。その半面、がん治療による後遺症で多くの患者が苦しんでいます。その対策として注目を集めているのが、ガンのリハビリです。ガンのリハビリを行うことによって社会復帰が早くなることが明らかになっています。そのほかにも様々な効果が揚げられています。そのようなリハビリの最前線を番組では伝えています。ガンのリハビリでは手術の合併症を予防するために行うリハビリ及び治療後の回復を早めるリハビリなどがあります。ガンのリハビリが積極的に病院でなされるようになった背景には、2010年度の診療報酬の改訂で「がん患者リハビリテーション科」が新設され、病院側にとって経済的にプラスとなったことが挙げられます。番組では最新の取り組みを分かりやすく説明しています。ゲストのタレント 原千晶さんは子宮けいガンを患いました。子宮を摘出する手術を受けました。その後リンパ嚢胞(のうほう)を発症し、下肢の浮腫に悩まされます。リンパマッサージなどを受けた経験から、ガンのリハビリに興味をもって番組に参加しています。番組で取り上げられた人はフリーで活躍するイラストレイタ―の平野隆一郎(59歳)さんです。平野さんは食道癌の手術を受けます。手術は食道癌と食道付近のリンパ節を摘出します。平野さんは手術に大きな不安を抱いています。手術をする病院は慶応義塾大学医学部付属病院です。リハビリを指導するのはリハビリ科所属の辻哲也医師です。手始めに手術前に術後に行うリハビリを体験します。辻哲也医師はガンのリハビリをアメリカ、テキサスMDキャンサーリハビリセンターで研修し、新たな方法を学びガンリハビリの大切さを再認識して積極的に取り組んでいます。平野氏は12月初旬に10時間を超える食道がんの手術を受けました。術後すぐにリハビリを行います。手術翌日には離床と歩行の訓練を行いました。リハビリ科の医師が行っているカンファレンスに、PTとOTも参加しています。今まではなかったことです。術後11日目に呑み込みの練習を行います。アイスマッサージを一日10回行います。嚥下リハビリから5日目にとろみをつけた食事が術後初めて出されました。聖路加病院がん診療特別顧問の鳶巣賢一医師がコメンテーターとして説明しています。食道ガンの手術を受けた人でリハビリを行わなかった人の退院するまでかかった日数は平均58.9日で、リハビリを行った人の退院日数は平均して24.4日となっています。リハビリを行った方が良いことが歴然として統計にあらわれました。リハビリは以下のような時に訓練がなされます。1.歩くことができない。2.食事、更衣、トイレ動作など身の回りの動作がうまくできない。3.手の麻痺のために箸が使えない、字が書けない。4.手足に麻痺や不自由がある。5.関節の痛み、変形、可動域制限がある。6.筋力低下があり動きが悪くなった。7.持続する腰痛のために日常生活に支障がある8.食べ物が飲み込みづらい、よくむせる。9.義肢(義手・義足)を作りたい。10.上肢装具、下肢装具、車椅子、座位保持装置などを作りたい。11.息切れのために長く歩けない、活動が制限されている。12.手術後のリンパ浮腫のために手足がむくんでいる 等です。司会者は町永俊雄アナウンサー、ナレーターは河野多紀氏がたんとうされました。(2012年1月23日(月) 20時00分〜20時30分)
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